あれから5年、か…

拝啓、私の大切な人へ。


あなたがそちらに行ってしまってから、早いものでもう5年も経つんですね。
『まだ』5年、『もう』5年。
正直、今の俺は『もう、そんなに経ったのかぁ』と思っています。
でも、これだけは言えます。
今でも、あなたの事を忘れたことはありません。

あれから色んな事があった。
あなたの元へ駆けつけようと思った事もあった。

でも今は、俺も結構幸せな日々を送っているんだよ。
大切な仲間達も一杯できたんだよ。

だから、あなたも、俺の事を心配しなくて良いんだよ。
安心してそっちで過ごしていてね。

そっちの生活はどうかな？
ごめんね、俺は今すぐにはそっちには行けないけど、
いつか俺がそっちに行った時は、必ずあなたの事を訪ねていくからね。
いつになるかはわからないけど、それまで気長に待っていて欲しい。


いつかまた、そっちで会おうね。
そしたら、その時は、こっちでの幸せだった思い出話を持って行くからさ。
お前が羨ましがるくらいの話を持って行ってやるよ！！
…だから、それまで、そっちで元気で過ごしていてね。


俺の一番大切な人。
俺の一番大切だった人。


またね。