有明方前…

三時半目覚ましで起きる。
居間の灯りと暖房を点けて、台所へ
タイマーで炊けているご飯とお白湯、牛乳を仏壇に供え、
息子や母達に朝の挨拶をする。
台所に戻りお弁当をなるべく音を立てないように作る。
やがて４時になり、ぱぱらっちょを起こす。

ぱぱらっちょは数日前から腰が痛んでいる。
二十代の頃からぎっくり腰、冬場の腰痛に悩まされている。
小学校から始めた野球や、その後の部活で、
当時では当たり前だった、非科学的な鍛え方で、
腰はぼろぼろだ。
とどめに真冬でもやっていた、ウィンドサーフィン。
真冬のウィンドは別として、同世代に腰痛持ちが多いのは、
年のせいばかりではないだろう。

今日は冷えないようにタイツと、靴下を履かせてあげた。
ぱぱらっちょの出勤を見送りに外へでたら、
有明ともいえない、真っ暗な空に、まん丸の月が出ていた。
無事に帰って来てくれることを祈りながら
車が角を曲がるまで見送る。

今日は冷えた。
お墓のキンギョ草が霜焼けを起こしていた。
お供えのお花の種類を考えなくては…。

ゴールドクレストとヒバとモミとユーカリ、クリスマスブッシュとバラの実でシンプルなリースを作ってお供えした。
ねえ、クリスマスプレゼント何がいい？と話しかけたけど、返事は無かった。