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車正吉・桜が駆け巡る

実に久しぶりの敦賀市立博物館

2021.7.9(土)雨
久々に敦賀市立博物館を訪れた。
先日、知人の岸○さんと偶然に出会う。彼との会話の中で、現在博物館勤務であることと、水戸天狗党の乱関連の特別展示が開催中だと知る。
また、私の大先輩かつ恩人のお嬢さんが学芸員として勤務されていることを再認識。
以上のような理由から、私一人で、この日の午後、博物館を訪れた。


敦賀市立博物館
※ホームページをご覧下さい

リニューアルされて以降、初めての訪問になる。入館料金、JAF割により250円とは有難い。
博物館の建物、戦前、大和田銀行として敦賀の経済を支えていた頃の威容を保つ。
私が働き始めた頃はまだ、福井銀行湊支店として使われていた。1階部分に、銀行時代の名残が保存されていた。
因みに大和田家、タレント・俳優の大和田伸也と獏兄弟の生家。

エレベーターで2階ヘ。
お目当ての「天狗党〜武田耕雲斎からの手紙」に関する合計60点の貴重な展示資料が迎えてくれた。

しかし、日本の博物館のご多分に漏れず、「館内の資料撮影禁止!」の注意書き。
残念だ😭
これなら転記して良いだろうと独断し、「展示資料リスト」を載せさせて頂く。



勿論私には初めて見る資料ばかり。
資料を解りやすく解説する文章が面白い。
大河ドラマ「青天を衝け」で冒頭に登場する徳川家康(北大路欣也役)が語る方式をパロディー化し、親しみやすい。(家康のイラスト像、かつての同僚奥○さん筆と知る。彼女にも出会うことが出来、嬉しかった。)

資料の中でまず私の目を引いたのが当時の日本地図。
大野市の木本(このもと)地区、杉本家に伝わる地図だ。
学芸員○東さんに依ると、当時の各大名領地図を繋ぎ合わせた地図とのこと。 
杉本家の末裔様、知人だ。

新保の陣屋関連の資料も興味深く見た。
耕雲斎が使った布団まで残るとは!

駆け足状態で一巡りしたが、帰宅後もっと念入りに見れば良かったのに、と後悔する。
館長さん、学芸員さん、素晴らしい展示を見させて頂き、有難うございました。 
より多くの方が博物館を訪れることを願います。

〈福井県発行の資料「天狗党、ふくいの道」より抜粋〉
無断使用お許し下さい。
 
天狗党が歩いた道。雪の中を行軍。

 
福井県内を歩いた道。
新保で捕らわれ、後に武田耕雲斎等が来迎寺境内で斬首刑。


〈私と天狗党との関わり〉
 
・敦賀高校生の頃、毎日、水戸烈士の墓・松原神社・鰊(にしん)蔵・来迎寺境内等を通り登下校していた。


・吉村昭著「天狗争乱」を読んだことがある。但し斜め読みですね。

 
・私が現職の頃、敦賀市と水戸市の生徒達の交流の一端にたずさわった。
「リレーメルヘン」という、文章を通してお互いが繋がる取り組みを推進。

「リレーメルヘン」の結び、私の文章。読み返すと、恥ずかしや。


〈福井新聞社の記者から取材されてしまった。これはしまったぞ!〉

館内には私ひとりしか訪れる者が居ない状態。
そこに現れたのが、お若い男性記者さん。渋々取材に応じた。
本名・住所等の個人情報まで話してしまったぞ!!(後悔)
翌朝早速、嶺南版のトップに載って仕舞うとは。


博物館からの帰り道、松原町の水戸烈士縁(ゆかり)の地を訪れた。









  
武田耕雲斎の立像。




天狗党の皆さんが幽閉されていた鰊蔵。


松原神社、武田耕雲斎が祀られる。




久しぶりに高校生時代にタイムスリップしたようだ。
















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コメント一覧

masakunsuki
詳しくてかつ心温まるコメント、嬉しく読ませて頂きました。
藤村の「夜明け前」に天狗党の記述があるのですね。恥ずかしながら知りませんでした。さすが読書家の菅原様です!
吉村昭さん、奥方が福井県出身の作家津村節子さんです。私も彼の作品の幾つかを読みました。素晴らしい作家です。
菅原 憲夫
藤本様は、現職のころから天狗党事件とご縁があったのですね。
その藤本様が、たまたま敦賀市立博物館に展示されている「天狗党〜武田耕雲斎からの手紙」などを見に行った際に福井新聞の記者からそのことに関しインタビューを受けたとういのは、何かの因縁というべきでしょう。水戸の天狗党といえば、私は島崎藤村の「夜明前」を読んで初めてその存在と顛末を知りました。「夜明前」はご存じの如く旧中仙道の信州馬籠の本陣で江戸末期から明治維新を生きた藤村の実父をモデルにして彼を主人公として描いたものです。彼は、若き頃から水戸の国学に傾倒していたことから水戸天狗党の動静にも大きな関心を掻き立てられたのでしょう。しかも水戸天狗党は旧中山道を通って上京すべく信州馬籠も通りましたし、最後は頼みの徳川慶喜から見放されて全員が敦賀の地で斬首されるという悲劇的結末迎えたことから大いなる衝撃を受けたのでしょう。藤村は、実父に成り代わりその一大関心事であった天狗党のことに多くを割いたのですね。吉村昭の「天狗党騒乱」は、まるで吉村昭自身がタイムマシンで江戸末期に飛んで行って自分の目で天狗党にまつわる一部始終を見てきたかの如くその動静を微に入り細に入り活写していますね。非常に読み応えのある良い本だと感じました。
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