写真で振り返る我が街の歴史～昭和30年代の写真をみながら

江戸川区郷土資料室で、齋藤光由さんから300余点におよぶ、区内の古い写真を借りしてきました。

これらは、齋藤さんのお父様の 齋藤栄作氏が撮影されたもので、このほど江戸川区に寄贈されたということです。

主に昭和30年代の葛西・宇喜田地区の貴重な写真で、地元の小学校の先生がスキャンしたとのことです。

 

 

旧葛西海岸堤防（昭和30年代　撮影者齋藤栄作氏）

※旧葛西海岸堤防・・・江戸時代、潮除堤が築かれていましたが、台風や高波でたびたび被害をうけていました。

1949年のキティ台風による高波で甚大な被害をうけ、東京都は堤防工事に着手、

1957年3月に4461mの葛西海岸堤防が完成しました。（引用：旧葛西海岸堤防の碑）

現在の旧葛西海岸堤防跡、清砂大橋取付部の脇に堤防の一部が保存されている。

 

旧葛西海岸堤防の碑

※清砂大橋の工事により撤去する予定だったが、葛西沖で漁をしていた地元住民等からの

「高潮から守ってくれた堤防を残して」との要望をうけて、碑とともに保存されている。（引用：旧葛西海岸堤防の碑）

 

上の碑の横にある航空写真を切り取ってみました。

昭和47年当時の海岸線と現在の海岸線が描かれています。

葛西臨海公園や清新町など、葛西沖開発事業で造成されたもので、江戸川区が今の形になったのは、

本当に、つい最近のことなんですね。Σ (°□°；

（一応今昔マップ２でも地図つくってみました。★印が旧葛西海岸堤防の碑があるところです。→http://g.co/maps/chhc7）

 

※葛西沖開発事業・・・1972年（昭和47年）から1995年（平成7年）まで行われた、東京都建設局による葛西沖の埋め立て・開発事業である。土地区画整理事業と関連事業が行われた。江戸川区清新町と臨海町が造成され、葛西臨海公園などが作られた。（引用：ウィキペディア）

 

お借りしてきた写真には、まさに変わりゆく街並みが映し出されていて、興味深いものばかり。

ほんの数例ですが・・・。

 

■船堀街道

船堀街道造成中の写真

新しく造成された船堀街道・・・これはどのあたりだろうか・・・？

 

■水路の改築

 

上の写真より若干ひいた位置からの写真。奥がまだ整備されてないので

水路の改築中の写真だろう。時代の流れとともに生活排水路になって

蓋をされてしまったものだろうか？

 

■新旧葛西橋

旧葛西橋洪水・・・う～ん、いまじゃ考えられない光景Σ (°□°；

 

新葛西橋建設

 

■川風景

宇喜田川方面から記念橋をのぞむ？・・・うわわわ！舟がびっしりですね。

 

十八軒川・・・増水した川で、何か洗っているようにみえる。

何洗ってるのかな？？

中川・・・ムム、これは、なんとも足下がおぼつかない。。

 

■浸水

 

浸水は日常茶飯だったという。

 

昭和30年代、都市化されていく様が写真に映し出されている。

これらの写真をひとつひとつをとって、昔の写真の場所をさがし、

その場所から現在の写真を撮り検証するのも面白いよね。

個々の細かな検証 とは別に 、今わたしが住んでいるこの街が

どういう歴史をへて今に至っているのか・・・なんていうのも、とても興味深いところ。

 

写真でみると、より克明に短い期間に地形も、生活スタイルも激変したことがわかる。

わたしたちはこれでよかったのか？

いままさに過去の検証をする時期なのかもしれない。

つーことで、我が街の歴史の勉強、がんばります！

 

 ※2015/3/12　追記

下のコメントにある写真の撮影場所がわかりました。

koutaさんのおっしゃる通り船堀街道からの撮影でした。

facebook連動でコメントしたせいか私の返信が消えてしまったようで

申し訳ありません。ほぼご指摘通りでした。

写真を撮ってブログにアップしましたのでご覧ください。

⇒http://edorune.blog.fc2.com/blog-entry-76.html