どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2667

偉大なる我らが大統領様の仰せである。国を挙げて静脈注射可能な消毒液、及び体内から照射可能な紫外線発光機を生産、献上すべきである。そして実際に使って頂こうではないか。それが愛国心と云うものだろう。より滅菌力の強いガンマ線を全身に浴びて頂くのが、より愛国的だと思う人も居るかも知れない。否定はしないが、念の為同意書にサインを貰っておいた方が良いだろう(サインしそうな気がする)。綸言汗の如しとはよく言ったもので、人の上に立つ人はあらゆる発言が善意にも悪意にも解釈され斟酌され忖度されるものである。昔どこかの殿様が食事中、茶碗の中にネズミの糞が混じっているのに気付いたそうである。それが知れれば誰かが腹を切る事になる。その殿様は黙って平らげたそうである。リスクマネジメントとしてそれが正解だったとは思えないが、言いたい事も堪えて腹に収めておく度量は、人の上に立つ以上、持たざるを得ない宿命に思えるのである。

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