診療所で
一緒に仕事をした婦長さんが
退職後に絵手紙を始めて、
折に触れ
送ってくれた絵を飾って
季節を味わっています。
今日はトマト!
我が家の狭ーい玄関を
和ませてくれています。
その婦長さんは
もう90歳になられました。
近所に住む娘さんに、
あえて
あまり手助けをしてもらわず、
お一人で、
シャンと
生活をされています。
10年以上前に、
墓じまい、
財産分与のこと、
自分達の死後のことを
ご主人とも話して
きちんと準備を済まされていました。
20年近くパーキンソン病のご主人を
介護し
5年ほど前に見送りましたが、
「後片付けは一週間ほどで済んだわ。ハハハ~~!」と
笑ってらっしゃいました。
さすがの婦長さんも
最近は
少し弱音を吐くときがあります。
朝起きたら
『あ~今日も目が覚めてしまった~』
と思うそうです。
『生きていくのがしんどくなる』
と言います。
昔、診療所へ診察に来ていたおばあさんが
同じことをおっしゃってたなあ・・
体の衰えは急激に
どんどん進んでくるし、
気持ちを一生懸命
前向きに上げていっても
それに追いつけなくなってくるのでしょう。
子育てのこと
両親との同居生活
介護のこと
実の親以上に相談しました。
婦長さんのような老後にしたいと思って
『婦長さん、私、
婦長さんの背中を
追いかけてますからね!』
と
婦長さんに
ずっと言い続けてきました。
婦長さん・・
しんどかったら、
愚痴を言って下さいね。
娘さんには言えないこと、
意外と私になら言えるかも
ですよ。
二十年後・・
まだ私が生きていたら
今の婦長さんと同じようなことを
感じるのでしょうか
いやいや・・・こんなにシャキッとは
出来てないだろうなあ~
ボケボケだろうなあ~