(10月2日撮影 茶の木に花が咲き始めました)
ラジオ放送を聞いていたら、こんな話をしていました。
「料理本を出した時、『塩 少々』という表現にクレームが来た。」
「料理は、その人その人の味があるので、レシピどおりに作らなくても、いろいろ経験して自分の味を出してほしいと思うのだけど・・・」
というような内容でした。
これを聞いて、なるほどと手を打ってしまいました。
「塩 少々」という言い回しには特別の思いがあります。
まちともは、統合失調症をかかえた人たちと長くお付き合いしてきました。
その人たちの中に、調理はできるけど、レシピの「塩 少々」という表現に戸惑って、調理の手が止まってしまう人たちがいます。
「塩 少々」とは、どれだけの分量なのか判断できなくて手が止まってしまいます。
統合失調症の人たちの中に、あいまいな表現が苦手な人たちがいます。
レシピを具体的に、「塩小さじ半分」などと書き換えると作業できます。
このようにちょっとした表現がわからなくて生活のしずらさを抱えていますが、周りの人がそれを具体的に言い換えれば理解できます。
前回の「いいかげん」がなかなか通用しないのです。
ラジオ放送を聞いて、「いいかげん」が通用しない人たちが増えているのかなと感じました。
多様な価値観を認め合おうということが言われています。
「いいかげん」が通用しない価値観もあると思いますが、もっともっと「いいかげん」別の言い方をすれば「ブレーキに遊びが必要なように『遊び』がある」価値観、その人その人が持っている味を認め合えることを大切にしたいものです。
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