エドルネ日記

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江戸川区郷土資料室企画展「青物荷船、新川を行く」

2014-03-18 | 江戸川区


先週、江戸川区郷土資料室企画展「青物荷船、新川を行く」に行ってまいりました。
今回の目玉は、なんといっても『利根川名所勝景図絵』デジタル版、拡大版展示!
※利根川名所勝景図絵
巻子仕立て、全長962cm、筆者・年代不詳の肉筆画です。
利根川(江戸川)の流域を新川・古川の合流点からさかのぼる形で
描かれており、高瀬船の往来や人々が生活する様子がうかがえるため
区内の昔を知る上で貴重な資料といえます。
今回は船橋市西図書館様のご協力により、デジタル版資料を
約2倍に拡大して展示しています。

引用:江戸川区郷土資料室企画展「青物荷船、新川を行く」リーフレット

利根川名所勝景図絵の一部
新川(手前)
三角川(新川より南下)
釣りを楽しむ子供たちが描かれており、ほほえましい光景。


近世における新川の様子 再現ジオラマ
手前が江戸川(今の旧江戸川)と右側の新川がぶつかるところ(新川口)
正面が妙見島


「船堀7丁目新川の千年松 新川船路古川」
寺門午之介が昭和初期に描いた「江戸川百景」のひとつ。
この図に描かれる川と道の見事なトライアングル!
このあたりは年代ごとの地図で見ると面白そうね。(^-^)
千年松というのも気になるな。

IMG_0112.jpg
ジオラマ、手作りとのことだが、結構芸が細かい。
上空をカワウとカラスが飛び、カモ?が羽休めしている。

ジオラマや絵図をみながら、今に残る昔の痕跡探しは面白い。
わたしは、ジオラマで表現された野鳥がいる風景とか
利根川名所勝景図絵の子供の川遊び風景にぐっときてしまった。
時代は変われど、そこに同じ光景があるっていいよね。

いろいろな展示がありました。
写真の写りが悪くて申し訳ないのですが、アップします。
http://www.flickr.com/photos/edorune/sets/72157642284001155/with/13236661305/

常設展も一緒にみると、理解が深まるので、おすすめ。


前回のブログで、「明治前期の低湿地データ」を用い
「水田・田」を示すことから、一帯田園風景と書きましたが、
明治中期の技術改良からこのあたりは、蓮田が急激に広がっていきました。
新川の水が汽水なので、新川より南側は実は稲作には向かなかったとのこと。
この葛西蓮根と葛西海苔についても、このブログでも
少し触れていきたいと思っています。

新川流域の人々の様々な工夫で、自然とともに生きてきた姿は
これからの私たちへ大きな示唆を与えてくれると思うところです。


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