どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3323

同じ人類として忸怩たる思いである。この冬も一流アスリート達がぐるぐる回転している。何食ったらそんな三半規管が獲得出来るのか、逆上がりすら成功した事が無い私にとって、完全に未知の世界である。天稟と鍛錬の賜物には違いないのだろうし、肉体の最盛期をぐるぐる回転する事に捧げた強靭な意志と情熱も有るのだろう。競技難度は大会の度に上がっていくのが普通である。現在、世界のトップでしか成し得ないぐるぐる回転も、次回には大半のアスリートが習得してしまうかも知れない。人体はぐるぐる回転にどこまで耐えられるのか、スポーツギアはその努力にどこまで貢献出来るのか、遠心力との闘いはまだこれからも続くのだろう。特にハーフパイプの様な三次元的ぐるぐる回転は、伸びしろが大きい様な気がする。今後も想像を絶する様な妙技を期待するのであるが、限界を超えたぐるぐる回転でアスリート生命が縮んでしまわないか、それだけが心配なのである。

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