どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 4073

何となく身に覚えが有る。共同作業する人数が増える程、一人でやっていた時よりも生産性が下がっていく現象を「リンゲルマン効果」と呼ぶそうである。「これだけの人が居るのだから手を抜いても問題無し」と云う発想には、とても共感出来る。我が国では神輿担ぎに例えられる事が多いが、残念ながらその表現は世界標準とは言い難い。まずオミコシとは何か、から説明する手間を考慮すれば仕方がない話であろう。日本の生産性が上がらない理由も案外そう云う所にあるのかも知れないが、敢えてそれを肯定的に捉えてみたい。一人当たりの生産性が低いと云う事は、裏を返せば不測の事態に柔軟な対応が可能だと考える事も出来る。本当にそうなった時にサボっている人が頑張るかは運次第であるが、余力の無い組織は一般的に脆弱である。その対策が自ずと出来ていると思えば、「はたらかないおじさん」への風当たりも多少は弱まるんじゃないかなと期待しているのである。

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