*「真野寺 仏像、彫刻(初代波の伊八)特別公開のお知らせ」
1、公開日時
11月23日(金)
午前9時より午後4時まで
2、拝観料
文化財維持管理費用としてお一人300円ご奉納願います。
*内陣に入る時は、次のことを守って下さい。
◆撮影はご遠慮下さい。
◆私語はお控え下さい。
3、真野寺の公開内容
【祈祷所の公開】
「松に鶴」・「飛龍」波の伊八作
【観音堂外陣の公開】
「朝日開運大黒天像」(県文・鎌倉時代)、「波に宝珠と火焔龍」波の伊八作
【観音堂内陣の公開】
覆面千手観音立像(県文・平安時代)、二十八部衆立像(県文・南北朝時代) 、風神像(県文・南北朝時代)、雷神像(県文・南北朝時代)、木造天王立像(市文・平安時代)、不動三尊立像等30体ほど
尚、休憩等で観音堂内陣が閉まっている場合は、お手数をおかけしますが(0470-46-2590)までお電話下さいますようお願い致します。
[覆面千手観音の由来]
奈良時代の僧、行基菩薩の作と伝えられるこの千手観音は、大変霊力が強く、参拝者に少しでも非道、邪道があれば重い仏罰を下していた。それがあまり厳しかったために参詣客も絶えていたが、遊行中の円仁(慈覚大師)が立ち寄り、行道面を彫って尊顔を覆ったところ、霊力が鎮まり、優しく慈悲深い仏になったのだと言う。それ以来、丑年と午年の御開帳の時もお面を外したことがないので「覆面千手観音」と呼ばれるようになった。
【朝日開運大黒天の由来】
安房一帯は、飢饉と疫病の流行で暮らしは困窮し、人々は生きる気力さえも失っていた。慈覚大師が人々を救おうと、真野寺に参籠し一心に祈りをささげていると、860年旧正月6日(2月6日)、朝日昇天の中に大黒天が現れ、七難即滅、七福即生の御誓願を示された。慈覚大師は感涙歓喜して日々に朝日を拝しつつ、一刀三礼にて大黒天像を彫った。すると、御体に後光がさして、その様子がまさに朝日の昇るようっだったことから、「朝日開運大黒天」と称えられるようになったと言う。直ちに御堂に安置して、香花、灯明、飲食を供えて一心正念に祈ったならば、海は大漁、陸豊年、希求の所願も満足し、たちまち貧窮の房総が福徳自在の楽土化したと言う。爾来、大黒天の御出現を記念して、2月6日には大黒天福祭りが行われている。
[二十八部衆と風神・雷神]
二十八部衆と風神・雷神は、1335年仏師上総法橋により制作された。本尊千手観音の眷族(従者)であり、久保郷の人々が諸願成就を祈り、心を寄せあって寄進した仏像である。中世以前に彫られた二十八部衆は日本では珍しく、全国で知られる六具のうちの一具と言われる。