退院した父の様子を見に、長崎に帰りました。
タイトルに帰省と書きましたが、厳密にいうと帰省とは違うのかもしれません。
長崎は親の故郷であり、私が小さい頃、夏休みに、よく遊びにいった土地でも
あります。 今回は妹と一緒の帰省、夜は昔の写真などめくりながら、
なつかしい話に花を咲かせました。
心配していた父の様子ですが、思った以上によく食べ
元気そうで、ほっとしました。
とはいえ、もう随分前からゆっくり休みながらしか歩けなくなり
あんなにシャキシャキしていた父がと思うと年月はなんと残酷なのだろうと思います。
ついて3日目の30日、桜の名所でもある原城跡に出かけてみました。
桜は5分先くらいだったでしょうか。それでも海を見下ろす畑には
菜の花が満開咲き、のどかで美しい風景がひろがっていました。
小さい頃も来たことがあったのですが、あらためて訪れてみると
悲しい歴史に胸が痛みました。
雲仙温泉でお昼をとり、温泉でゆっくりしてきました。
原城や雲仙温泉に行った以外は、ゆっくり家ですごしました。
あっという間の5日間、東京に発つ朝、両親が玄関先で私たちの車が見えなくなるまで
見送ってくれました。
毎年繰り返す最終日の光景なのですが、帰省後しばらくは、この時の両親の姿が
頭をかすめては、切なくなります。
年に一回とはいわず、今年もう一度帰れれば帰りたいと思っています。
娘達に心配かけぬようにと、少々困ったことがあっても何もいわないほうなので、心配です。
親が遠い所に住んでいるのは、心配なことも多く厄介でもありますが、私自身も、私の子どもにも
都会では味わえないたくさんの美しい思い出を作ることができてよかったなぁ・・と
古いアルバムをめくりながら、しみじみ思った帰省でもありました。