どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3778

ロボットも愛敬である。ガスト等で活躍しているネコ風味の配膳ロボット「BellaBot」であるが、どうやら撫でられると喜ぶらしい。「もっと撫でて」と言われて撫で続けると「仕事中だからもう撫でるな」と態度を急変させる所もネコらしい、と好評の様である。本来の機能とは全く無関係であるものの、そう云う「遊び」はロボットが社会に溶け込む為には必要と思われる。黙々淡々と役割をこなすだけのロボットも勤勉さと云う面では優秀ではあるが、接触が濃密になるほどコミュニケーションを取りたくなるのが人間の性と云うものであろう。「今日も散らかしているわね、片付けるからそこをどきなさい、まったくもう私が居ないとダメなんだから」と悪態を吐くツンデレ風味のルンバとかが発売されれば、一部地域でバカ売れするかも知れない。技術的にはそれ程難しくはないだろうが、個々の性癖を的確に突く為には、ロボットであってもそれなりの柔軟性が求められるのである。

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「時間の無駄」カテゴリーもっと見る