「ラ・マンチャの旅」紀行の続きは、
追って更新します。
ごめんちゃい
おとといのFiesta(ホームパーティー)の時に誰かが言い出して、急遽決まったブランチ会。
今日の昼過ぎには再び旅立つ予定でバタバタ気味だった私も、この楽しそうなイベントも捨てられず、参加 。
愛嬌のあるパンケーキでしょ?お味はとっても RIE作のプルプルオムレツ。プロの味!
フルーツカクテル(マセドニア)や自家製コンフィチュール(イチゴジャム)なども作って:「ホテルのモーニングブュッフェみた~い!」
と興奮しながら皆でワイワイ食べた。
セレブ・ブランチ。シードル付よ!
食べるだけ食べて、駅へダッシュ。
今度の旅は、スペイン南部へ向けて。
またまた恒例の・・・
お土産チーズ会 ~フランス編~
今回の目玉は、先日ロワールのクロタン熟成専門の「デュボワ・ブレ」を訪問した時に購入した、「クロタン・ド・シャヴィニョル」の熟成違い3種セット。
クロタン3兄弟 外皮の色、硬さ、表皮の厚さなど、結構違うのよ。
熟成の若いものから、「Niño(赤ちゃん),Chico(子供),Viejo(年寄り)」だと説明して、熟成の違いを比較しながら食べてもらった。「クロタン」は、いわゆる日本人のイメージする「癖のあるヤギチーズ」なので、皆大丈夫かな~??と心配したけど、やっぱり今回もそんなことは取り越し苦労。あーだこーだ言いながら結構食べてくれた。熟成別の好みは、軟らかめで酸味のある「フレッシュ」タイプが好きな人もいれば、引き締まった組織で濃厚なヤギ乳の味わいが楽しめる「セック(熟成)」が好みの人もいて、本当に人それぞれ。
他には、バスク地方(スペイン・フランス国境)に旅行に行っていた友達が買ってきてくれたこんなチーズも
「オッソーイラティ・ブルビピレネー」 「イディアサバル」
フランス土産に持って来てくれたパテも最高! なかなか減らないイチゴもね・・・
日本語クラスの友達:グラシエラのパパはケーキ屋さん。つまり、パティシエ
なんとも嬉しいことに、「パパのお菓子を食べに来て」と誘ってくれたので、今日、お邪魔してきました~
自宅の近くにあるケーキ(手造りお菓子)屋さん
早速、お店奥にある厨房に通してくれて、パパが私達の目の前でケーキ作りを開始!
グラシエラとパティシエ:パパ ファイヤーでケーキに焼き目を付ける。パパ大興奮。
グラシエラは一人娘(しっかりしていて大人っぽいけど、実はまだ19歳!)。そしてパパのことが大好き。:「うちのパパがつくるケーキが一番美味しいと思うわ。」「パパが今度フィエスタ(飲み会)に参加したいって言ってるの(笑)。もう 4●(42?)歳だけど、気持はまだまだとっても若いの。」
自慢のパパなのだ。お父さんも娘にここまで言われて、相当嬉しいだろうなぁ。どんな育て方をしたらこんなに可愛い娘になるんだろう。。。
まずはビスコチョのケーキ。シンプルだけど超美味しい あわせて頂いたスイートワイン
続いては・・・
なんと、「●」(日の丸)をイメージした焼き菓子も作ってくださった
「日の丸」風に、中央に特製ソース注入中
出来立てのお菓子をたらふく頂き、お土産のケーキも頂いた上に、
パパ:「ちょっと待ってて」
と言って店を出て行ったパパ。数分後に戻ってきて・・・こんなキレイなカーネーションをプレゼントしてくださった。
パパがプレゼントしてくださったカーネーション
ご近所のお花屋さんまで走って買いに行ってくれたのだ。やることが違うね~、うちのパパとは(笑)。なるほど、こういうさり気無い気の遣いで、娘の心もガッチリ掴んでるんだな 。
市場に並んでいるイチゴがとってもいい色で美味しそうだったので、ちょっとだけ買おうと思ったけど・・・
私:「このイチゴ、ちょっとください。」
おじさん:「ちょっとも何もないよ。今日はこの木箱単位で2€ さ。」
安っ!!
絶対こんなに沢山食べれないとは思いながらも、あまりの安さにご購入。
他にもジャガイモやらオレンジやらマンゴーやら・・・沢山買い物袋を腕に食い込ませて、さらにこのイチゴを水平に支えてピソまで帰宅。ほんの5分足らずの道のりだったけど、重すぎて途中で腕がプルプル震え出した。ピソに到着した時には既に筋肉痛。。。
2kgはあると思われる激ウマ激安イチゴちゃん
マイラとTARAちゃんに協力を仰いで、ひたすらイチゴを食べる、食べる、食べる・・・とっても美味しくていくらでも食べられるけど・・・なかなか減らない。
翌日は友達が遊びに来たので、更に協力を仰ぎ・・・
それでも残ったものはジューサーで100%ナチュラルいちごジュースを作って飲んで、飲んで・・・
あぁ、私の胃の中、きっと真っ赤っ赤だわ。お腹パンパン
10日目
今日は、Kさんが立てて下さった“チーズ・ワイン満載”のプランで
朝食:フレッシュチーズにマロンペースト。新しい食べ方だけど病みつきになる組み合わせ
まずは、今日行く予定のチーズ工房まで、昨日ランチに招いてくださったミシェル・ひとみさんご夫婦が、道案内も兼ねて同行して下さった。
@ミシェル・ひとみさん邸庭
昨日(雪揺りはじめ) 今日 クロタン・ド・シャビニョル工房 Pierre West
こちらのチーズ工房に来ることになったのは、実は、2月のパリ農業祭でたまたま遭遇した日本人の方が、「ワーキングホリデーで今、クロタン農家に住み込みで働いている」と聞いたのがきっかけ。その偶然から、本当に訪問することになるなんて、すごいねぇ 『クロタン・ド・シャビニョル』ってこんなチーズ
産地:白ワインで有名なサンセールの丘周囲に点在する村の1つ、
シャヴィニョル村。(A.O.C.認定) 名前の由来:「クロ」と呼ばれる素焼きのランプに形が似ていることから。
(もう一説には、「クロタン」とは「馬糞」という意・・・) 熟成度合いで味わいの違いが楽しめる。
フランスでは色々な熟成度合いのクロタンが店頭に並んでいて、
客はそれぞれ好みの状態のものを選んで買う。
(熟成につれて水分が飛んで身が引き締まり、ほくほくと栗の様な食感が
加わって木の実の様なコクを感じさせる) フレッシュな「クロタン」をオーブンで焼いてサラダに乗せて食べる
「クロタンサラダ」が有名。 同産地のワイン:サンセールと最高の相性。
(若クロタン⇒サンセール白、熟クロタン⇒サンセール赤)
クロタンチーズの型入れ 熟成中
ヤギ舎(アルピーヌ種、シャwモワゼ・ブリティッシュ種) 藁(エサ)について語ってくれるピエールさん(右)
興味深そうに聞き入るミシェルさん(左)
待ってました~、試食ターイム
熟成2日~1.5ヶ月モノまで、熟成違いを8種類も頂きました。
食卓でチーズを振る舞ってくださるピエールさん 熟成違い4種の「クロタン」
若いクロタンは、ヨーグルトに近い酸味がありとってもフレッシュ、熟成の長いもの(セック)は、濃厚な山羊乳の風味と「ピリッ」と感が出ている。私は「ホクホク」感がたまらない中熟成(ドゥミセック)が一番気に入った
それにしても、出来立ては本当に本当に美味しいよ~
ちなみにこの小さなクロタンのお値段、生産地周辺では約1~1.5€なのに、パリで買うと約3€に跳ね上がる。「クロタン」に限らず特別な“産地”や“旬”があるものって、一番美味しい状態で食べられる“現地”で買うのが、お財布にも一番優しいんだよなぁ。ちなみに日本では1個約1,000円もしてしまいます。。。
ピエール:「EUの統合以来、チーズ造りの規制がひどく厳しくなって、作業場や道具もどんどん最新のものに買い換えなければいけない状況になってきている。うちみたいな小さなフェルミエ(農家製・手造り)農家は、やっていけなくなるよ。機械の揃った大手だけしか生き残れないだろう・・・」
伝統製法を細々と守っている農家なんかでよく聞く声だ。とっても残念。真面目に作っていて、味も各段に美味しいのに、規制に縛られてどんどん生き残りが難しくなっているのが現状。(衛生管理ももちろん重要だけど・・・)がんばって欲しいなぁ。
ところで一見ダンディーでとっても感じの良いピエールさん(53歳)、最後にお礼の挨拶をする時にかなりおしりを触られた。。。 ロワール式親しみ表現なのだろうか・・・
ブドウ畑から見渡したサンセールの街
そういえば今日、サンセールの町でランチを食べた時、隣のお客さんが注文した食後のチーズワゴンを見ると・・・見事に「クロタン」ばかりだった!普通は「白カビ」「ブルーチーズ」「ウォッシュタイプ」「シェーブル」・・・など、色々なタイプのチーズをワゴンで運んできて選ばせるものなのに、流石クロタン産地、選択肢は「クロタン」の熟成違いだった。恐るべし、原産地
つづく・・・