又七の不定記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
フライフィッシングとクロスカントリースキーと蘭の栽培の好きな又七の不定記

サイトフィッシングの楽しみ方

2016-06-21 20:11:07 | 釣り

前回の投稿にも書いたように、沖縄のなっさんは広島のクロダイサイトフィッシング初挑戦で見事に成果を出してくれた。

わしのサイトフィッシングのベースはクリスマス島であり、それを沖縄や奄美で醸熟させ,その延長線上に地元クロダイのルアーによるサイトフィッシングを組み立ててきた。ゆえに、沖縄で日常的にサイトフィッシングに慣れ親しんでいるなっさんにとって受け入れやすく、特に何のアドバイスも必要なかったのは当然と言えば当然で、わしも案内していて非常に楽だった。

しかしながら、サイトフィッシングに慣れていない人にこの釣り方が受け入れていただけるのかどうかまだ疑問に思っている。

まず、見えない。
見えるクロダイもたくさんいるのだが、それ以上に見えていないクロダイが沢山いる。遠くのクロダイを探しながらふと足元を見ると直ぐ近くにいつの間にかクロダイが何尾も近づいてきてこちらをじ~っと見つめていたりもする。
見えるクロダイに気をとられて、これらの近くのクロダイを驚かしてしまうと、見えているクロダイまで驚いて逃げてしまい、釣りが成立しなくなる。

とにかく大胆なのか神経質なのか?クロダイの心理が理解できない。
ラインがバシバシ水をたたいていても関係なく後ろからルアーを果敢に追っ掛けてくることもあれば、逆に竿を立てただけで一目散に逃げて行ったり、キャスト後のふけたラインが水面にタッチしただけでそのポイントが全くダメになってしまう時もある。
しかも驚いて逃げてその場からいなくなってしまえば諦めもつくのだが、またすぐに戻って来るので釣り人側が諦めきれない状況が続く。

結局のところほとんど釣れない。
見えている魚に無視され続けることにどれだけ耐えられるか?が試される、いわゆる罰ゲーム。
良い表現に言い換えれば"修行"(笑)。殆どの釣り人はクロダイを釣る前に心が折れてしまうだろう。

クロダイのルアー釣りと言えばまず頭に浮かぶのがボトムゲーム。
チニングと称される釣りのほとんどはこれで、タックルにはあまり詳しくないのだが、チニングロッドなる竿はボトムゲームを意識した竿だと思っている。
ボトムゲームは根掛かりロストも多いのでメーカーさんにとっても流行らせたいジャンルなのだろう。インターネット上の情報や動画の数からそれが見て取れる。
次に思い浮かぶのがポッパーやペンシルによるトップゲーム。
これはサイトフィッシングに通じるものがあって実に面白い。
しかしほとんどの人は犬の散歩引きや飛沫まき散らし引きにあまり意味がないことに気付いていないようだ。っと言うよりメーカーのうたい文句に踊らされて、釣れてないにもかかわらず盲目的にそれを信じて実行してしまっている嫌いがある。いやちょっと言い過ぎた。全く意味が無いわけではなく、過剰なアクションは反って悪いほうに働くことが多いので、やりすぎるよりはやらない方がましと言った方が適切だったかもしれない。
つまり、クロダイに気付いてもらうためのアクションも必要で、それに注力しているのがメーカーさんの広告。でも最終的には食いついてもらうためのアクションが大切で、この部分はメーカーお抱えのテスターさんのノウハウということで、カリスマ性を維持するためにも秘匿(笑)。
この気づかせる動かし方と食わせる動かし方はうまく使い分けなければならないのだが、ブラインドキャストに頼っているかぎりこの使い分けはいつまでたってもできるようにはならない。魚が見えてないとどういう状況にあるのか分からないからね~。

どちらにせよ、魚が見えていない状況でどんな釣り方をしたにせよ、釣れない原因が魚がいなかったからなのか、何か魚に気に入らないことがあったのか、原因が切り分けられないはずだ。
原因が切り分けられない状態で釣れた釣れないを語ってもそこから先には進めない。
まあ、釣れた時にはそこに魚がいてアプローチが適切だったのだろうということになるが、単に釣った釣れたの話にしかならず、そこで語られる技術は当事者の妄想の域を出ないだろう。

わし自身まだクロダイという魚を理解しきれておらず、自分のアプローチが最適だとは思っていない。もっと違った発想でもっといい釣り方が出てこないか?と願っているところもあって、できれば,なるべく多くの人に来てもらいいろいろなアプローチを試してしてもらいたいところなのだが、実のところあまり多方面に宣伝するものちょっと問題がある。

限られた海岸線の中に釣り人の数が増えれば自分が自由に使える水面は当然少なくなる。つまり一人あたりのチャンスが減るということ。
さらに、釣り人の性として水辺に立つと沖に投げたくなる。岸壁に平行に投げて釣るという発想を理解できる釣り人はいないわけではないがとても少ないのではなかろうか?。
こちらが岸壁に平行に投げて釣っていても平気で狙っている魚の真上に立入ってくる釣り人がいるし、釣り人だけでなく通りがかりの人も平気で海を覗き込みに来る。
これにいちいち腹を立てていては楽しく釣りができないので、結局のところサイトフィッシングは人知れずこっそりと楽しむ、そうでなければ他の人の干渉が入る余地のない限られた場所で楽しむべきものなのかもしれないね。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 沖縄から来た”なっさん” | トップ | 日曜日だけどFLYDAY »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

釣り」カテゴリの最新記事