どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3638

57は素数。一部地域で有名な逸話であるが、数学者で四則演算を苦手とする人は案外多いらしい。彼らは抽象概念を式に落とし込んで証明するのが主な仕事であり、その後の計算は電卓でやってくれと云う話なのだろう。これは初等教育が直面している課題でもある様に思える。漢字を何回も書き取り練習したり計算ドリルを延々解き続けたりと云う基礎学力を鍛えなくても、コンピュータが有れば実社会では大抵何とかなる。最近はGoogle Lensで二次方程式を読ませると、途中式も含め答えが出てくる所にまで進化している。学校としては苦慮している所だろう。基礎を疎かにすればより抽象度が上がる高等教育にも影響が及びそうであるが、日常生活で困らないのも確かである。新橋駅前のサラリーマンに円錐の体積を求めさせて、何人正解出来るか実験してみたい。学問の在り方を見直す契機であり、めっきり手書きをしなくなった57歳も、リスキリングすべきなのかも知れないのである。

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