どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3281

言葉のプロの慧眼には脱帽するしかない。定期的に新語を入れ替える事で定評の有る、三省堂国語辞典第八版が発売された。「スッチー」が削除されたそうで、時代の流れを感じるのだがそれはどうでもいい。今回追加された言葉の一つが「エモい」である。何となく意味は通じるけど漠然と使われている言葉を定義するのは大変だっただろう。由来もエモーショナル・ハードコアであると明記しており、本当かどうかは分からないが大変エモい。更には「古語の『あはれなり』の用法に似ている」と深い洞察も開陳しており、いよいよエモいのであるが、流石に踏み込み過ぎではないかとも思う。ただ相手は言葉のプロである。私が知る以上に「あはれ」の用法には通暁しているに決まっている。ならば更に一歩踏み込んで、あはれを現代語として復刻するのはどうか。「この曲、めっちゃあはれー」とか適当に使っていれば定着し、次版のサンコクに採用されるかも知れないのである。

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