goo blog サービス終了のお知らせ 

あさくささくさく

06年2月、浅草にひっこしてきた。

西陽

2005-04-05 17:18:49 | 季節
にしびが痛い夕方です ブラインドがゆがんで、もれる光がわたしの顔をまっすぐに走ります 痛い痛い 改善策!と立ち上がったら、ブラインドにひっかかっていた荷物が勝手に所定位置にもどって自動的に光線は阻止された

これだけ暖かいと日々確実に花のツボミがふくらんでいくのが目に見える ガケップチに立つわたしの家、2階から桜の木立が見下ろせるのです こないだマルマルしたツボミをつまんでみたら、かたいともやわらかいとも言えない絶妙な感触 動きつづけているものってうつくしいね

動くというのは、成長、とも、新陳代謝とも、すこしちがう たとえば、主婦が動かす家庭、午前に掃除をし、午後に買い物へ行き、家人の帰宅にあわせて夕餉の卓をととのえる そのいつの日に終わるともしれない循環が、柔らかな空気とおだやかなシワをきざむんだろ、家族にね 何事もなく動いていくということをしあわせというのかな、ひととひととが、しあうことのおちつきどころ

その間隙に節目をつけるように、四季が来て、こどもは育ち、おとなは老い、古びるものと新しく入ってくるものとが合流する 循環がひとつひとつ別ものなのだと自動カテゴライズ、わたしの記憶にのこるのもそれですか

うつくしいものとして自動エントリー、動いていればオナジジャンルも新規事業 年をとる、春がくるたびにそれを感じるけれど、身ひとつのなかに重なる情景に、厚みに温度に励まされておんなもつよくなっていく 

西日に照らされる過酷な状況にもかかわらず、わたしはオネムで言葉が走った

4月4日

2005-04-04 16:10:33 | 季節
会社のデスクについていながら、
ぐらりぐらりと舟をこいでいます
月曜日はせっぱつまってもゴール(=週末)が遠いので
ひとまず心を窓の外に飛ばす
うららかだなぁ
今年の春はスローでよろしい
のろまのテンポにぴったりであります

この週末は桜もまだ様子見
心せくことなく、ゆらゆら休みました
寝倒したわけではないのですがね、
天気がよい上に「花見行かなくちゃ」とせかされもしないからね
庭をながめて葉の色が良いの悪いのと、
だらだらしゃべって、すごく心身が休まりました

4月ばかと椿

2005-04-03 22:49:55 | 季節
今日からメトロも24時間運行に切り替わるから、夜遊びしたい放題やね。呑みすぎにはご用心!(キャッホー!)

気象庁発表で、3日以内に震度8の地震が関東に来るとの事です。(まじで!?)

そういえばQさんクビになったよ。粘っていたのは君も知ってのとおりだけど、まさかの4月1日付けでした。あっけないっちゃー、あっけない。下阪済んだら有志で送迎会(PPを予定)やるけど、来るかい?(あぁ、ついにQさんも…)

以上、ことしのわたしを踊らせたエイプリルフールたち。
いちいち騒いで心せずも人を巻きこんで驚いたあほはわたしです。

この週末は上京した母親と過ごした。
六本木ヒルズと銀座をまわって、
椿とコブシとハクモクレンとすこしの桜、
それから名前も知らないたくさんのたくさんの花を
ふたりで追いかけて騒いだ。
夜も朝もホテルでおいしいもの食べて、
美術館とお店できれいなものたくさんたくさん見て、触って、
ホテルオークラのそりゃーすてきな部屋に泊まって、
ストレスアブソリュートフリー、身体がよろこんだ。
おかあさんだいすき。親孝行できた。

そうそう、こないだ自分が出た学校付近を歩いていたら、
あたりを見ながら地図に赤丸を入れてる若い男の子とか、
1杯1000円のうまい高費コーヒーで有名な喫茶店のおじさん
(ときどき内側で食事をこっそり取っているんだけど、
それがときどき焼きそばで、その匂いたるや、全然こっそりじゃない)
が、白いペンキで看板の店名を塗りなおしていたりしてた。
翌日に入学式を控えてのふうけいでした。
これから4年間も学生でいられる!っていう春のまぶしさ。
過保護な家にそだったわたしは、じぶんの入学式に親が参列してたので
母親とその8年前の、桜満開の入学式のことをあれこれしゃべりました。
8年前にはじぶんが18だった、ということがしんじられん。

ハルページ

2005-03-13 09:40:00 | 季節
風が強い夜に、外からざわざわと木々の揺れが聞こえてくる
雨が降る日に、布団のなかから雨音に耳を澄ます
嵐の日に、たまたま稲妻を窓から見る
このちっぽけな空間が、ちいさなドームのように感じる

小さな部屋にいて、遠くにある何かを思い出すと、あたたかいと感じる
坂の下から花吹雪を見上げれば、青い空は、風の姿として目に焼きつく
記憶の半分は印象で、記憶の半分は事故だ
わたしだけが記録した事実は、わたしじゃないものでできている

この春から生まれてくるものを、
どれだけ抱きしめていられるかわからないけれど、
どきどきする気持ちにまぎれないように、
しっかり立ってしっかり目をひらいていたい
この春に、いくつのさよならをするのか
わからないけれど、かすんだ目をこすりながら、
最後まで見送っていたい

初めまして、よろしくね
また会う日まで、元気でね
わたしだけのページが、また1ページ増えていく

2月、笑点前のユウウツ

2005-01-23 17:14:35 | 季節
寒いなァ、寒いナァ、

まるまる太ったネコが一匹、わたしが煙草を吸う窓辺の下を

つつつと歩いていく。

天気予報がこの週末ずいぶん乾燥すると言いよったが、

こんだけ寒いとちぃとも洗濯物が乾きゃせん。



真昼間なのに曇っていて、気温も上がらず、ひとりでいて、

昨日思いのほか高く売れた古本数十冊の、

内訳をそろそろと思い出し喜びする。



もうすぐ初めて会うわたしの友だちは今ごろきっと机にむかって仕事をしている。

休みだ仕入れだと副業にいそしんでるだろう別の人のことを薄ぼんやりと考える。

好きな女優の顔を思いうかべる。

年賀状の返事をくれなかったひとたちを外におく。

壁に貼ってひと月が経つ、プーマの新聞全面広告を眺める。

足の先がつめたくてじんじんする。



あしたからまた一週間だとおもう。

静かにいい仕事をしている人たちの言葉に胸があつくなる。

兄弟だからってベタベタしたくない。

この部屋に必要な、ごみ袋は何枚だろうって考える。

男も女もそれなりだ。

欲しけりゃ欲しいでさっさと手を挙げる。

2週間くらい気づかなかった手紙の字を見る。

お麩を水で戻す。

洗濯機をあと2回まわす。

わたしに好きなものを与えてくれた人たち全員の顔を一気に思いうかべる。



足がつめたくて、じんじん痛い。

しびれたのは手とココロ

2004-12-25 03:10:19 | 季節
今年は、ホワイトクリスマスだった。
積年の、もはや根雪と化した
我が家の冷凍庫の霜のおかげで。

1時間かけてごりごりごりごり、
途中でナイフからしゃもじに持ちかえ、手をひえひえにしながら、
深夜の木造住宅は揺れに揺れて
階下からいつ天井をどつかれるかとひやひやしながら、

じつにバケツ1杯、重さにして1.3キログラムの霜がとれました。

大量、大漁。ひまじん。

おかげで手にしもやけができて、
しびれました。



近所に住む80代のばあちゃんに年末のご挨拶。
それはそれは上品で、しらゆきひめもかくばかりかというほどきれいなばあちゃん。

わたし申しました、
どうぞよいおとしをおむかえくださいませ。

それに対して、うっとりするような笑顔で返したばあちゃんの言葉は


「ご同様に!どうぞ気をつけてご実家にお帰りくださいませ」



……ご同様に。ゴドウヨウニ!!!
2004年、今年聞いた美しい言葉ランキング1位が決定。びびっちゃった。

言葉は生きものと申します、
言葉の世界に多少の生き死にがあるのはいたしかたない、

だがしかーし。
化石かもしれんがこんな美しい言葉が、人口にのぼり、

自分の耳に届くという福音!!!!!!

しびれました。



世界中の人が一日一回しびれたら、

きっといろんな無駄なエネルギーが燃えて、
よそ見しないで小さな暮らしを大切にするかもしれんよ。

メリークリスマス。