鉄道模型は「趣味の王様」と言われることがありますが、その名前の高貴さと同じでお金がかかる趣味の代表格でもあります。
そんな鉄道模型のハードルを大きく下げてくれるのが、中古市場と言えましょう。
安く手に入る反面、品質は大丈夫なのか?という疑問も湧くと思います。
そこで、今回は当方が実際に購入した所感や、利点、欠点などを紹介したいと思います。
まず、「中古品」と「ジャンク品」の違いを見ていきましょう。
・中古品とは?
一度人の手に渡った商品で、その中でも状態が良く、お店の保証があるものとなります。稀に一度も開封されていない「新古品」という状態のものもあります。
共通することは、メーカーの初期不良保証は受けられない点です。改造していなければ、通常の有償修理は受けられる場合が多いです。
価格は新品の半額〜8割程度が多いですが、生産終了品や品薄のものは新品より高価なこともあります。
・ジャンク品とは?
一度人の手に渡った商品の中でも、状態が悪く、お店の保証もないものとなります。
基本的には何かしらの問題を抱えている場合が多く、軽度なもので、小さな擦り傷やシールのずれ、重度なもので、モーター故障やカプラーの破損などがあり、大抵の場合は商品に問題の症状が記載されています。
購入は完全に自己責任で、基本的にはメーカーの修理は受けられないか、高額になると考えた方が良いでしょう。
価格は車両のバラ売りなら500円程度からあり、安い物が大半ですが、市場に出回っていないものや、品薄のジャンク品となると、かなりの値段がつく場合もあります。
それでは、その存在意義と問題点、利点を解説します。
・中古品の利点
値段な安さは当然のこと、古い製品など今は新品で手に入りにくい商品も手に入るのが大きな利点です。
鉄道模型は高価かつ生産に手間がかかるので、量産されてる玩具と比べても世に出る数は少なく、新品の発売時に買えるとも限りませんので、中古品の選択肢は避けては通れない道とも言えます。
・中古品の欠点
モーターやカプラーが劣化していることが考えられます。カプラーは簡単に交換できますが、モーターは交換が難しく、価格も少し高くなります。
また、ものによっては分かりにくい傷があって、実際に帰って走らせているときに気づく時もあります。
だいたいの場合は購入するときに目視で点検と動作確認をさせてもらえます。
実際の鉄道車両も汚れているので、もし確認で気づかないかった程度の汚れなら、むしろ鉄道としてはリアルかもしれません。
・ジャンク品の利点
とにかくバラ売りが大半のジャンク品なので、ちょっとした増結や、車庫の片隅に設置する中間車など、追加要素的に使用するのが便利です。
特に増結セットを買う場合に、自宅レイアウトでは増結セットを買うほどに編成は長くできない場合など、ピンポイントで狙った中間車を狙うこともできます。
また、旧製品のカプラーは目当てに適当な車両を買って、カプラーを取り外す用途で使う人も多くいます。
・ジャンク品の欠点
大体が袋詰めで売られていますが、ある程度の状態は自分で判断する必要があります。
特にカプラーは重要です。壊れている場合は別として、カプラーから手持ちの車両と接続可能か判断する必要があります。
また、記載されていない不具合がある場合もあります。車輪が外れてある、車体が外れていることはよくあります。
ある程度自分で分解、修理ができる程度の知識は必要です。
当方もNゲージを始めて1年半ほどですが、最初は簡単なカプラー交換から始めて、車内灯の取り付けや、併結用の部品交換などを経験するうちに、中古やジャンクにも手を出せるようになりました。
今はインターネットで調べさえすれば、自分のしたいことの答えは、必ず誰かが通った道にある場合が多いです。
初心者からのステップアップとして、少しマイナーな車両を中古やジャンクで手に入れてみてはいかがでしょうか?