マーシャの闘病日記

自らを襲った悪性リンパ腫に関する闘病談及び経験談、また最近の社会・政経に対する自らの考えをコラム風に掲載したブログ

続き2

2006-11-17 18:46:37 | Weblog
16日は今年のボジョレ・ヌーボーの解禁日でした。名前はワインブームと共に知れ渡って来ていますが、詳しくはこの解禁日、フランス・ブルゴーニュ地方のボジョレ地区で作られるワインの今年の新酒が、世界で一斉に発売される日の事であるということです。日本人は何でも「初物」を好む傾向にあるといいます。他人より少しでも早く、少しでも手に入れようとします。私も例外ではありませんが!!しかしこの解禁日、現地時間午前零時と決められているので、時差の関係から世界の先進国の中では、日本が一番早くその時を迎えるのではないでしょうか?

さて、前回のブログの中で、「劇的な変化」という言葉を使いましたが、この劇的とは誤診があったということです。ブログの題名の悪性リンパ腫が私の癌でした。
ここで、始めて私の癌が何であったかを書くことになりましたが、その後、今日まで癌との戦いが続いています。またいつ癌に背中を叩かれるかも知れません。

誤診のときのS主治医とのやり取りを再現します。
S:○○さん、N大学とF大学の病理学教室の教授から、取り出した細胞は肺癌ではなく血液の癌という判定になりました。
私:先生、この6月27日から今日まで肺のあらゆる検査をしましたよね!誤診ということですか?
S:.....(全く無言)

沈黙が続き、重苦しい時間が(そんなに長くは無いとは思いますが)流れました。
医師は決して誤診を認めませんでした。これが当たり前のことかもしれません。

私:どうして変わったのですか?
S:(標本を見せながら)肺の小細胞癌の細胞と悪性リンパ腫の細胞は同じように見え、ただ特殊な染色によってのみ違いが分かるからです。今後はその方向で治療しましょう。

まだ沢山の会話はありましたが、医師と私のインフォームド・コンセントは今後の治療に全力を挙げましょうと言う事で終わりました。
私は癌には相当知識を持っていたつもりですが、どうしてか悪性リンパ腫だけは頭から欠落していました。それから本を買い漁り、この癌を猛勉強することになります。

ご存知の方には失礼ですが、癌とは多細胞生物の細胞分裂が不規則になり、無制限に増殖して周囲の組織を犯したり、他の臓器に移転したりして生体を死に至らしめる病気のことであり、上皮性の悪性腫瘍のみを指すこともあります。また、次のように分けることもあるそうです。
大腸がん、胃がん、肝臓がん、肺癌は固形癌。悪性リンパ腫は肉腫。白血病や骨髄腫は液体癌と言われます。

やっと自分の癌の名前を知ることが出来、治療への出発となるのですが、これからは治療の苦しさや、死との恐怖等、闘病日記になってしまいます。そのような事を書くべきか迷っていますが、悪性リンパ腫については医師よりも勉強していますので、自分の闘病日記と合わせながら今後の治療についても考察していきたいと思っています。

またブログで会いましょう。