どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3496

暑くない。暑いと言うから暑いのであり、暑くないと言い続ければ暑くなくなる。そう理論武装してから冷房の効いた部屋を出た途端、前言を撤回しているさいたまである。ほぼ体温の様なムシムシを追い出そうと外の空気を取り入れたら、そっちの方が更に暑かったりするので難儀している。お陰で人感センサ照明の反応が頗る悪化しており、真下でチョコチョコ踊れば点灯するから実害は無いが、微妙に腹立たしい。これではマトモな換気を期待する方が酷だよなあ、と思ったりもする。どれだけ科学が進歩しようとも熱力学第二法則に逆らう事は出来ないのであり、敢えて逆らうのであれば電気代を支払うしかない。命とカネの二者択一をそう云う分かり易い形で迫られるのは遺憾であり、断固拒否の姿勢を見せたいのであるがそれで暑いのが何とかなる話でも無い。下手に意地を張って救急搬送されると云うご厄介を掛けない様にするのが、現状出来る事の科学的限界なのである。

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