9月に出場したセルフディスカバリー王滝120km
レポートアップ
読み返しても長いね…120km分だもんね。
とうとうきました、本年度最後、そして4年計画の最終レース。
レースレポートです☆
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大会:セルフディスカバリーアドベンチャーIN王滝 2008
クロスマウンテンバイク100km+20km
主催:POWERSPORTS http://www.powersports.co.jp
日時:2008年9月14日(日)
場所:長野県王滝村 御嶽山周辺林道
プロデューサー:滝川次郎
BIKE:120km
バイク:GIANT ANTHEM2
タイヤ:F/SPECIALISED ADRENALINE 2.0
R /MAXXIS LARSEN TT 1.95
ウェア:CW‐X X OGA‐STYLE SPECIAL‐T
グローブ:CW-X
ソックス:patagonia
アイウェア:OAKLEY PRO M FRAME クリアレンズ
ヘルメット:MET ESTRO
シューズ:SIDI ACTION2
ハイドレーション:NATHAN
サプリメント:試合前:アミノバイタル forクイックスタート
試合中:POWERGEL7個 POWERBAR1本
アミノバイタルウォーターチャージ2L
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中央道をひた走り、中津川~木曽路へ。
神戸では降っていた雨も上がり、カラッと秋晴れ、旅日和。
雲がもう秋。いいねいいね。
とうとうやってきてしまったこの大会。
100㎞の荒れた林道ひた走り。過酷カコク。
過去の大会で7時間を切った者にだけ与えられる、栄光の(?)スロット。
120㎞、さらに苦しみたい人が集まるカテゴリーにて参戦。
9月の王滝 通称『9王』 はてさて、どうなりますか。
夕方前、現地到着、ぱぱっと我が家設営、ぱぱっとバイクセッティング、きりっと異状なしね。
17:30 前夜祭 9王常連メンバーの顔もちらほら
エリート松本駿選手http://www.mashun.com に引き続き
Team.CW‐X/キングオブ王滝、松葉氏のアドバイス。
今年53歳のKING、論理的かつ的確ですな。
ぱぱっとじゃんけんして我が家へ帰宅、うどん食べましょ。
21:00 消灯 おやすみぃ… って 寝れませんよね。色んなことが頭をぐるぐる。
明けて当日 03:30起床。 って、夜中だよ…
雨降ってる、むぅ… あ、止んだ、ちぇ…
スープ飲んでコーヒー飲んで、ジュルっとGEL飲んで、って飲んでばっかり。
長丁場、イーかんじのお腹で走り出すためにも、胃に負担はかけない。
家内のメール、『いつも通り私らしく走れ』と。
私らしく?いつになく深いですな…
ま、『私らしく』を考えながら、走りますか。
04:30 バイクセッティング~最終チェック。おトイレ、行った???
05:30 御嶽がきれいに遠くに。行ってきます。
っと、FORZA武井さん!http://blog.goo.ne.jp/forza-takei
あれま嬉や『武井さ~ん』
『あ、おっはようございますぅ!今日はがんばりましょう!』
尊敬する武井きょうすけさん、昨年の覇者。心の師匠。
握手で、指先からパワーチャージ!
御嶽神社の神主さんの禊もしめやかに。御嶽山、御神体ですから。
今年も前から200番め辺り、かな。
ワダサン、サワダサン、がんばりましょうね~!
『ではGOALで会いましょう』って3人とも、もろ緊張…
06:00 プオオオ~ン というサイレンの下、カコクな旅の始まりぃ。
今年の120km、大会当日まで20㎞区間が未決定…
コンディションとか、あるよね。 朝に最終確定が決定しましたとさ…
スタートから5kmはパレード区間、ゆっくり王滝村を抜け、林道へ。
CP-1(35㎞) :10:00まで(120㎞達はここから20㎞周回コースに)
CP-2(63.5㎞):13:00まで
CP-3(78㎞) :14:00まで
ゴール:16:00まで
各関所、厳しい規定時間もございまして。
スタート、するすると前へ。
林道入り口までに動きやすい位置取りキープ。
CP1までは心拍160キープで抑え気味に走る作戦(?)
なんたって120㎞、未知との遭遇。
林道へ入り、早くも2006年120㎞女子優勝のTeam.cwx 佐々木優子選手発見。
結構出だしはゆっくり走られている。心拍キープできてるのでパスして前へ。
前半は延々クライミング。どんどん前から選手が落ちてくる。
この区間は自分のペースが一番大事。
ハートレイトモニター、バイクメーター、高度計、MAP見ながら岩よけて。
それにしても、ガレてるね、今年。
流行りの集中豪雨で土が流れて岩が露出?か。
上まで登って最初の下り、くの字型にカーブするガレガレの道をダウンヒル。
跳ねる跳ねる!お馬ちゃん。どうどう。
タイヤの空気圧、高すぎたかしら?低すぎてもパンクしちゃうし…
思い悩んで途中の路肩で前輪のみプシュぅ~、ちょびっと空気抜きました。
それでもリアタイヤ、跳ねますな、どうどう。
下って、さくさく登って、下って、またさくさく登って、あ、そろそろCP1。
到着、ピピっとRAP計測!ええと、只今『2時間40分』経過。
水補給して、ボトルのGEL達を背中のハイドレーションへ。
手綱さばきに夢中で、ボトルに手を伸ばせそうにない。奥様手間省きます。
100㎞さん達はまっすぐ前進、120㎞さん達はここから20㎞の周回へ。
はてさて、どんなコースか。
のっけからガレた下り、ごんごん下って、あれれ?舗装道?
マーシャル達も笑顔で道案内、安心、下っていきます。
っと、マーシャル、いなくなったよ…
案内、あんまりないよ…
前も後ろもだーれもいない、心細くなってきたよ…
この道で合ってるんか?延々下りの一人旅、時速45㎞、足、絶好調ぐるぐる。
あ、誰かいる、小さいな…くりくりお猿さん!
お邪魔しますよ。 『キキッ!』 すまんすまん、おお怖…
うむ、合ってるんかな?この道…
っと、その時消防車が一台とまってて、消防士さんが『こっちだよ』
指さす道が、くの字に曲がって。
林道上り再開。
ふぅ…
登りますか、さくさく。
しっかし誰もいないね。
っとその時前方に、もじゃもじゃカーリーヘアが!
Team.cwx太田さんじゃありませんか。
ちょこちょこ話しつつ並走、登りが遅いという彼、パスして登る。
っと前方にぽつりとマーシャル。さっきの道に合流~!
ふぃ~ 『わたし、何番です?』
『えーと、43番!』 78人中。うふ☆
5㎞登ってCP1にお帰りなさーい。
この時点で『4時間2分経過』
って丁度ここの足切り時間じゃないか!
私はすでにクリアしているが、多くのライダーがうなだれて。
『んじゃ、タイムオーバーの皆さん、ゼッケン回収しますー』
マーシャルの無情なお言葉…
横目に水補給してさくさく前進、次は27㎞先のCP2、私の大好きな場所。
下り基調で登りもかまして、どんどん抜いて。
あっちゅうまに唯一の平坦区間である三浦貯水池へ。
貯水池に沿って平坦で砂地の、こぎ易いエリア。
補給をとったり、同じ速度のライダーがパックとなって体力温存で進む。
私のスピードにあうパックは、ないな・・・
あ、背後から太田さん!『わたし平坦と下りは早いんです!』 むう…
20㎞余分に走っている我々は、先行している100㎞さん達を後ろからパスしながら
100㎞さん達がつけてくれた轍をたどりながら、進んでいくことになります。
100㎞で参加してると、いつも周囲は自分と同じレベルのライダー達。
ここが120㎞の違うところ。
抜いてくって、ちょっと気持ち良い☆
っと、ここで後ろから刺客が!っと、佐々木優子選手。
追い上げて来られたよ。
しばらく付いて行くが…早!
でも抜き際に調子の悪い選手に必ず声かけ。エリートの鏡、ですな。
平坦区間は6KMほどであっけなく終わり、ひと山越えてビッグパスの出現!
通称『無限坂』
終わりと思ってカーブを抜けると、そこには果てしなく続く坂道が…
ほんまに気が遠くなる、王滝でしか見られない、そして体験できないビッグパス!
先行していた太田さんも再度パスして。
しっかし、みな苦戦してますな。
岩に前輪乗り上げて、ビンディングシューズ、取れずに立ちコケ。
路肩でうなだれる(苦笑)選手多数。
体の奥のコア筋肉で、バランス取ってさくさく。
初めて出た時、とぼとぼ押したよなぁ、この坂。
全く乗れなかったね、あの時。
って、ここで右足太もも裏、ハムストリングスぴきぴき!
攣りました…えーまだ58㎞…
バイク降りてストレッチ、引き攣る太もも、なだめてGO!
フラスコ(小さい容器)のGELもちゅうちゅう。
んでCP2到着~只今『6時間6分経過』 時間は余裕、体は、ややメロメロ。
ここは谷間の崖っぷちに小さく位置取られた、超控え目CP。
景色は絶望的、だ~い好き。
なんたって、まだまだ続く無限坂、ぐるっと谷の向こうに広がって(汗
ここでは少々忙しい。
水、補給してアミノ酸ドリンク、粉末溶かして。
汗でミネラル欠乏。ドリンクで補給しないと足が攣ります。
(もう攣りましたけど)
バイクのチェーンオイルも既にカサカサ。
かさつくお肌にオイルを注油。
復活してGO!もうさくさくとは行かない…100kmワダサン、サワダサン、いないなぁ。
どこだ? っと坂の前方に赤ジャージ!
『ワダサーン!』
『おお~!追いつかれましたかぁ!足腰が撃沈ですぅ』
4年ぶりに一緒にこぐ王滝、丁度このあたりで知り合いましたよね☆
霊峰御嶽もクッキリ、静かに涙。
下りでイキの良くないワダサンを置いて先行。下ればCP3だ。
わたしも足が回らなくなって、突き上げで腰クダケ。
車上ストレッチとダンシング(立ちこぎ)でごまかしごまかし。
7㎞下りが始まった、7㎞ですよ、須磨から三宮ですよ。
ガレガレの岩岩の道、というか、河原というか、全くひどい道。
相変わらずのじゃじゃ馬、突き上げ相当…どうどう
ちょっとラインが読めてきた☆
CP3到着、只今『7時間20分経過』
とりあえずく3つのポイントクリア!
気は抜けない、が、水もあるのでそのままスルー。
サワダサン、早いな、どこにいるんだろ?
そして林道は最後のクライミングエリアへ。
足が回らん…
っと、前方にブラックジャージ!
『サワダサ-ン!』
今年は足の持ちが良く、さくさく進んでいるとのこと、目標8時間半切。
すでに撃沈の私の足腰は、インナーギア手前から3枚めが精一杯…
二人で『この山越えたら8㎞下って終わりやんな!』 と励まし励まし。
乳酸どっぷり、体ズタズタ…
っと、cwx太田さん!最後に追いつかれました…油断大敵…
サワダサンと仲良く視界から消えていきましたとさ…
ススキのトレイル、またまた一人旅。
前から落ちてくるライダーをかわしかわし。
つい2年ほど前まで。
下りは後続選手に抜かれるものだった…
うまくなった?
あの面子と普段から下ってたら、ね☆
登りは終わった、後は8km下り。
さあさ、最後の大勝負、いってみますかー。
ブレーキ、かけるの止めましょ、ギリまで。
ライン、考えるの止めましょ、感じて。
バイクを信じて落ちてゆく。
荒れた道に砂利が敷かれている。
ストレートで入らないと、前輪すくわれぶりぶりぶり…
こういうときは、どうするんだった?
『フロント加重で、前輪のブレ修正でしょ?』www.oga-style.com
腰に鉄板が入った感じ、伸縮不可能…
抜かしたライダーが抜き返し。
むぅ、負けんぞぅ、周りの音が無くなって、スローモーションワールド。
思考からの解脱。
静寂。
******
突然、目の前にGOAL LINE。
MCの叫びに、はっとする。
GOAL
ふいぃ、手元で8時間29分。
切ったね、8時間半。
最後まで途切れずに。
おわったー…おわったー…
******
ぎりぎりタイムの一年目
バイク一新でちょっと前進の二年目
生活一新で生まれ変わった三年目、こんなに嬉しかった大会はなかった。
いつも応援してくださる皆さんのおかげで、自分の目標を形にできました。
苦しい時に励ましてくださった皆さん
多くの激励、ヒントを与えてくださったエリートライダー達
トレーニングに誘い出してくださったダートバム達
合宿に連れて行ってくれた家族
しんどい時でもトレーニングに放り出してくれた家内
ほんとうに、心から、感謝です。
シーズンオフ、次の課題が待っています。
休ませては、くれませんぜ。
叱咤激励ありがとうございました。
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