どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 4043

もはや何でもアリである。関西ローカルの風習だった「節分の恵方巻」が全国展開して久しいが、その過程で様々なバリエーションが登場している。最近はステーキやトンカツを巻いたものも有るそうで、それらはまだギリギリ許容範囲だが、ロールケーキを恵方巻に見立てるのはどうかと思う。風習に則ってかぶりついたら具材のクリームがはみ出し、手がベタベタになりそうな気がする。大人しくカットして食べるのが賢明なのであろうが、それは多分恵方巻では無い。ここまで突然変異を遂げた縁起物は珍しいだろう。いずれ「トルティーヤも恵方巻の一種」と言い出す所が出て来てもおかしくは無い。他の節句にも波及しないかが心配されるが、スタンダードが確立されている場合にはそれを覆すのは難しい。しかし伝統をアレンジする事に関して鷹揚な国民性と商業主義の相乗効果は絶大であり、何が出て来ても「まあそれもアリかもね」と受け入れるしか無さそうなのである。

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