どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3447

デジタルツインの実現性が気になる。乱暴に定義すれば「すっごいシミュレータ」なのだが、IoT機器を駆使して現実世界からの膨大なデータを即時にフィードバック出来る所が、初期値しか与えないシミュレータとの大きな違いだろう。デジタルツインのモデルをあれこれ弄っている分には現実に一切影響が及ばないので、例えば生産ライン等の設備の交換に伴う効果測定や障害予測を、あれこれ試す事が出来る。問題はモデリングに際し収集するデータの選別である。対象の全ての原子の位置と運動量を観測しようとするアホは無視するとしても、意味が無い情報を集めても無駄である。逆に絞り込み過ぎると再現性が不十分になる。それに系が複雑になれば処理速度も問題になる。1秒の再現に3日も掛かっていては電気の無駄遣いでしかない。理論は麗しいが実装すると忽ち役立たずになる、そう云う事例を余りにも目にしてきたからか、どうしても懐疑的になってしまうのである。

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