雨上がりのみち

後ろから来る車両を気にしながら振り返り、振り返りしつゝ歩く何時もの小路を、
試験終え、何時もよりも四十分程早い時刻に歩く。
車と人が行き交うにはまだ早く、寝不足と勉強不足で結果も心も挫けた脚にてとぼとぼ歩を進みゆく。

数日の間、時に激しく時に優しく降り続いた雨の上がった後の気は、湿気帯び冷えてはいるが、緊張解けて気落ちしてた私の頬と疲労で前に傾いた背筋をピリゝと引き締め、引き上げた。







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