転んでもタダでは起きないのがマイクロソフトの凄味である。独自ブランドSurfaceの好調を受け、それを引っ提げてスマホへの再参入が確実視されている。流石にOSは自前主義を捨ててAndroidだが、2画面分離式と云う「用途として電話を考慮していない」ギミックは、変態ガジェット好きに概ね好評の様である。Windows Anywhereの野望は崩れ去ったが、シェアを奪われた市場であっても決して攻略を諦めた訳では無い。サーバ用途としてはLinuxが主流だが、その運用はWindows上でほぼ完結出来る。クロス開発環境も同様で、Linuxのコマンドは標準のWindowsで（細かい制約は有るが）その儘実行可能である。負ける度にライバルの機能を取り込んでいくと云うこれまでのパターンから推測するに、Androidアプリの実行をエミュレータに頼らず、OSレベルで可能にする日も然程遠くないのではなかろうか。それが出来て喜ぶ変態は世の中にはそう居ないとは思うが、恐らく私はそうなって欲しいと願っている側の一人なのである。
