どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3066

悩ましいよなあ。選別された雄ヒヨコの殺処分を禁じる法案が、ドイツで可決されたそうである。鶏卵業界ではそうしないと採算が取れないからであるが、生まれたてのピヨピヨを即座に殺すのは忍びないと云う心情も理解出来る。かと言ってド派手に着色して縁日で売る、と云うのも動物愛護の観点からすれば論外だろう。成鳥にしてから〆るのとどう違うのかと云うそもそも論は棚上げするとして、なるべく多くの人が納得出来る着地点が見つかる事を願っている。出来れば卵の値段が上がらぬ様に塩梅してもらえると有難い。家畜の福祉向上と云う言い分は、人間の独善性が感じられて個人的には好みでは無い。生命を余さず頂き、犠牲に感謝の念を示し、年に一回は慰霊の祭りを催す方が、まだ心情的にはしっくりくる。遺伝子操作によって雌の卵しか産まない鶏の開発に行き着きそうな雰囲気がするのだが、それを福祉の向上と呼んで良いのか、私には判断が付かないのである。

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