婦長さんへ

2024-06-21 13:41:02 | 日記

診療所で

一緒に仕事をした婦長さんが

退職後に絵手紙を始めて、

折に触れ

送ってくれた絵を飾って

季節を味わっています。

今日はトマト!

我が家の狭ーい玄関を

和ませてくれています。

 

その婦長さんは

もう90歳になられました。

近所に住む娘さんに、

あえて

あまり手助けをしてもらわず、

お一人で、

シャンと

生活をされています。

10年以上前に、

墓じまい、

財産分与のこと、

自分達の死後のことを

ご主人とも話して

きちんと準備を済まされていました。

20年近くパーキンソン病のご主人を

介護し

5年ほど前に見送りましたが、

「後片付けは一週間ほどで済んだわ。ハハハ~~!」と

笑ってらっしゃいました。

 

さすがの婦長さんも

最近は

少し弱音を吐くときがあります。

朝起きたら

『あ~今日も目が覚めてしまった~』

と思うそうです。

『生きていくのがしんどくなる』

と言います。

 

昔、診療所へ診察に来ていたおばあさんが

同じことをおっしゃってたなあ・・

 

体の衰えは急激に

どんどん進んでくるし、

気持ちを一生懸命

前向きに上げていっても

それに追いつけなくなってくるのでしょう。

 

子育てのこと

両親との同居生活

介護のこと

実の親以上に相談しました。

婦長さんのような老後にしたいと思って

『婦長さん、私、

婦長さんの背中を

追いかけてますからね!』

婦長さんに

ずっと言い続けてきました。

 

婦長さん・・

しんどかったら、

愚痴を言って下さいね。

娘さんには言えないこと、

意外と私になら言えるかも

ですよ。

 

二十年後・・

まだ私が生きていたら

今の婦長さんと同じようなことを

感じるのでしょうか

いやいや・・・こんなにシャキッとは

出来てないだろうなあ~

ボケボケだろうなあ~

 

 

 

 

 

 


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