どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2494

立憲君主制と民主制の両立は、斯くも厳しいものなのか。その発祥である英議会での出来事に、私は衝撃を受けた。下院の議長に選出された議員は、慣習に基づき他の議員に引き摺られて議長席に押し込まれる様で、その一部始終がYouTubeで公開されている。下院の決定を君主に奏上するのが議長の役目なのだが、それが逆鱗に触れて7人処刑されているいわくつきの役職だから、と云うがその所以らしい。現在では完全にお祝いのセレモニーとなっているのは映像でも良く分かるのだが、世が世なら棍棒で殴り倒してでも誰かそこに座らせておかないと自分の身が危ない、物騒な席であったと推察する。二つの主に板挟みにされるポストは確かに嫌だが、その重責を担う人材(人柱とも言う)は必要不可欠である。制度の歪みを一身に集め、悪戦苦闘する人は世の中に少なくない。そう云う軟骨成分の様な人の尽力で私達の社会は歩み続けられると云う事に、心から感謝を捧げたいのである。

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