先日、私の父の一周忌を終わらす事が出来ました。
風の冷たい日だったにもかかわらず、大勢の親戚と大勢の仲間が、父の供養に来てくれました。
この場を借りて深く心からの感謝を申し上げます。
『無事に終わらす事が出来たのも、皆さまのお蔭様です。』
あっ!そうそう・・・
供養の席で、父の話になり、私の知らない父の事を垣間見る事が出来ました。
私に父は温厚で頭が良くて人望も厚い人でした。
私の人生の節目、節目には、必ず父が係わって居た様な気がする。
中学生の時は『良くて鑑別所、少年院に行って当たり前』の私を救ってくれました。
十代の頃の私は水商売をしていて、将来はお店を持つ事が格好良いと思っていました。
そんな私に父は『このまま水商売をやるつもりか?』との問い。
私は『そうだよ!』と答えました。
その時の父は悲しそうな目で『そっか・・・』とだけ言い黙り込みました。
そんな父を見て、私は昼間の仕事を探そうと思い、ある葬儀社に入社しました。
あらから十七年、今も葬儀業界に居ます・・・。
独立を決めた時も父は『がんばれ』とだけ、言ってくれました。
そんな父が私の知らない所で、私の会社を大勢の人に宣伝していてくれました。
そんな事も知らずに私は有頂天になって『父を追い抜いた』と思い、父を見下していたのです。
今はそんな自分が恥ずかしいかぎりです・・・。
父を亡くしてから大勢の人に私の事や家族の事を聞きます。
父はいつも私や家族の事を心配して、陰ながら大きな愛で守っていたのです。
私は思うのですが『いつまで経っても父を追い抜く事は出来ないなぁ・・・』と。
いつか父の様な人になりたい。
父の様な人になれた時が父を追い抜いた時だよね。
その時まで見守っていてね。
そして『こんな偉大で情愛の深い父の子供に生まれて良かった』
おとうさん本当にありがとう。