葬儀屋のひとりごと 【心優】

日常の事や日々の雑感を書いていきます。
中傷や非難は受け付けません!!

一周忌

2007-02-27 00:44:40 | 葬儀ついて

先日、私の父の一周忌を終わらす事が出来ました。

風の冷たい日だったにもかかわらず、大勢の親戚と大勢の仲間が、父の供養に来てくれました。

この場を借りて深く心からの感謝を申し上げます。

『無事に終わらす事が出来たのも、皆さまのお蔭様です。』

 

あっ!そうそう・・・

供養の席で、父の話になり、私の知らない父の事を垣間見る事が出来ました。

私に父は温厚で頭が良くて人望も厚い人でした。

 

私の人生の節目、節目には、必ず父が係わって居た様な気がする。

中学生の時は『良くて鑑別所、少年院に行って当たり前』の私を救ってくれました。

十代の頃の私は水商売をしていて、将来はお店を持つ事が格好良いと思っていました。

そんな私に父は『このまま水商売をやるつもりか?』との問い。

私は『そうだよ!』と答えました。

その時の父は悲しそうな目で『そっか・・・』とだけ言い黙り込みました。

そんな父を見て、私は昼間の仕事を探そうと思い、ある葬儀社に入社しました。

あらから十七年、今も葬儀業界に居ます・・・。

独立を決めた時も父は『がんばれ』とだけ、言ってくれました。

そんな父が私の知らない所で、私の会社を大勢の人に宣伝していてくれました。

そんな事も知らずに私は有頂天になって『父を追い抜いた』と思い、父を見下していたのです。

今はそんな自分が恥ずかしいかぎりです・・・。

 

父を亡くしてから大勢の人に私の事や家族の事を聞きます。

父はいつも私や家族の事を心配して、陰ながら大きな愛で守っていたのです。

私は思うのですが『いつまで経っても父を追い抜く事は出来ないなぁ・・・』と。

いつか父の様な人になりたい。

父の様な人になれた時が父を追い抜いた時だよね。

その時まで見守っていてね。

そして『こんな偉大で情愛の深い父の子供に生まれて良かった』

おとうさん本当にありがとう。