うどん遍路～山越（５）

　お待たせしました。（別に誰も待ってないか）
　これが、山越のうどんです！　といっても、名物釜玉ではなく、かけうどんにゲソ天のトッピング。
　釜玉でないのは、僕の好みの問題。
　で、お味は…。
　これは、すごい！　たいして「さぬきうどん経験」があるわけではないが、これは最高である。
　まず、食感。池内より少し柔らかいような口当たりである。だが、かむとバツグンの腰がある。池内にも負けない。つるつる感ともちもち感が最高だ。
　そして、なんといってもその麺の味。麺に何ともいえない味があるのだ。これは、他の讃岐うどんでもいえるのだが、だしの味以外に麺に味があるのだ。山越の麺は特にうまい。小麦粉のい～い香りが鼻に抜ける。そして、何ともいえない味がある。これ、出汁がなくてもうまいような気がする。醤油だけでもうまいはず。
　いや、おどろいた。
　麺ばかりほめてはいるが、出汁も麺の味を十分に引き出す名脇役であった。もちろん、ゲソ天もである。
　ただただ、脱帽。「どこか、うまい讃岐うどんを食いにいきたいな～」という人がいたら、迷わずここに連れてくる。
　…ただし、今はである。この先…、どんなうまい店に行き当たらんともかぎらんし…。