どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3059

どうも身につまされるゲーが好きらしい。ロングセラーの「トロピコ」もお気に入りの箱庭ゲームである。どっかの国の独裁者として君臨し、産業を発展させたり私腹を肥やしたり政敵を投獄したり核ミサイルを造ったりと、やりたい放題の末に追放されると云う、何が楽しいのか良く分からない代物である。このゲームの身につまされポイントは、学歴の罠である。農林水産品に付加価値を付けるには工場が必要で、工場に勤めるには高卒でなければならない。工場の生産性を上げるには電力が必要で、発電所を運営するには大卒が求められる。しかし大卒者が増えても狭い島である。そのスキルが求められる職場は限られる。あぶれたら学歴と関係ない低賃金の仕事に甘んじるしかない。国民の幸福度が、これで結構下がる。努力が報われなかった不満と失望は、富を独占する為政者への批判へと容易に転じるものである。テロリストにインテリが多い理由も何となく分かるのである。

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