まてりあスタッフ日記

八王子市を拠点に活動しているボランティアグループ、カウンセリングスペースまてりあの活動を紹介しています。

最後の仮設訪問「流しそうめん&焼き肉&スイカ割り」

2016-08-19 22:08:57 | 日記
定期訪問している一番谷地南仮設住宅から、
「来年の秋には仮設が無くなるので最後になるかもしれないから、
盛大に「流しそうめん&焼き肉」やりまーす。」と連絡が入り、
8月6日、3人のメンバーで日帰りで行って来ました。
石巻駅には仮設のまとめ役のSさんが待っていてくれて、
「久しぶりー!」ハイタッチで再会。


仮設に着くと、流しそうめんの舞台?ができています。



男性陣が「あっ、水がこぼれてっぞ!」「どうだ?えっぺ?」と一生懸命、調整中。


仮設の中では、ばっぱ達が「よぐ来たな。」と迎えてくれ、炊飯器がフル稼働していて、
「え?流しそうめん、だったよね?」という私達を横目に、
どんどん「わかめおにぎり」ができあがっています。



「買い出しの力仕事に1人、あつい仕事(?)に2人に分かれてもらうっぺ。」と言うSさん。
私はSさんと買い出しに行き、あとの2人は熱い仕事、せっせとそうめん、いえひやむぎを大量にゆで、
合間に「わかめおにぎり」を握っていました。


さあ!いよいよ流しそうめん。
小学校1年生になったAちゃん、Hちゃんが「早く早く、そうめん流して。ミニトマトも。」
と待っています。



「ハーイ、行くよー」「うわー、とれた!」
ミニトマトもそうめんも上手に取ってる!すごいなー!

傍らでは肉も野菜も焼け、おいしそうな匂いが・・・
しばらくして私達も食べる方へ。ビールと焼き肉、おいしかったなー。


そうこうしていると時間は1時に。
Aちゃん、Hちゃんがずっとスイカ割りを楽しみにしてくれていて、
「いつやるの?」と聞きに来ます。
「じゃ、八王子特産くじ引きしてからやるね。」と言って、くじ引きへ。
八王子ポテト、お酒、ラーメン他全員に行き渡りました。


さて、お待ちかねの「スイカ割り」。
30㎝の山形産のスイカ、はじめは当たってもなかなか割れず、大人も参加。



パカーン!やっと割れた!わあー!という歓声。
Sさんは「だんなの顔を思い浮かべながらやったよ。」

おいしそうなスイカ。手でとってガブッとかぶりつく。うまい!甘い!
どこからもそんな声がしていました。
本当に甘くておいしかったな。


そこで、八王子メンバー、帰る時間になりました。
Aちゃんのおじいちゃんから「ホヤの塩ゆで」、ナスの漬物、ばっぱからおにぎりをもらい、
駅まで送ってもらいました。
その車中で伺った話では、この仮設住宅もはじめ40~50世帯あった人達が今は13世帯とか。
道理で人が少ないなと思いました。
まだ先が読めない不安な空気が流れているのも感じました。
ここにいる間も、復興住宅の抽選の申し込みに行っている方もいらっしゃいました。
被災した方にとっては一歩前へ進むのだと思うけれど、本当の復興って何だろう。
家に入れればそれでいいという単純なものでもなく、
それぞれの希望に添った復興になって欲しいと願わずにはいられません。




帰りの電車から見える田んぼには、青々と稲が育っています。
防波堤で海は見えません。これからどうなっていくのでしょう。
また皆さんと会いたいと思う、今回の石巻訪問でした。
コメント
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