ビッグテックと国家の仁義無き戦いである。政府が検討するスマートフォン競争促進法の概要が明らかになった。EU規制のコピペなので詳細は省くが、要するにアプリストアの開放と自社製品優遇の禁止をしないと売上高の20%巻き上げるよ、と云ったものらしい。Windows Updateにかこつけて標準ブラウザをEdgeに変更させようとするMicrosoftも規制して欲しいのだが、そっち方面で儲けていない企業はお呼びでないらしい。AppleとGoogle以外にアプリストアを展開出来そうな企業はAmazonかSamsungぐらいなものであり、その程度で消費者の利益に資するとは考えられないのだが、ショバ代のピンハネが主目的なので迂闊に参入されると困るのかも知れない。デジタル国際収支は5.5兆円の赤字である。日本の富が米国ビッグテックに吸い上げられている事は政府クラウドの例を挙げるまでもないが、対抗馬を立てられないのはEUと同様なのであり、公正な競争を大義名分にした仁義無き分捕り合いは暫く続きそうなのである。
