まてりあスタッフ日記

八王子市を拠点に活動しているボランティアグループ、カウンセリングスペースまてりあの活動を紹介しています。

石巻で仮設団地の皆さんとマフラーを編みました!

2015-04-04 13:49:05 | 日記
     

2015.3/7~8

[1日目] 松島観光





一泊二日の今回、一日目は松島を観光してきました。
前回、震災で一部不通になっている仙石線で途中下車したのが松島海岸でした。
折角だから次回は観光しましょうか、という話が今回実現。

松島は多数の島々が防波堤の役割をして震災の被害もそれほど酷くなく、
観光地としての復興も早かったそうです。
実際行ってみると、本当に何事も無かったように、
海岸に沿った国道45号線には食堂やお土産物屋が並び、
海には松島の美しい景観が広がっていました。

まずは、観光船で松島湾を一周。
津波で渡月橋が流されたり、崩れたりした島もあったようですが、
自然が成し得た不思議な形の島々の景観は健在でした。
260余の全ての島に名前がつけられていることを今回初めて知り、
大変興味深く思いました。

その後、45号線沿いの食堂で昼食。
今回は牡蠣小屋には行きませんでしたが、食堂でもジューシーな生牡蠣が頂けたので、
大満足でした。




次に、伊達政正宗の菩提寺である国宝の瑞巌寺を訪ねました。
高台にある瑞巌寺の建物や文化財に被害は少なかったようですが、
まず目に入った参道の杉並木が半分程でしょうか、塩害で枯れていたのが悲しかったです。

途中、地面から1メートル程の所に「波はここまで」と書いた紙を張られた店舗があり、
こんな所まで津波に呑みこまれたのかと、やはり改めて恐ろしさを実感しました。
また、直後は泥と瓦礫に覆われたでしょうに、5月には観光地として復旧したとは、
さぞや沢山の皆さんが力を尽くして必死に頑張られたのだろうとつくづく感じました。
その思いを受け止める意味でも、多くの皆さんが観光に来られるといいな、と思いました。



[2日目] 一番谷地仮設住宅にてマフラー作り

松島から石巻は車だと30分程だからと、
いつも私達の訪問を中心になってお世話して下さるSさんが、
松島海岸まで迎えに来て下さいました。

途中、仙石線野蒜駅から海岸周辺に立ち寄りました。
野蒜駅は津波で壊れたままのホームが残っていました。
駅舎の外壁には津波が来た高さ(3,7M)が明記されていましたが、
あまりの高さに言葉も出ませんでした。



中には、震災直後の地域の写真のパネルがあり、胸が詰まりました。
海岸までは一面ジャリが敷かれて整備された空地が広がっていて、
それもまた何とも言えない寂しい感じがしました。



野蒜海岸は遠浅で広く、沢山の家族で賑う海岸で、
Sさんも大好きな思い出の海岸だったそうですが、
津波で地形がすっかり変わってしまい、
もう海水浴場としては使えないのではというお話でした。
本当に残念で胸が痛みました。



さて、5度目の訪問、一番谷地仮設住宅に到着。
いつもの皆さんがまた、温かく迎えて下さいました。
早速、今回の目的だったマフラー作り。



編み物の得意な方、久しぶりとおっしゃる方、
経験がほとんど無い方もいらっしゃいましたが、
皆さん軌道に乗ってくると楽しそうにおしゃべりしながら編んでらしたのが印象的でした。

お昼は手作りのちらしずしとおつけものをご馳走になりました。
今回も親戚のおばさんを訪ねている気分で、遠慮なく大変おいしく頂きました。
大人数分を作るのはとても手間だったと思います。有難うございました。




編み物は午後も続きます。今年中学生になる女の子も数人、途中参加。
一人の子は大人顔負けの作品があと少しで出来上がるようでした。

編み物の会は初めてでしたが、面と向かうよりも、気楽な感じで会話も弾んだので、
また何かこのような会が出来たらと話しました。

帰り時間が近づくと私達の夕飯の心配までして、
おにぎりでも作ろうかと声をかけて下さいました。
本当に優しいお気遣いに触れ、こちらが癒される思いを胸に、帰路につきました。 
 
コメント
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