どうして人間は、線を引きたがるのだろう?
線を引いて、枠を作って、その向こうには敵がいるとどうして思うのだろう。
神様は線を引いてはいないのにね。
どうして人間は、自分の理解できないものを間違っていると思うのだろう?
みんな、自分が理解できないものが怖いんだ。
そんなに怖がらなくてもいいのにね。
理解できれば、また仲良くできる人が増えるのにね。
世界が広がるのにね。
敵なんていないんだよ。
どこにも敵なんていないんだよ。
みんな怖がっているだけなんだ。
暗がりの世界で、みんな怖がっているだけなんだ。
みんな怖くて自分を守っているだけなんだ。
さぁ、明りをつけてよく見て、みんな怖がっているよ。
みんな、自分と同じだということが見えていないだけなんだ。
さぁ、明りをつけてよく見て、みんな寂しそうな目をしているよ。
みんな、本当は仲間を探しているんだ。
神様は線を引いてなんかいないよ。
自分で線を引いて、枠を作って、その向こうには敵がいると思っているだけなんだよ。
その線の向こうにも、自分の仲間がいるんだよ。
さぁ、線を消して歩こう。
さぁ、枠を壊して歩こう。
さぁ、手を繋いで歩こう。
さぁ、いっしょに歩こう。