こう云う地に足のついた活動が大好きである。福岡の運送会社が、豚骨ラーメンの残り汁を精製して自社トラックの燃料にするご当地ならではの取り組みをしている。より正確にはラードを分離して加工するそうである。お金を払って廃棄していたものを無料で引き取ってもらえると云う事もあって、ラーメン屋さんも大喜びだそうである。やや豚骨の香りが漂うそうだが、福岡なら問題有るまい。ここの会長はバイオ燃料開発に20年以上携わっており、古くなった食用油のリサイクルには既に成功していると云う素地は有ったとしても、なかなか思い付く事では無い。それに黙して語らないが、多分コストは軽油よりも遥かに掛かるだろう。ラーメンは汁も残さず完食する主義なので直接的な協力は難しいが、こう云う会社こそ繁盛して欲しいと思う。それに日本人のモッタイナイ気質は、こんな地に足のついた環境運動との親和性が高いと思う。お題目だけのESGは自己満足なのである。
