Hello the Masking Face 店主敬白&番頭日記

釣具を扱うビンテージタックルウェアハウス「Hello the Masking Face」の主と番頭が綴る日記です。

番頭日記20140130 リールの機械的精度について。

2014年01月31日 07時36分49秒 | 日記
どうもどうも。
昨年の今頃に比べればマシな気はしますけれど、相変わらずお寒うございますね。
番頭です。

先日出品しました2台の「Cardinal 3」はおかげさまでめでたくどちらも落札され、1台はすでに発送済み、もう1台もお取引に入っています。

「Cardinal 3」を出品して改めて思いましたけれど、古いもの、新しいもの、それぞれにやっぱり良さがあって、釣り道具って、楽しいですね。
特に古い道具の場合に思うのは、そのモデルが持っている“力”です。
30年、40年、50年と、長い年月を捨てられずに生き抜いていることだけでも驚きなのですが、そのうえ実釣に使うことができ、さらに売買が行われるほど個体数が残っている。
考えれば考えるほど、スゴいことです。
基本的な設計における素性のよさが耐久性へとつながっているのでしょうし、おそらくそれを支えるメーカー、あるいはサードパーティーのサポートもあってのことでしょう。
何より、多数の個体が生産されたという事実も必要です。
今日そういった道具を使うことができるのは、つまり、それらのビンテージタックルが、それだけ多くの人々に愛されてきたからこそ、惹きつける魅力があってこそ、なんですよね。

リールなんかを話題にするとき、よく「(機械的)精度が高い/低い」って言いますよね。
でもこれ、リールみたいな実用品の場合、極端に精度を上げすぎると、かえって不都合が起こったりするのです。特に部品と部品が触れ合う部分なんかは、適度な遊びが必要。もちろん、遊びが多すぎると使用感はがた落ちしてしまいます。
それは生産直後の部品や組付けの精度だけで言ったら、現代の製品のほうが高いでしょう。
しかし、名機と言われるようなビンテージタックルは、実使用を重ねてもその精度の落ち方が緩やか。それはつまり、耐久性があるワケですね。
現代の製品は、もとの精度が高すぎる分、実使用でそれが落ちてきた場合に使用感に与える影響が昔の機械よりも大きいように思います。
昔の製品に比べ、華奢な感じがどうしてもしてしまうのは、このためでしょう。
たとえば今年のフィッシングショーで発表されるような最新の釣り道具のなかに、30年、40年、50年と経った後も愛され、使い続けられるものがどれだけあるんだろうか?
ついつい、そんなことを考えてしまうのです。

誤解しないでいただきたいのは、番頭、最新の釣具も大好きです。
シーバスではコンピュータがブレーキ制御をしてくれるようなベイトリールを使ってますし、昨年の渓流では「ベイトフィネス」なんていうはやり言葉が機種名に含まれているものを使っていました。
ただ、なんて言うんでしょうか?
「いい」という評価の質が違うのかな、と、そんな風に思うのです。

さて。
落札された「Cardinal 3」に変わり、今回、新たに「garcia Abu 505」を出品しました。

http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/176219004


「Abu 505」の魅力といえば、クローズドフェイススピニングリールとしての実用性の高さと、真紅にペイントされたベルカバー、スタードラグ、ハンドルの艶やかさでしょう。
番頭も渓流などで今も愛用しているのですが、番頭の私物は最後期の製品であるため、ハンドルが黒で、ボディ表面がツヤ有りツルツルな塗装なんですよね。
今回のものは比較的初期の製品で、ボディはつや消しのごつごつした塗装で、ハンドルもちゃんと(?)、真っ赤にペイントされています。
オークションの商品説明にも書きましたが、当方でオーバーホールしたところ、もうハンドルはとても気持ちよく回るようになりました。外見的に目立つ傷も少ないですし、「Abu 505」の購入を検討されているかたには、ホントにオススメの1台です。
ぜひ入札をご検討ください。

皆さま、「Hello the Masking Face」をどうかご贔屓に。



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番頭日記20140126 「Zebco Cardinal3」出品。

2014年01月26日 07時06分43秒 | 日記
どうもどうも。
お寒いですが、皆さん、釣り、行かれてます? 番頭です。

釣りってその季節季節でいろんな遊び方があるのがいいですよね。
番頭は昔から、たなご釣りなんかも楽しんでるんですが、ここ数年はとんとご無沙汰で。今冬は行きたいなぁ、なんて思ってるうちに年も明け、気づけばマス類の解禁も近づいてきているではないですか。
トラウト狙いな友達を見ると、だんだんとソワソワしてきてて、微笑ましい限りです。

……なんて他人事のように言ってますがっ。
今年はあんなことしてみよう、こんな道具立てで行ってみよう、なんてことをこの番頭メもそろそろ考え出していたり。
昨年は1シーズンを通して渓流でのベイトリールの使い勝手なんかを試してみたのですが、今年はベイトロッド+クローズドフェイスリールもいいかな?なんて思っている次第。
ただ、クローズドフェイスリールって、特にビンテージなものだと圧倒的に右ハンドルの製品が多く、また、ストレートグリップで使うにはちょっとリールフットが長く、腰高なんですよね。
あきらめて現行の「Abumatic 276i」辺りにするか、主から借りているダイワの「ST-30」にするか、てところ。
ところで、手元にあるダイワの「ST-30」、アンチリバースをONにすると、カリカリとラチェット音がするんですが、これは現行製品も変わらないんですかね?
ノスタルジックで悪くはないんですが、ギア比の低さもあって、渓流ではかなぁりせわしない音がしそうなんですけれど……。

あ、いや。余談が過ぎました。
昨日、当店が出品していました「5500C」が落札され、取引連絡を開始しました。
と、同時に、あらたに2アイテムを出品。
今回は当店初のスピニングリール、「Zebco Cardinal3」です。

人気の「Zebco Cardinal3」!! 傷少なめコンディション上々!!
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k173806561

人気の「Zebco Cardinal3」!! 機関良好!!
http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n127135183


イワナやヤマメを狙っている釣り人たちのあいだでは、未だに高い人気を誇るのが、「Cardinal」というリール。今はもう休刊になってしまった「Troutist」のCardinal特集号が、ヤフオク!などで未だ高値で取引されるあたり、その人気の高さと熱量は衰えるどころか、ますます高まっているようにも感じられます。
実際、番頭の釣友にも「Cardinal」シリーズの熱心な愛好者は少なくありません。
クラシカルなインスプール構造と、今のリールにはない無骨な直線的なデザインは非常に味わい深いものがあり、覆面イチオシの当店としても、一目置かざるをえないのです。
ハンドル回転の滑らかさなどはもちろん現代のリールとは比較になりませんが、当店が前々から申してますように、リールなんて所詮は趣味の道具。絶対的な性能を追いかける以外にも、いろいろ楽しみようはあるのです。
そもそもがですね。
管理釣り場用でない限り、トラウト用のロッドはリールシートにたいてい木製のスペーサーが用いられているもの。暖かみのあるそうしたデザインには、ギラギラした最新のリールよりは、「Cardinal3」のような、クラシカルなリールのほうが似合うのです。
鮮烈な流れのほとり、木々の緑に囲まれながらふと足を止め、一息をついたそのとき。
かたわらにこんなリールがある光景、素敵じゃないですか?

あ、これといっしょに掲載している「Zebco Cardinal3」の写真は借り物です。
出品中の個体を撮影した写真はここのアルバムに“「Zebco Cardinal3」_01”“「Zebco Cardinal3」_02”としてまとめてありますので、そちらをご覧ください。
「Zebco Cardinal3」_01
「Zebco Cardinal3」_02


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番頭日記20140115 遅ればせながら、新年のご挨拶。

2014年01月15日 03時31分08秒 | 日記
どうもどうもどうも。
連日お寒い日が続きますけれど、お元気ですか?
いつの間にやら2014年ですよ? 番頭です。

いやね。もう1月も半ばになって「2014年ですよ?」もないもんだ、と自分でも思うのです。更新滞ってまして、申し訳ありません。
と、今年最初のエントリーから謝ってしまうこのテイタラク。
そんな情けない運営状態でありながらも、年末年始にじわりじわりと「いいね!」が集まりまして、当ページへの「いいね!」が先日、ついに“300”を越えました。
皆さま、ご支援いただき、本当にどうもありがとうございます。

さて。
今年はオークションへの出品ペースを上げると同時に、固定価格での販売ページをなんとしても実現したいと思っています。
仕入れも順調で、Shakespeareの素敵なベイトリールなど、続々と集まっています。
いや、順調すぎて「不良在庫と化しているじゃないか!」と主からおしかりを受け続けている状態で。
ホントにすみません。

また、今年は覆面なリールとベイトリールに加え、ビンテージなスピニングリールも取り扱う予定です。
実釣で使う分にはスピニングリールよりも覆面、クローズドフェイススピニングリールのほうが圧倒的に有利である、という当店の主張にまったく揺らぎはないのですが、無骨な直線がきりりといかめしくカッコいいもの、艶めかしい曲線が活かされた優美なものと、ビンテージなスピニングリールにはそれはそれで、今のリールにはない、ならではの美しさがあるのも事実。
「趣味の道具である以上、絶対的な性能だけが選択の基準であるのはつまらない」
当店はこういったポリシーも掲げてございます。
そういう意味で、たとえば「Abu Cardinal 3」であるとか、「Mitchell 308」などは、たとえば渓流でロッドに装着されている姿を見るだけでも「うっとり」できるという、ある意味、当店に興味を持たれるようなお客様にはぴったりな品であると思うのです。

もとより日進月歩なニューエスト・モデルではなく、古めかしい道具を取り扱っている当店です。
拙速で信頼を失うよりも、巧遅で着実に、というほうがスタイルにあっている気もします。
まぁ、それも程度の問題で、今は遅すぎ、ですけれど。

とりあえず現状では「Abu Ambassador 3500C」と「Abu 520」をヤフオク!に出品中。
できれば数時間内に「Abu Ambassador 5500C」も追加で出品する予定です。
以下のアドレスから、当店の商品をぜひご覧ください。

http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/shok914


ともあれ。
今年も釣具や楽器など、素敵な趣味の道具をお届けできれば、と思っています。
どうか2014年も「Hello the Masking Face」をご贔屓に。


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