goo blog サービス終了のお知らせ 

♪ Mis pasos ♪

 ☆チーズ
 ★お店
 ☆ワイン
 ★スペイン

【スペイン】フランス 2日目 ~Salon du Fromage~

2008年02月24日 | スペイン
 6日目

レンヌ駅近くのラスパイユ通りで毎週末開かれている BIOマルシェ(有機野菜の朝市) へ。
日本人観光客の間でも結構知られているらしく、聞いていた通り、特に観光地周辺ではないにもかかわらず日本人を多く見かけた。私もその内の一人だけど

チーズ売場も当然、BIOの製品ばかり。こんなにあるんだ~
 
      地元人と観光客で賑わうBIOマルシェ          BIOのチーズ(よく見ると『BIO』マークが付いてるよ)


そして、今日も農業祭へ
           
                         広すぎる農業祭の会場

今日から期間限定で、チーズ専門ホール『Salon du Fromage』が開設されている。
ここは関係者しか入れないらしいけど、そうとも知らずに行った私は・・・
                入り口で「一般人STOPと止められた。最初は。
しかし、こんな大きなチーズ会場を目の前にして引き下がるわけにはいかない。
どうにか熱意で)と粘ったが、やっぱり「関係者招待状」がないとダメだと。。。
困ったなぁと思いながらしぶとく「チーズの勉強をしたいだけなの~」と訴えると、
受付:「今日だけだよ。明日友達連れてきてもダメだよ
と言って、こっそり入れてくれた。やってみるもんだ  。
この会場は完全にビジネスの世界。他の会場の様に「見本市」「普及活動」とはちょっと違うセールスの匂いが各ブースでプンプンした。「どこの会社に所属しているの?」「現在の取り扱い製品は?」などと聞かれたり、名刺を求められたり・・・学生身分で何の交渉も出来ない私にはちょっと居心地が悪い  。(特別に入れてもらっているので当然だけど・・・)
そうしているうちに、たまたま日本人の関係者の方々と遭遇でき合流。ホッ、心強くなった

 ランチ 
フランスの食ブースがあつまるホールへ移動し、ランチ。
            
タルト・マロワール(ベルギー国境に近いティエラッシュ地方で有名なマロワールチーズのタルト)と、ムール貝を注文。タルトは噂に聞いていた通り、ドッシリ重い。この旅中にこの製造所を訪問予定なので、予習も兼ねて食べておいた。
 
          タルト・マロワール                           ムール貝

他にはこんなブースも
 
(左)修道院の伝統的なお菓子。カスタードクリームみたいな・・・デモ&試食。
(右)日本ブースでは、某メーカーが寿司などの日本食デモをして振舞っていた。結構人が群がっていて好評の様子だった。

         
スイスの有名なチーズ『テット・ド・モワンヌ』(=「修道士の頭」という意味)。12世紀にジュラ地方の修道士が造ったチーズで、名前の由来通り、修道士のおじさんが振舞ってくれた。
(右)「ジロール」という専用の削り器でクルクルとハンドルを回して花びら型に削って食べる。これがスパイシーで美味しいのよぉ。

         
       大きなチーズの切り立ては美味しいよ            ココナッツの手造りシャーベット


 ディナー 
あれこれ試食し過ぎて夜は外食する気がしなかったので、今日はホテルで大人しく部屋食べ。近くの美味しそうなパン屋さんでキッシュなどを買って、BIOの朝市で購入したプリンなども加えて・・・結局、結構ズッシリなディナーになっちゃったね
        
      やっぱりフランスと言えば「キッシュ」でしょ      ホテルの近くにあった「焼鳥屋」。でも良く見ると・・・
 
(右上)ホテルの近く(モンパルナス)にあった「やきとり屋」。でも、入り口をよく見ると・・・「YAKIOCHI」 間違ってるの?敢えてそういう名前なの?


                    

【スペイン】フランス 1日目② ~念願のアリゴ~

2008年02月23日 | スペイン
                    ~ 続き ~

夜は、明後日からチーズの旅でご一緒させていただくKさん達とそのお友達(フランス在住のフライトアテンダント)、計9人で賑やかにディナーへ

 ディナー 
お店のチョイスは、流石、フランス在住のスッチー!ミシュランなどで紹介されているだけでなく、チーズの本にも「仏オーベルニュ地方の代表的チーズ料理」として写真が載せられている程有名なコチラへ
            

 
  ロックフォールチーズとキャベツのチーズ       ブータン・ノワール 酸っぱいリンゴを添えて

そして、何が有名かって・・・コレです

                 アリゴ     
             
                         
 アリゴとは・・・
フランス・オーベルニュ地方の郷土料理。ジャガイモのピュレにバターと熱い牛乳を加えて練り、トム・フレッシュ・ド・ライオルという若くてフレッシュなチーズを入れてさらに練り上げる。すると⇒⇒⇒つきたての餅のようにビヨ~~~~ンと伸びるのです。
コレを肉やブータンなどのソーセージの付け合せにして食べるのが本場。

チーズの見本市などでミニパフォーマンスや試食は経験があったけど、本格料理として食べるのは私もこれが初めて!!うぅ、感動

 
  サレール産牛ステーキの骨髄と塩の華風味       エストフィナード(マーシュのサラダ付)

 
     食いしん坊のタルト 胡桃風味                   チーズワゴン


あぁ、心もお腹も大満足!いつかフランスに住んだら(??)また来ようっと

  Ambassade D'auvergne @Paris

【スペイン】フランス 1日目① ~パリ国際農業祭~

2008年02月23日 | スペイン

                  ~ 続き ~

Brussels(ベルギー)  電車  Paris(フランス)   (約2時間)


お隣の国がこんなに近いなんて、島国の日本で育った私にとっては、なんだかとっても不思議。東京から「ちょっと静岡まで」みたいな感じだもんな。そりゃ、国が違っても同じ言葉を喋ることに納得するわ。

パリ滞在中は、モンパルナスにあるホテルに。
ホテルのすぐ傍で、ちょうど土曜のマーケットをやってた。
 
       露店が数100m続くマーケット                   牡蠣などの貝類もいっぱい

さて、今回パリでのメインイベント・・・
     “ パリ 国際農業祭 2008

           
チーズの国際イベントには何度か参加してきたけど、今回のイベントは農業祭。チーズに限らず、色々な農産物の祭典なので、規模も今までとはちょっとケタが違う。初めての参加なので超ワクワク  。

大きなホールごとに、さまざまなカテゴリーのイベントが開催されている。とにかく巨大すぎて、どこを見えていいのやら右往左往、アタフタ、迷子になりっぱなし
現地で知り合いの人たちと待ち合わせをしようとしても、なかなか落ち合えず、さらに右往左往

 
         チョコレートブースとか・・・                   チョリソーの匂いがプンプン

仏サヴォワ地方(スイス国境近く)の地元チーズ「ルブローション」とポテトを使った
郷土料理:『タルティフレット』  を、こんな大鍋で作ってた。
                
         タルティフレット、美味しそうだけどこの量を見るだけでお腹いっぱいになるね・・・

 
        『ラクレット』                『巨大ソーセージ』
         ↑ラクレットという大きなチーズの切り口に熱を当てて、溶けた部分をジャガイモやパンにつけて食べる

ここでたまたま(!?)、私の尊敬するHさん(9月に旅をご一緒させて頂いた)と、私の日本でのチーズの先生:Mさんと再会  。このお2人とは、国を問わず(むしろ外国で)チーズのある所に行くとお会いするという感じ(笑)。一緒にいたスイスさんと、そしてフランス人:クリスチャン(チーズ関係者だけど実は数学者だというキレ者!)も合流して、彼の56才の誕生日会ランチを

 ランチ 
  
         『キノコ入りフォンデ』             『チーズフォンデュ』


所変わって、こちらのホールには、生きた動物が勢ぞろい    。出来上がった製品だけじゃなく、その製品の原料を提供してくれる動物たちにもじっくりとご対面できるという訳だな。
           
狭い檻に入れられっぱなしでは動物さん達もストレスが溜まってよくないということで、広い会場内を牛達が順番に散歩していたりする(笑)。

チョー可愛い~~~~ 豚をこんなにかわいいと思ったのは初めてだよ
 
     ママ豚のおっぱいを一生懸命飲むチビ豚              無造作に昼寝中の子豚

牛と一口に言っても、数十種類の牛さんがいるのだよ。日本で見慣れた「ホルスタイン」や「ジャージー牛」以外にも、「これも牛??」って思う様な見慣れない牛さんもいっぱい。
       
                こんな牛さんも                      かっこいい牛さん


                                             つづく・・・


【スペイン】ベルギー 5日目 ~パリへ移動~

2008年02月23日 | スペイン
 5日目

ジョン・キャサリン一家とも今日でお別れ。

ティフェン:「私のベットでよく眠れた?」
という日課となっていた質問を聞けるのも、今日が最後だね。
                                        (ティフェンの部屋を使わせてもらっていたので。)

最後の朝食は、先日訪問したチーズ工房で購入しておいたフレッシュチーズ2種。

(左)木綿豆腐の様なちょっとポロポロしっとりしたフレッシュチーズ。パンにたっぷりのせて、その上に黒砂糖をまぶすのがベルギー流らしい。
(右)コチラはヨーグルトの様なフレッシュチーズ。ジャムを添えて。


子供達の学校送りに一緒に乗せてもらって、私達も駅まで
ニルス:「友達に挨拶してくれる?」
ということで、教室まで一緒に入って、彼らのお友達にもご挨拶(笑)。

その後、駅まで送ってもらって・・・

      Brussels(ベルギー)  電車  Paris(フランス)   (約2時間)

【スペイン】ベルギー 4日目② ~ビール三昧~

2008年02月22日 | スペイン
                  ~ 続き ~

 Musee des Brasseurs Belges (ビール博物館)
ベルギービール醸造者組合が運営している博物館。昨日行った「カンティヨン社」と違って、こちらは“博物館”のみで製造は行っていない。
          
 昔の製造道具の展示を見て
  ⇒ 製造・歴史・料理との組み合わせ・・・などのビデオを見て
    ⇒ 試飲 
という流れ。内容的にはちょっと物足りなかったけど、試飲カウンター(併設ビールBar)でマスターのおっちゃん(なぜかスペイン人)との会話を楽しんだので、よしとしよう。
      
              泡をカットして・・・                 グラスの足の部分を水に潜らせる
スペインからベルギーに移り住んだおっちゃんの遍歴から、現在バツイチで子供は・・・
                                           そんな話まで聞いてしまった(笑)


こだわりの注ぎ方を見せてくれるおっちゃん。上手に注がれると、ビールの味も違うね~ 


 Delirium Cafe (ビールBar) 
ここも、ジョンに「是非行ってみるといいよ!」と薦められていたビールBAR。
          
             何の変哲もない、ちょっと細めの路地に入ったところに存在する

何が凄いかと言うと・・・
   世界2,000種類のビールが飲めるのだ (ギネス認定)
             
                     店に壁に「ギネス認定」と書かれている

お~!コレ まるでカラオケの選曲本の様な厚さのメニュー
 
      全てビール、ビール、ビール!!    店内の雰囲気はこんな感じ。観光客も地元客もごちゃごちゃな感じ。

とにかく、何を注文したら言いかチンプンカンプンだったので、バーテンのお兄さんに相談。
私:「ダーク(Tostada)で、少し甘味を感じられるけど甘ったるくはないやつで、私が今までに絶対飲んだことのないやつをお願いします。」

で、選んでくれたのがコレ(右)
          
                    『Duchesse de Bourgogne』(右)
"Duchesse de Bourgougne"はフランス語で「ブルゴーニュの侯爵夫人」の意味で、は1457年にブルージュで生まれたブルゴーニュ侯爵の娘メアリーにちなんで名付けられたそうな。
このビールは8ヶ月のものと18ヶ月もののブレンドによって造られていて、茶色がかったとても濃い赤褐色。
フルーティーな香り(ブラックチェリーなど)に、希望通りの甘さも有り。後味に少し酸味もあるけど、嫌な感じではない。
とっても複雑な味。今まで飲んだことのあるタイプとは違うけど、とっても美味しい。そして確かに注文通りの味でとっても満足さすが、やるね~お兄さん!
店員さんの話によると、今では2,000種類を超えて3,000種類はあるそうだ
でも、コレだけの品揃えをしていたら、数年間、一度も注文されることのないビールもあるだろうなぁ・・・どうやって管理しているんだろう?
東京にも店舗が出来たらしいので、今度また行ってみよーっと

  Delirium Cafe @ブリュッセル


 ディナー 
本日のメインは・・・Tartine au herve avec sirop de liege, Tartar djote
 
チーズを使ったお料理三昧。全て先日訪問したチーズ工房で購入したチーズ。

キャサリンが買っておいてくれたデザート!
          
      Eclaire(エクレア) ・ Merveille(メルベイユ) ・ Glace(グラセ)  

う~、美味しい。そして、お腹が苦しい。。。。。
 

                       

【スペイン】ベルギー 4日目① ~チョコレート博物館~

2008年02月22日 | スペイン

 4日目

今日もブリュッセルの街へ

朝ごはんに、楽しみにしていた本場ベルギーワッフルを!
街を歩いているとアチコチにワッフル屋さんがあって、甘い匂いがプ~ンと漂ってきて誘われる。が、どこでもいい訳ではないのだ。
ジョン:「ワッフルが既に焼かれて奇麗に並べてあったり、生クリームやチョコがかかっているようなワッフルはダメ! 特に、観光客狙いのグラン・プラス広場周辺には見かけ倒しの店が多いから要注意だよ 注文してから生地を流し込んで焼いてくれるココがいいよ
と、昨晩マークしてもらった地図を頼りに、指定されたオススメワッフル屋さんを求めて歩いた。その店がコチラ
               
本当に、注文してから焼いてくれた。シンプルなベルギーワッフル。蜂蜜の香りがフワ~っと広がって、生地はふんわり、表面だけ微妙にカリっとしていて、マジ美味しい

さて、ブリュッセルに来たらこの人にも会っておかなければ
        
        しょんべん小僧

私:「コレ??」

 思ったより小さくて、しかもちょっと奥まった通りの角にあまりにもさり気無くあるものだから、「これがかの有名な“しょんべん小僧”さん?」って、ちょと拍子抜けするような感じだった。観光客に囲まれてフラッシュを浴び続けていたので気付いたものの、誰も居なかったら完全に通り過ぎていたと思う。。。

 世界的な知名度に比してこの像が小さい(身長56cm)ことから、「世界の3大がっかり」の1つとも呼ばれているらしい(笑)。

 通常は水が流れ出ているけど、ビール会社のイベントの際などには水ではなくビールになり、通行人にふるまわれるんだと。

 定期的に衣装換えをする。様々な機会に衣装が贈られることが慣習となっていて、数百にも上る持ち衣装の大部分は、ブリュッセル市立博物館(王の家)に所蔵されてるんだって。


 Musee du Cacao et du chocolat (チョコレート博物館)
ベルギーといえばビール。そして、チョコレート!カカオアレルギーの私も、がんばって見学だー 。(何度も言うけど、嫌いなわけではない!)
     
   チョコフォンディマシーン!?               チョコ実践セミナー

まずは入り口で、ウェルカムチョコレートが振舞われる。グルグル回っているチョコフォンデュマシーン(!?)にビスケットを突っ込んで、トロトロのチョコと一緒に。
それから、チョコレート製造の秘密と面白話を、実践を交えて教えてくれる。子供も大人も(カカオアレルギー者も)、まぁまぁ楽しめる。

 ランチ 
          
キャサリンお勧めのレストランを見つけられなかったので、なんとなく良さ気な店に挑戦

 
           本日のお魚                               スープ

ちょっとお高目だけど、お味はかなり 周りの人が食べてるのもとっても美味しそうで、ハズレはなさそう。

  L'achepot @ブリュッセル


ヨーロッパでは伝統的外観保護の為に、新しく建物を建てたり改装する際にも、古い建物の表面を残して次に生かすことが義務付けられている地域が多い。ブリュッセルを歩いていてちょうど、こんな分かりやすい工事中の場面に出くわした(写真左下)
 
(左)伝統的外観保護をするため、前面だけがそっくりそのまま残された状態で、新しい建物が建とうとしている。
(右)瓶のゴミだけでも、こんなに分別されるのか~


                                              つづく・・・


【スペイン】ベルギー 3日目④ ~修道院ビール~

2008年02月21日 | スペイン

                    ~ 続き ~

帰りに駅で見つけた大きな自販機。何が売られているのかな~と思って覗いてみると・・・
              
お菓子や洗面用具はもちろん、ビール10数種類(6缶パックも有)、ワイン、お惣菜、
トイレットペーパー・・・まるでコンビニみたいな品揃え。「もうスーパーも閉まってるし・・・」って時には重宝しそうだな。


帰りの電車で、向かいに座ったコンゴ人男性(推定30才前後)が話しかけてきた。ベルギーには医療関係の資格取得のために留学中らしい。どうやら日本に興味があるらしいけど、いつの間にかお国自慢みたいになって・・・(笑)

 アフリカの中部にあるコンゴ共和国は、ダイヤモンドや銅などを産する世界トップクラスの鉱産資源国(輸出の9割が鉱産資源)で、特に世界のダイヤモンドの50%がここの国で採れるのだそうな。ちなみに採掘は誰でも自由に行ってOK、但し体力とテクニックが必要なんだと
コンゴ人:「1945年に広島に投下された原子爆弾の原料も、コンゴのものだったんだよね・・・
自慢にならないよー、それは  

1960年に「コンゴ共和国」(のちコンゴ民主共和国と改称)としてベルギーから独立。
ダイヤモンドに絡んだ国内外戦争も絶えなかったようで、地下資源に恵まれるものの、1990年代の内戦などでインフラは破壊され、現在では世界最貧国の1つとなっている。
電車でのほんの束の間、ちょっぴり勉強になった


 ディナー 
本日のメインは・・・Waterzooi de Gantoise (チキンのクリーム煮)
          
パンorマッシュドポテトにこのソースをたっぷり付けて食べると止まらない~

 
 カンティヨンビール特製チーズ   Boudin de liege (リエージュのブータン)
(左)今日、カンティヨンビール製造所で購入した「カンティヨンビール入り特製チーズ」。ビールでチーズの表面を洗ったチーズは時々あるけど、これは「ミルクの段階でビールを混ぜ込んである」という珍しい製法のモノ。なんだか怪しいけど、モノは試し、と思って買ってみた。が、これがなかなか美味  。

本日のビールは、パピーがわざわざ持って来てくれたアベイビール(修道院ビール)
            
 アベイビールとは・・・
ベルギービールの主な種類(カテゴリー)には「アベイビール」や「トラピストビール」がある。
「アベイビール」
修道院からレシピや醸造法を受け継いで、名前のライセンスを受けながらも一般の醸造所で造られるビールのこと。
「トラピストビール」
トラピスト会修道院内の醸造所のみで造られるビールのことで、世界で6銘柄のみが認定を受けている。(※そのうちの5銘柄(Chimay, Orval, Rochefort, Westmalle, Westveleteren)がベルギーで造られている。)


ジョン:「日本の絵本、持ってるんだよ
と言って、ジョンが本棚から出して見せてくれたのはコチラ
          
コレって、いかにも日本っぽくない絵なんですけど・・・でも作者はちゃんと日本人だった。残念ながら、存じ上げませぬ。

ベルギー人(フランス語スピーカー)にとって、私の名前の発音はちょっと難しいらしい。毎日毎日、ニルスとティフェンが
:「●●HO」「●●HO」「●●HO」「●●HO」・・・
と私の名前を練習してくれる。もうこの3日間だけでも100回以上はリピートされていると思う(笑)。「HO」の発音が「O」になり易く、がんばって「HO」を強調して呼んでくれる為、なんだかとっても力強くて面白い。もうだいぶ上手になったね


                      


【スペイン】ベルギー 3日目③ ~世にも不思議なビール~

2008年02月21日 | スペイン

                    ~ 続き ~

さて、本日午後のメインイベント・・・

 Cantillon (カンティヨン ビール製造所)
1900年創立以来、家族代々手造りの製法を引き継いでいる小さな製造所。
博物館も兼ねた製造所で、今日製造されている世界のビールの中でも最も不思議なビール「ランビック」の製造過程を見学することができる。
          
            小さな道沿いにさり気無く存在するカンティヨンビール製造所

「工業的」「大量生産」のビール作りとはかけ離れた世界で、特に酵母の利用方法に特徴がある。普通の醸造所では純粋に培養した酵母を利用するところだけど、この醸造所では自然に大気中から降ってくる酵母を利用して発酵を行うのだ。

 
      マッシング槽                穀物倉庫
                            小麦、大麦麦芽、ホップの保存には通気性の良い屋根裏がベスト。
         
     ホップ・ボイラー                冷却槽 
(右)屋根裏にある巨大な赤銅製の冷却層。表面積が広く浅い形状で、効率よくウォートが冷却され空気に触れることになる。天井には空気中の酵母が入るように穴が開いる。
寒い期間にしか冷却できないので、ビール造りは10月下旬から4月初旬にかけて行う(冷却は夜間)。



 天井の隙間と天然酵母の根付き?
「ランビック」の発酵には、ブリュッセル特有の天然微生物が不可欠らしい。伝説では、このような天然発酵が可能なのはブリュッセル地域のセンヌ川のほとりだけだとか。
天井には無数の穴が空いていて、夜間、天井の隙間から、冷却層の上に天然の酵母が降り注ぐ。そしてウォートは40度まで下がると、天然の酵母が根付きはじめる。
この屋根裏部屋はビール職人にとって聖域の部屋で、他のどこにも見ることのできないミクロの生命がそっと息づいているんだって。
ビールの製造は自然と密接に結びついている為、微生物のバランスを崩さない為に改装時にも古い瓦を使い続けたり、クモの巣も取り払われず敢えてそのままにされていたりする。

     
      樽貯蔵庫              瓶内再発酵
「ランビック」は、製造後数週間後から飲み始めることが出来るけど、最終製品としてより繊細な味わいのビールにする為に、最低1年は待たなければいけないとのこと。「鮮度が命!」の日本の典型的なビールとはこの辺も違うのね
また、自然ビールの為、「これ!」というサタンダードな味が決まっていないというから驚き!そんな曖昧(感覚的?)でいいのー????
貯蔵室には全体で約60,000本のビールがストックされていて、市場に出すまでに約3年かけているという。それにしても、水平に寝かせて並べられている様子は、まるでワインの熟成庫!

「グース」は「自然発酵ビール、ランビック」の一種で、若いビールと熟成したビールをブレンドして出来たビール。熟練した職人が、1年モノ、2年モノ、3年モノの「ランビック」をブレンドして作る。職人は10以上の樽の味を見て、その中から5~6つの樽を選び出し、「カンティヨンらしい」グーズ・ビールを造り出すんだそうな。

ボトリング

意外と興味深かったのがボトリング。
  ボトルはなんと“シャンパン様式”のもの(375ml・750ml)を使用!
  栓は天然コルクを使用!さらに王冠を!
        ↑             ↑ 
【コルク栓】瓶内で再発酵が続いているため、樽材の木目からコルクが呼吸して(極微量の酸素の通気性が生じる)、熟成を促し、爆発を防ぐため。(説明の理解が間違っていなければ・・・)
【王冠】夏に高温でコルクが飛ばないように、さらに王冠で栓を。


見学中、途中でワイン製造所に来ているかのような錯覚に陥った。“樽熟成”とか、“瓶内再発酵”とか・・・さらには“瓶形”も、“ラベル”も、“コルク栓”まで、まるでワイン
                 
 カンティヨン社の主な製品。ブリュッセルの象徴「しょんべん小僧」や「お花」などのラベルがとってもかわいい。

はい、最後に肝心の試飲。(3種類のうち2種類選択可。)
              
ビールを注ぐのにパニエ(ワインボトル専用のバスケット)を使うのー製造方法や瓶の見た目だけでなく、注ぎ方までワインじゃん!※ちなみにこちらはフルーツビールの為、こんな色をしています。

こちらのビールの特徴は、何と言っても「酸味」 昨晩、家で話していた時も
ジョン:「酸味が強いから、ドライフルーツや砂糖を入れて飲も人も多いよ」
と言われて、「そうは言っても砂糖を入れて飲む程ではないだろうよ(笑)」と思っていたけど・・・想像以上の「酸味」でビックリ!というか、「ビール」と思いながらはとても飲めない・・・ 健康に良い「お酢」だと言われたら、がんばって飲めなくはないけど・・・というのが率直な感想。失礼な感想ですみません・・・

というわけで、昨日ジョンに聞いていた通り、「砂糖」を入れて飲んでみたいとお兄さんにお願いしてみた。
              
                    噂の「砂糖を入れて飲む」為の専用グラス

見せてくれたこの専用グラスは、底が厚く作るられている。なぜか?
そう、ビールに砂糖を入れて専用スティックで潰しながら混ぜてもグラスが割れないように、頑丈に厚く作られているのだそうな。

砂糖を入れてようやく普通に飲み始めた私達を見て、
お兄さん:「どう?」
私:「飲み易くなった
お兄さん:「おいおい、そりゃないよー。砂糖なしの状態がうちの最高の完成作品なんだから・・・

と苦笑い。そりゃ、製造方法を間違ったり保存状態が悪くてこの「酸味」が出たわけではなく、この味を目指して作っているのだから、「砂糖を入れて美味しくなった」なんてニコニコしてたらとっても失礼だよな  でも、だってだって今まで色々なビールを飲んできたけど、本当にこれはビールとは思えなかったんだもーん。

本当にどのビールを飲んでも明らかに「カンティヨン社のビール」と分かる位、とっても強烈な個性を持っていて、こういうものだと知らなければ「酸化(劣化)している」「なんかおかしい!」なんてクレームが出てもおかしくないような不思議なビール。でもこれが、飲んでいるうちに病みつきになるんだそうな。私にはまだ分からん。。。

でも、今まで見たことのあるビール製造方法とは大きくかけ離れていて、とってもとっても興味深かった。ビール好きの方は是非、訪問されてみると面白いと思います


  Cantillon (カンティヨン ビール製造所) @ブリュッセル


                                         
つづく・・・


【スペイン】ベルギー 3日目② ~ブリュッセルの街~

2008年02月21日 | スペイン

                    ~ 続き ~

ブリュッセルの中心地へ

寒くてお天気もいまいちなせいか、中心広場からグルリと見回すと、とってもシックでちょっと冷たい感じの印象を受ける。建物は私がイメージする「ヨーロピアン」「北欧」チックな感じで、久しぶりに異国に来た感じがした。ちょっとドキドキ。(スペインも異国に違いないけど・・・)
      
         町の中心にあたるグラン・プラス広場から見まわした風景。キーンと冷たくシックな印象。

通りを一本入ればおしゃれで世界的に有名なチョコレート屋さんやビール専門店がズラリと並んでいて、歩いているだけでとっても面白い。あぁ、なんかこの町好きだなぁ。
                       
                          かわいいお菓子屋さん


 
  おしゃれでかわいい有名チョコレート店が並ぶ     レストラン前には名物のムール貝などのディスプレイが



 ランチ 
昨晩、ジョンとキャサリンに教えてもらっておいたお薦めレストランへ
          
      洞窟風になっていて、雰囲気がある。やっぱり昼間っから皆ワインかビールを飲んでいる。

ここらの名物と言えば「ムール貝」特にワイン蒸し何だけど、1皿頼むと大きなボウル皿に100個位出てくる。そして大体それを2人位で食べている。でも、私達は2人ともそれほど貝類が得意ではなく2~3つ食べられれば十分なので、今回は断念。でも「一応ムール貝食べとくか」ってことで、ちょっと邪道だけど「ムール貝のグラタン」を注文した。それからもう一つ、名物の「ブータン(豚の血の腸詰)」。これはスペインでも良く食べる(スペインでは「モルシージャ」という)けど、私はスペイン版の方が好きだったなぁ。
 
 ブータン ノワール&ブラン(白と黒のトマト豚の腸詰)          ムール貝のグラタン

かなりお腹いっぱいだったけど、やっぱり地元のデザートは食べておかないと・・・
ということで、気になっていたデザートを。一昨日、チーズ屋さんで買って夕食時に食べた「Tarte au Sucre(お砂糖のタルト)」。キャサリンの話によると、このタルトは家庭のデザートみたいなもので、作る家庭や店によって結構違うらしく、特に先日食べたのはちょっとそれ(典型的なTarte au sucre)らしくないものだったらしい。そう聞いていたので、別のところでももう一度食べて味比べをしないわけにはいかない。という言い訳で・・・注文
     
 ↑ここで注文した Tarte au sucre chaude」                   ↑先日チーズ屋さんで買ったTarte au sucre

確かに、同じ「Tarte au sucre」とは思えないほど、見た目も味も違う!今日食べたのは、「濃厚な半生チョコはちみつケーキ」みたいな感じ、先日食べたのは「エッグタルトのハチミツシュガーサンド」みたいな感じ。でも、どちらとも

           Restaurant 'T KELDERKE


                                             つづく・・・


【スペイン】ベルギー 3日目① ~パピーと一緒に~

2008年02月21日 | スペイン

 3日目

今日はパピーが車で迎えに来てくれて、まずはチーズ農家訪問

 チーズ工房
こちらの牛舎には、見慣れない豚の様な牛がいるな~と思ってたら(写真右下)・・・
彼らはどうやら“食肉用の牛”だった。それにしても、丸々と太ってるねぇ。
 
      チーズ用のミルクを出す牛さん                お肉を食べられる予定の牛さん

             
            カードカッティング中         ガーゼの様な袋の入れて水分(
ホエー)切り中

          
             小さな熟成庫には、ワインも一緒に熟成されていた(写真奥の棚)

      
(左)牛舎や熟成庫を案内してくださったここの奥さん。初めに牛舎でご対面したとき、パピーがこっそり「あそこにも牛がいるぞ」とブラックジョークを言った。。。(笑)
(右)「マトン」というパンの様なケーキの様な・・・チーズを使って作った、ここらでポピュラーなお菓子。夕食時のデザート用に購入。

    
        眼力強いね・・・                     子牛と戯れるパピー


 チーズ工房 “La Tourelle”
もう一軒。こちらは残念ながら、山羊が別の場所に引越したばかりらしく、乗馬用の美しい馬やロバが沢山いただけで、チーズの製造は行われていなかった。
     
とってもキレイに手入れされた(競争?)馬          とっても内気なロバさん


 運河
水の入った大~~きな台車(?!)がレールの上に乗っていて、船を乗せて海から海への船を渡す。初めて真近で見て、感動した。
 
写真左の手前から船が来て、途中で堤防が閉められ、船を閉じ込めた台車(写真右)が切り離されて、水に浮かんだままの状態で写真右の奥の方へレールに乗って運ばれ、海に放される。(あぁ、説明ができない・・・  )

 パピー宅
マミー(おばあちゃん)が待つパピー宅へちょっと寄り道

家に入った瞬間思わずため息が出るほど、内装とデコレーション(??)がとってもかわいいおうち  マミーはパッチワークの先生で、家中に作品が飾ってある。
       
    手造りパッチワークでいっぱいのパピー宅    3年ごしで作った大作を出してきて見せてくれたマミー

昔から裁縫がとっても好きで、子供の服も靴以外は全て手造りにしたそうな。
パピー:「買ったほうがずっと安くあがるけどね・・・
なんだかんだ言いながら、マミーの尻に敷かれている感じのほのぼのご夫婦

Tea  を頂きながら、しばし休憩。茶菓子にベルギーワッフルが・・・そういえば、ジョン邸でもお茶菓子としてよく出される。
「ベルギーワッフル」って日本でも一時期流行ったけど、本場ベルギーでこんなに日常的に食べてるものとは思ってなかった(お土産としての象徴的なお菓子っていうイメージだった)からちょっと意外。本当に普段から家庭に常備されている日常のお菓子なんだね~。町や駅でも、地元の人が歩きながらたべてるし。イタリアでいう「Pizza」みたいな感覚に近いのかな?(イタリアPizzaはスナック的感覚に近くて、歩きながら小さなピースを食べてる人をよく見かける。)

パピーとマミーとはここでお別れ。 スイスさんと2人でブリュッセルの街へ

                                           つづく・・・