7月31日…『天保図録/1』(松本清張・春陽文庫)を読了後、昨日は『「東京文学散歩」を歩く』(藤井淑禎・ちくま文庫)に。『ソース焼きそばの謎』(塩崎省吾・ハヤカワ新書)同様に、ミステリアスな面白さが。ただ出来たら、中公新書か光文社新書で出して欲しかった。ビンボな筑摩書房ゆえ、最低限の図版しか使用されてない(要推理&想像力)。縁側で趣味の祝儀、香典袋整理中の母ちゃんが、居間のテレビをつけっぱなし。台所で食器洗いしながら、「無駄だから消しな!」。なかなか音が消えないので見に行くと、盛んに電卓を押しまくってた。
高崎駅で時たま見かける、体格が良くて割と器量良しの女性ホームレスと(ややラクウェル・ウェルチ似)、高崎駅始発9時15分の小田原行き新宿湘南ラインで乗り合わせる。出口脇の2席を占拠。赤黒っぽいスカートから肉付きのいい太腿をむき出しにして熟睡を(イタリア映画的)。11時頃に俺は新宿で降りたが(総武線乗り換え)、終点まで行くのかしら。小田原と言えば川崎長太郎(ビッグコミック新人賞出身エロ漫画家、故・岩越国雄は確かその数駅前)。あるいは赤城下ろしのの吹きすさぶ街と、海のある街を季節により往復しているのか。
昨日の『赤旗』で初めて知ったが、谷川電話という歌人がいるのだね。本名だがペンネームだが知らないが(慎重を期す昨今)、実に風情のあるいい名前だ。書評内容も悪くなかった。荻原魚雷の100倍はハイセンス。帰りに『殿山泰司のミステリ&ジャズ日記』(講談社)読了。2刷のくせに900円は高いと思ったが(「盛林堂書店」の古ツアの棚で)、やっぱ竹中労や殿山泰司の文章は、時々読み返すと楽観的になれる。
7月30日…昨日、自室のクーラーから異音。「カラコロカラコロカラコロ…」故障じゃ面倒だと心配し天井右奥を見上げてると、冷気輩出口から黒っぽい物がポトリ。音も消えた。クーラー真下の本棚上をチェック。3~4センチのムカデがヨロヨロ。ティッシュを重ねて捕獲、ギュギュッと握り潰す。今年は幸いムカデが少なくホッとしてたが、クーラーの中でこまねずみごっこをしてたとは。
仙波敏郎氏以来か。現職特捜検事が法廷でデタラメ捜査を告発したり、退職刑事が捜査への圧力を公然と記者会見で批判したり。対腐敗検察&警察闘争がどれだけの勇気、忍耐が要るかは誰もが承知(この国じゃ司法も腐敗体制正規構成員)。殺されもしないし首になる訳でもなく、ただ左遷されたり職場で孤立する程度なのに、記者クラブ自称記者にこういう良心を持った人は皆無。日本国の腐敗度のどの部分が一番深刻かは明白だ。大手マスコミ全員山下達郎(商売第一!)。昔からの御用系(NHK、読売、日経、産経&系列テレビ)も口だけリベラリスト(朝日、毎日&系列テレビ)も、根は”天皇陛下万歳!”で、反共自由主義を基本とする民間一版元の前にコッパミジンのポンチ絵。
上信線最寄り駅、午前7時31分発に乗車。車中読書は『天保図録/1』(松本清張・春陽文庫)後半。久々に”裏長屋のバルザック”の筆致に酔う(無論ほめ言葉)。11時15分前に「西部古書会館」着(高崎線は各駅)。雑誌関係を約4000円購入(もはやグラフ系エロ本は100円でも売れない様子)。顔色がだいぶ良くなった、「古書かんたんむ」の田中社長と業界無駄話。「先週神保町行ったの?」「ええ、大混雑で。レジも10分待ちだし、あんな人出は初めて見ました」「そうらしいね。俺も一応出品してたけど、売り上げ聞いて驚いたもの」同市の首謀者の1人だったであろう、西荻窪の「盛林堂書房」へ。小野店長留守。例によって6000円を切る悲惨な売り上げ。総武線各駅。上野発の新幹線。高崎駅14時15分着(かがやきで約45分。各駅だと110分)。「くまざわ書店」→「あすなろ」→「高崎電気館」。16時15分開始の『Single8』。観客10名。新鮮さはゼロだが危なげない出来(理想的文化庁助成金映画)。上信線で『昭和39年の俺たち』(「くまざわ書店」に10冊前後平積み)。藤木TDCの、関本郁夫のインタビューが実に面白い(撮る映画は最悪だが)。澤井信一郎、映画監督界の鶴田浩二+杉良太郎だった事が次第に明白に。『澤井信一郎監督全暴言録』、是非単行本化を。ツヴァイクには類した本が出てるとどこかで読んだ。
7月29日…昨日出勤時に、『昭和天皇の戦争認識『拝謁記』を中心に』(山田朗・新日本出版社)読了。同版元の本としては異例の面白さ。日銀出身の反共自由主義者で、初代宮内庁長官だった田島道治のやり取りの記録。天皇裕仁が息子の明仁(現上皇)を”東宮ちゃん”と呼んでたなんて初耳。後継者たる息子を溺愛する一方での、弟たちへのかたくなな非難(憎しみに近い)。戦争責任を問われて”言葉の綾”と言い放った人物らしい日常的発言の数々。田島は戦前と敗戦後の区別が付かない天皇に、結局は愛想が尽きて退職したのではと俺には。”金くれくれドコジキ明治大学”、「登戸研究所資料館」じゃいい仕事を。阿久悠記念館を半分にして、駿河台にも常設展場所を設けろ。そしたら1000円くらい寄付してもいい。
木原官房副長官の女房の殺人捜査中止圧力問題で、記者会見した元捜査員に地方公務員法違反ではと質問した読売新聞の自称記者サマが居たと、浅野健一のページで知る。さすがは戦前からの伝統ある御用新聞の十手持ち。大地震が起きて人々が避難を始めても、この種の輩が警官だと「ノルマ達成のチャンス!」と、信号無視他の交通違反切符を黙々と切るに違いない。是非このナベツネクローンの名前も紹介して欲しかった。ただ『東京新聞』の木原育子記者も、「こちら特報部」でその延長の視点で記事を。リードが既におかしい。”週刊文春と妻巡る報道で対立””木原官房副長官の説明責任は?”。政権の電通たるNHKサマかよ。もうそういう次元じゃねえぜ。ジャニーズ事務所の戦後最大の幼児性犯罪スキャンダルに何も学んでない、ツーレロ記者が多すぎる。対立じゃなくて単に木原が逃げ隠れしてんだろう。そんな屁っぴり腰じゃ、木原は無論だが戦後の日本を覆った”ジャニーズのピンクの霧”は、永遠に晴らせられないぜ。それとも再び霧を流す側につくんかい?
昨夜「シネマテークたかさき」でもらった、「横浜シネマノヴェチェント」のチラシを見て少し驚く(ナマムギナマゴメナマタマゴ)。浜野佐知監督の一般映画でお馴染みの、菜葉菜の特集上映が半月間開催されると。そうか。知らないうちにカルト人気女優になってたのね。最近じゃ『夜を走る』は悪くなかった。トークショーには浜野監督も出演と。横浜じゃあなあ。でも同館には湯布院映画祭のポスターも階段脇に。上流には交通費など屁でもないのか。俺も昔は新幹線定期代も鼻糞並だった。
7月28日…米軍機だか下請けの自衛隊機だかは不明だが(機種も)、昨日昼頃の低空飛行訓練はひどかった。自宅の洗濯機が爆発したかのような騒音。飛ばない飛行機や浮かばない船しか作れない、三菱”ポンコツ”重工がライセンス生産してる軍用機なら、いつ落ちて来てもおかしくはない。税金5割も強奪されてる上に、人殺し隠蔽疑惑内閣に保険証まで召し上げられる寸前の生き地獄下の納税者だが、死に方くらいは自ら選択したい。
最近あんなに混雑してた「古書会館」の即売会は初めて。中央線沿線書店が揃ったせいか、今人気の商品が溢れていた。俺も”古本天国”「ノベリ書店」を中心に映画関連紙類を30点弱。約6000円(いかにに俺がドブ客かは暗算で歴然)。「紙類は慣れてないし、値付けが安すぎたのかな」同書店店主さんらしき方が偶然レジの担当でポツリ。「平均100円は安いような気が」と俺も余計な一言。今後も打倒「古書トロワ」の姿勢でお願いします。
「シネマテークたかさき」で『イメージズ』(’72英国他)。観客8名(2名の中年女性以外は全員白髪頭)。ロバート・アルトマンは若者には継承さてないのか、ゴダールと違い。良く分からないが面白く最後まで飽きずに。撮影、ヴィルモス・ジグモンド。音楽、ジョン・ウィリアムズ、ツトム・ヤマシタ。後者のグループには一時期タコ多田も1枚噛んでたのは有名な話。坂本龍一とは異なり、尺八混じりの音楽で欧米人のフジヤマゲイシャ趣味に卑屈に対応。立派な映画に汚点ポタリ。
7月27日…俺もだが、オイスターも小児喘息だったと。大人になっても風邪の際にはしつこいせきに悩まされる。当人は物心ついて以来の症状なので、慣れてると言うか特につらくはない。しかし女房には耐えられない面もあったと(タンも絡まるし)。それが30台半ば頃からプール通いを始めると、風邪をひいてもピタリせきが出なくなった。ここ10数年は水泳もサボってるが、幸いせきは復活してない。水泳は生涯で精神的にも肉体的にも最も役立った趣味だったようだ。
15年以上も前に廃止された母校の明大夜間部。学生運動をしたくて他大学を中退し入学してくる奴さえ居て、運動家で逮捕歴の無い者は肩身が狭い面さえ。今の日本会議、統一教会、創価学会から成る自公維新国民極右カルト政権も、70年代の明大夜間部状態。官僚も政治家も、レイプマンを助けたり、合鍵作って下着泥棒したり、殺人疑惑の女房への捜査を中止させないと、仲間内ででかい面が出来ない模様。没落大日本帝国のアル・カポネ時代。山口組も稲川会も、この連中に比べればはるかにまとも。少なくとも悪への自覚がある分だけ。
夕方6時過ぎに、高台の畑の残ってた草刈り終了(約60分の大地への勤労奉仕)。ただ帰宅後の自宅玄関で、首に巻いてた汗拭き用のタオルが無いのに気付く。拙宅の経済事情は、幸いボロタオル1本での崩壊は無い。しかし気になるので、片道5分前後の畑との往路チェック。無い。ねずみ男が盗んだとも思えないし、刈られた雑草の陰にでも?
上記配信者のT大プロデューサーにアヤを付けるようで謙虚な俺はアレだが、前回での降臨て表現は”ダイソー言語”だから使用は極力控えた方が賢明かと。書籍や映像のあおりにコレ使われると、少なくとも俺は手が伸びない。チェック段階で確認してたはずなのに、全然記憶にない。ボケか? ただここらは個人的センス。加えて職分の問題でもあるし、赤字は入れずらいよ。ビッグモーターの社員みたいな身分だし(少しだけ態度はでかいが)。
親切な方が虫明亜呂無は本名らしいとの情報の教示を。赤面してわが無知を恥じる。謝罪の意味でちくま文庫は必ず買おう。高崎線で開いてた『ソース焼きそばの謎』(塩崎省吾・ハヤカワ新書)。114Pに戦前の『アサヒグラフ』の写真引用。屋台のお好み焼きで、飯田蝶子が「どんどん焼き」にかぶりついてる勇姿が。本の中身も本格的で、久生十蘭の手抜き作『平賀源内捕物帳』なんかより、はるかにミステリアス気分を満喫(労作もいいトコ)。役者で言えば『平賀~』が映画出演時の千田是也(手抜きのコレヤ)だとすると、『ソース~』は日活や東映で大活躍中の小池朝雄クラス。
「神保町シアター」へ行く途中、「東京堂書店」で『英国古典推理小説集』(岩波文庫)『天保図録/1』(松本清張・春陽文庫)『むしろ幻想が明快なのである』(虫明亜呂無・ちくま文庫)を購入。『蛇の道』は丁寧に撮られてるが、小説っぽい映画で2度ほど寝入る。観客30人前後。高崎線では『昭和天皇の戦争認識『拝謁記』を中心に』(山田朗・新日本出版社)。『帝銀事件と日本の秘密戦』も良かったが、本書も読ませる。淡々たる筆致が逆に執筆者の怒りの深さを暗示。著者は多分書名を、ホントは『天皇裕仁の~』にしたかったのだろう。
7月25日…『映画論叢』63号。どうも台割が理解出来ない。「戦前池袋の映画館あれこれ」が巻頭で、どうでもいいコラム1P後に、佐藤静夫監督インタビューか。ギクギクシャクシャク。俺なら「蛇女優・毛利郁子をご存知ですか?」(二階堂卓也)が巻頭で、重政隆文の書評、そして猪俣徳樹「ポケットの奥のジョン・フォード」と続けるが(東舎利樹「独立系成人映画考」が巻末に据えてあれば、他はご随意に)。台割は編集長の特権事項ゆえ、基本的には第三者が文句並べる筋合じゃない。社長や編集局長的存在が台割に干渉すると、編集者は退職したくなるはず(俺はそういう経験は幸い無かった)。『映画論叢』に関しては一読者ゆえに、不満を述べる権利は俺にもあるな。
『キネマ旬報』を買わなくなり久しいためか、高崎俊夫の名前を最近見ない(「シネマヴェーラ渋谷」でご尊顔も)。どっかで行き倒れにでもと心配してると、『ちくま』8月号に登場。虫明亜呂無のちくま文庫が彼のセレクトで出ると。一応は期待してるが、ペンネームが凄すぎるとやっぱり物書きも損だな。「名前ほどではない」とつい言われそうだし。俺も実は内心虫明にはそう感じてるが、まさか本名って事はないよな。『東京新聞』も『ちくま』も斎藤美奈子を飛ばすようになった。理由は不明だが、何んとなく面白みを感じなくなった。
自宅での本業&副業が忙しくて、夕方に予定してた高台側の畑の草刈りが出来なかった。悲しくはないがやや寂しくて、風呂上がりのニセビールの味もイマイチ。ニセビールも本物のビールも、灼熱の日の肉体労働後に限るのは、常識的だが本当だ。無論、カンではなくビンが理想的だが。
7月24日…昨日までに読んだ本が13冊、観た映画12本。本が3冊、映画が5本は少ない感じ。特に忙しい用件があった訳でも。強いてあげれば休耕地の草刈りだが、それほど時間を喰う仕事でもない。何となく 「ボーッ」としてたのだろう。『手錠のまゝの脱獄』『戦艦ポチョムキン』『バルカン超特急』『ジュラシック・パーク』…昨日の『ミッション~』見物中に、要所要所で思い浮かべた映画。いずれも元ネタへの敬意に加え、創意工夫に溢れてて全然不快ではなかった(無能な人が挑戦すると悲惨)。頭のハッキリした世代が観れば、もっと多くの映画の歴史が詰め込まれてるのが分かるはずだ。でも30分は長過ぎる。尚、問題の鍵を入手しても大日本帝国は、インドやドイツと違い自国のためには使わず、宗主国米国様に恭しく献上を。世界屈指の奴隷植民地国家を買い被らないでね。あるいは字幕が戸田奈津子だったので俺の勘違い?
朝の電車内読書は『おい、友よ』(平岡正明・PHP研究所・′83)。40年前はマネシタ電器系版元も、こういう人の本を出してたのだね(『潮』も左翼雑誌だった時代)。『山口百恵は菩薩である』以降、平岡は急速に色あせたので既に読まなくなっていた。本書も初めて。売り出し中の末井昭、及び周辺文化人の詳細な動向が懐かしい。平岡は相当な気配りの人だったのだね。そこらが寿命を縮めたのではないか。批評精神、肉体の両面で。チョイ前までは古本界のスターだったが、瞬間的だったな。
「神保町シアター」で『居酒屋兆治』。観客20名チョイ。原作の山口瞳の文章は、「いい気になりやがって」と思わせる下りが必ずあるが、それが健さん演じる兆治と店の常連客に憑依、前半はかなり耐え難いムード(特に原作者本人が)。居酒屋場面が減る後半はやや落ち着く。製作元の田中プロモーションも、不沈の激しいトコで倒産しちゃったけど、烏丸せつこのカッコいいバストとヒップは忘れられない。お婆ちゃんなって以降は、最後の字幕で名前を見て初めて出てたのだなと。出演場面は結局思い出せない場合がほとんど。すいません。
7月23日…昨日の『東京新聞』によれば、多摩地区の米軍基地非処理毒毒汚染水垂れ流し事件、防衛省は4年も前から把握してたと(オリンピックじゃねえぞ!)。同胞居留民を置き去りにして遁走した(家財家族共々)、満洲の関東軍よりはるかに時間的余裕が。不動産物件等を売り飛ばして、移転した同省関係者もいた可能性が。これが連絡ミスだとの寝言で看過される国は、もはや法治国家ではない(日本生命よ、計画的レイプを実践しても無罪放免になる、中村格の発案の”ニッセイのおばさん推薦!絶対安心安全強姦救済保険”、まだ発売しないのか?)。同紙今朝の1面には、共産党、れいわを排除した令和臨調が開催されたとも。こんな差別選別御用会議に、金太郎風馬鹿面さらしてる立憲の泉代表。でも内心は選挙じゃ共産党評も欲しいらしい。お前は1日も早く辞任、財界のふっくら系熟女妾、芳野友子連合会長の猿股でも洗ってろ。共産党の志位君も泉より先に退任すれば、晩節をこれ以上汚さないで済むのに。人間の引き際はホントに難しい(実感)。
朝7時過ぎに体育館へ投票へ(石田清人候補に投票)。年寄りが2~3人。投票率3割台にリアリティ。なのに”群馬県民の糞拭き紙”『上毛新聞』や『東京新聞』も、9割以上の投票所が1時間以上投票時間を繰り上げ、7時前後にしてると無批判に。やってる事が真逆(糖尿病患者にお汁粉どんぶり一杯)。夜9時まで延長するのが筋だ。犯罪が減少したからと、警察署や裁判所を廃止するに等しい愚行。選挙は民主主義の肥やし。ココをゴロツキ維新的発想で節約するのは、全体主義への第一歩。上毛や東京の自称馬鹿記者は、取材が早く終わっていいと内心考えてるのか。終わるのは議会制民主主義の方だよ。
「109シネマズ高崎」で、15時40分前後に本編開始の『ミッション・インポッシブル~』最新作。面白い。観客も50人前後の大入り。ただ終了時間、18時30分直前はねえだろう(何人もが途中でトイレに)。主演が本郷功次郎(大映)だったのも驚き。五社協定違反だと思うが、やはり永田ラッパ(永田雅一)の政治力だろうか。同館の小水用トイレは昔から故障中が多いが、遂に半数近くまで。安っぽい建物だから構造的欠陥かも知れないが、異様な景色。無意味な長尺映画時代。これでは困る。
7月22日…昨日読み終えた『はたちの時代―60年代と私』(重信房子・太田出版)。後半、つまり運動衰退期になると次第に不愉快に。幹部として獄中の”日本のレーニン”とやら以下に結局は唯々諾々と従って来た著者が、実は内心はそう思っていなかったとの批判的記述、つまり後付けの弁明が頻繁に。「そん時ゆってやっとけよ!」遠山三枝子の幻をアラブの地で見る臭い落ちにもドッチラケ(俺が担当編集者なら絶対書き直しを。体験談でもだ。本全体が安っぽくなる)。無論、決断力と度胸溢れる、”赤い女ハリマオ”の果敢な行動には大いに興奮させられるが。猟色家と知られた松田政男(セコイお金の噂も多かった)、松田が編集長だった『映画批評』のスポンサーとしても知られた佐々木守他、当時の新左翼系文化人の横顔はより詳細に知りたかった(続編に期待)。
朝方小雨が降ってたので、いい草刈り日和と期待してたら急転晴天。迷っちまうが開始時間を少し遅らせて刈るか。上京した翌日はやはり疲れる(帰りは新幹線だったのに)。『平賀源内捕物帖』(久生十蘭・朝日文庫)を数十年振りで再読してるが、記憶にあった程は面白くない。あるいは『顎十郎捕物帳』と混同してるのかも。
「嫌われ者の記」第289回目をボチボチ(一水社の『comicMateL』連載中)。果たして300回目まで?(神のみぞ知る←無神論者だが)本欄より読者対象を選ばざるを得ない、紙媒体の方が昨今は勝手に書けるような。ちゃんと原稿料も出るし。本欄はジー様のボケ防止用。もう少し「嫌われ~」を書く予定だったが、夕方の草刈り疲労が徐々に全身に拡大。朝は早いんだしもう寝ちゃおう。明日は群馬県知事選挙。当然共産党推薦の石田清人に。当選は難しいだろうが、労働者、貧乏人、及び全社会的弱者の天敵、連合群馬が推すボンクラ馬鹿坊ちゃん、山本一太の当選を指をくわえて眺めてる訳には行かない。
7月21日…昨夕は早めに高崎に帰還。「シネマテークたかさき」で『苦い涙』。観客4名。面白い。フランソワ・オゾンは何を撮っても70点級の映画に。安心して見物出来るが、80点以上の作品が少ないのが残念。チラシに”鬼才にして巨匠”との煽り。鬼才はともかく、”巨匠”はこの監督には一番似合わない言葉。イザベル・アジャーには良くこの仕事を受けたね。大根振りをココまで”活用”されて平然…な風に見える。確かに女優としては難しい年齢だ。特に頭が悪い訳じゃないと思うが(悪いという噂の映画本を読んだ気も)。
五反田の1階2階で合計7000円近く(買うというより”仕入れる”が正解)。「古書トロワ」メインだが、店名失念の同傾向雑誌中心書店も登場、五反田は心強い限り(商いとしては大して儲かってないだろうが)。関係者にインテリっぽい人物が皆無なのも、本即売会の良さ(演技とは思えない社会主義レアリズム感)。帰りに神保町の「古書会館」に回るのが常だが、疲れたので今日はさぼる。五反田会場付近で、下着泥棒常習犯風のオッサンに挨拶されたのでこちらも頭を下げる。一体誰だったのか。どうでもいいが。
午後3時前、神保町交差点で岡崎武志とバッタリ。やや出腹がへこんだ気も(お世辞)。立ち話数分。彼が別れたばかりの田中プロデュ―サーと、これから「BIG ECHO」で『エロスの眞相』チャンネルの収録。ゲストは第29回小学館ノンフィクション大賞受賞作(賞金300万)、『特攻服少女と1825日』(小学館)の著者、比嘉健二。田中Pには怒られそうだが、前回の久田将義同様にケンカが強そうなので、前歯を折られる前に幇間に撤しよう(NHK以下の雀の学校記者クラブ所属自称記者のように。チ~チ~パッパ~チ~パッパ~♪)。田中Pが種々の心労で元気なし。持てる者には持てる者なりの苦労あり。フフン!(鼻先で)。
7月20日…エロスの眞相チャンネル第34回 TABLO編集長、久田将義さん降臨!!ネットに移行してからの収入は?? - YouTube
今回の『日刊ゲンダイ』の超ド級スクープ、服部吉次のジャニー喜多川の鬼畜未成年性犯罪告発で、彼の奥さんが石井くに子だったという事にも驚いた。アングラサイケ時代のロリフェイスの女神様(寺山修司脚本、羽仁進監督の『初恋・時獄篇』が代表作)。脱ぎっぷりも良かったので、同世代の今はモーロクした野郎どもは良からぬ行為にも。夫の事情を知る彼女が、孫までがジャニーの毒牙にかかるのではと心配してたというのが惨い。レイプマンが警察幹部の指示で野放しになる無法国家らしい景色と、したり顔をしてる場合ではない。没落国家の腐敗要因が凝縮した、歴史的大性犯罪事件。
中学生の俺に付きまとった「富岡東宝」の発情ゲイ青年。女性を標的にする痴漢同様に、館内を移動してもしつこく追尾。『平凡』や『明星』他のドクトル・チエコ先生の記事等で、そういう性癖の人間が居る事は知っていた。悔しいが映画見物を断念し退館。スポーツ用自転車で富岡銀座通りを抜けて国道254号線へ。ところが妙な気配を感じてふっと振り返ると、そいつが自転車で追いかけて来てたのだ(よっぽど好みだった?)。大車輪でペタルをこぐ。今もある左手の富岡証券、右手の群馬銀行もあっという間に通過(ココは違う建物だったかも)。前方に後に入学する富岡高校を臨むまで必死に逃走。富高手前で恐る恐る振り返ると、さすがに姿はなかった。新聞配達が使ういかつい黒の業務用自転車だった。そいつはその後も何度か市内の繁華街で見掛けた。臆病そうな眼付きで周囲をキョロキョロ。抵抗力不足の餌食を物色中だったのだろう。
飯田橋駅東口の「日高屋」で味噌ラーメン&3個餃子(計730円)。餃子をチンするのを忘れたらしく、”冷やし餃子”状態でさすがに不味かった。1人前頼んでたのなら温め直してもらったろうが…。暑さで従業員もウッカリしたのだろう。爺様も怒るばかりが能じゃないしな。
7月19日…JR車内に大塚製薬の宣伝ステッカーがペタペタ。リポビタンDの宣伝で、大村崑…じゃなくて木村拓哉がニヤニヤとゲスな薄ら笑い。見るに堪えない猥褻さ。茶褐色のリポD容器を見て、ジャニー喜多川の肉体の一部を連想しない者がどこに?JR東日本もNHK以下のテレビ局同様に(民放は親会社の新聞社とセットで)、金にさえなれば性犯罪者にも白昼平伏追従。反日&反人権韓国カルト統一教会に土下座する、自公維新国民の売国政治屋と同じ。警察、検察、司法も黙認して法治国家破壊役を。当然こいつらにも私益が波及してたはずだ。未成年AV女優摘発の100分の1の努力で、多くの将来ある幼児、児童、青少年が毒牙から免れていたろう。中学の頃、富岡製糸場近くの東宝系映画館「富岡宝映」で、発情ゲイ青年に付きまとわれた際の恐怖感を思い出しつつ(映画見物中に俺の腿に手を)。
前回の『エロスの眞相』チャンネルの久田将義編で、ここ10年で多数の編集者が業界から消えたとの話題が。ふた昔前までは消えるのは漫画家限定だったが…。どこでどうしてるのやら。まるで他人事だが、俺にも男女を問わずに部下が居た時代が。やくる~と君以外の消息は不明。そもそも顔も名前も思い出せないので、回想自体が成立しない。ほとんどの人が、こんな業界時代の記憶は抹消済みだろうが。
大学(明大夜間部)、所属サークル(文学研究部/研連所属)OBでは間違いなく一番の有名人であろう、重信房子の単著を読むのは実は今回が初めて。『はたちの時代―60年代と私』(太田出版)。行間がかなり苦しいが、中身は演説も少なめで率直。まだ60ページ程だが楽しめそう。当時の明大付近の順路、及び学生運動関連の固有名詞も正確。学苑会を学園会、子弟食堂を指定食堂なんて表記されては、一挙に読書意欲が失せるし。感心な担当編集者と後ろを見れば、大学もサークルも同じだった後輩で(逮捕歴2回。小心者の俺様はゼロ)、数少ない本業界生存者。『昭和39年の俺たち』で時たま名前を見るが、元気で何より(爺様に言われたかねえか)。太田出版の本も10年振りくらいか。つまらねえ本ばかりで関係ねえものな、普段は。
7月18日…中国のニュースなどで、昔から老人が公園で太極拳や囲碁にふけってる様を。当時はほのぼの感を抱いただけだったが、自らが70歳直前になってみると、あれは生理的な面もあったのだと気づく。早朝の冷えた外気は気持ちがいいのだ(クーラーとは全然違う)。俺も最近は6時前後に母ちゃんの朝ごはんの面倒を終えると、庭にボロ椅子を出して『東京新聞』『赤旗』をパラパラ。国辱的話題ばかりで不愉快だが、家の中のよどんだ空気に比べればはるかに爽快。さすがにまだ蚊の来襲もない。今日は上京なので草むしりまでは無理だが。
高崎線で『娼婦の栄光と悲惨/下』(バルザック・藤原書店)読了。終幕はハリウッド映画的でやや不満だが、ここまで900ページ近く楽しませてもらったんだし、ヤボは言うまい。例によっての山田登世子おばさんの、場末スナック「来夢来人」のママのような糞下品な対談が不愉快。帰りは『この国の同調圧力』(山崎雅弘・ソフトバンク新書)かな。それにしても各種雑誌類、本当に読まなくなった。
「109シネマズ高崎」、18時からの『君たちはどう生きるか』。観客25名前後。予想以上の入り。功成り遂げた巨匠の晩年の作品が面白いはずがない。でもどういう風に退屈なのかを確認に。主人公と父親の腐った性格を最後まで押し通したのが凄い(一種のゴーマンさだろう)。その他は予想のレベル。終了後、高校生2~3人が弱弱しい拍手を。まったく広がらなかった。
7月17日…”現役警部補「捏造」証言の衝撃”とのリードの、大川原化工機への警視庁公安部の不正輸出でっち上げ事件の記事、ヘンテコもいいトコ(今朝の『東京新聞』)。捏造は日本公安警察の伝統的得意技(爆弾事件犯人さえ~土田日石ピース缶爆弾事件~創作したデタラメ腐敗組織)。無署名記事執筆者がカマトトなのか不勉強なのかは置いとくとして、冤罪被害者社長が実名入りなのに(1名は拘留中に死亡。実質的殺人事件)、公の法廷で証言した警部補、その上司が何で匿名? 浅野健一でなくても怒るよ。お前らの官憲への底無しの忠犬振りの方がよっぽど”衝撃”。
亡くなったジェーン・バーキンが、東日本大震災で海外芸能人が片っ端来日を中止する中(当然の対応)、敢えて来日した事に感謝したとの書き込みが方々に。完全に狂ってる。精神構造は犬死に等しい特攻隊に(志願と言う名目の強制殺人)、万歳三唱する赤子と同じ。基本的に行動は個人の自由だが、彼女の家族縁者は内心困った者も居たろう。東北の生産物を食べて応援しようと、当時マジで訴えた滋賀県の生協もあった(気違い)。感情と現実の区別が付かない人間にはただあきれるのみ(オムツ引きずったガキならともかく)。しかもこの国では、その類いほど権力の上部に居座わる。願望で物事が解決するのなら、税金も国家も文化もパンツも要らない。
コスミックの10枚組DVD最新刊、”名優が演じる迷霧の世界”トップ収録、バーバラ・スタンウィック様主演の『死者との結婚』(監督・ミッチェル・ライゼン・’50米)。落ちがちょっと苦しかったが、続く『逃げる女』(監督・マイケル・ゴードン・’50米)はアイダ・ルピノ様主演。この2作だけで元を取った気分…のはずが後者はひどいお間抜け演出で(脚本にも難)。ここまでトンマなヒーローも珍しい。あのルピノ様がこんなアホタレのガキを、早々に妊娠するはずねえだろう!(現実を直視しない願望史観?)
7月16日…恒例の『赤旗』記者募集広告がまたも。年中行事でもはや驚かないが、部数が減る一方なのに何故とは一般読者も思うはず。昔、『朝日新聞』の人材募集欄をチェックしてると(『東京新聞』の理容、『日刊ゲンダイ』風俗同様、朝日の編集者募集広告は当時まだ権威が)、中央線の教育関連業者の日本標準が、1年中大きなスペースで出稿を。低賃金で人使いが荒いから従業員が定着しないのだろう(今は埼玉の「日高屋」発祥の地付近にあるらしい)。確かに連合や立憲民主党に比べれば同党は労働者、貧乏人、弱者のために良く闘っている。しかし足元がブラックじゃ労働者が気の毒。記者は団結してストを決行すべきでは? 働きやすい職場が、1年中人材募集してるはずないんだから。
台所の排水溝が埋まってる付近が、雨でもないのに終始濡れている(沢田竜治タッチ)。「?」草けづりで砂利をどかし、2か所の蓋を開けてチェック。小さい方の管が詰まりかけてる様子。女房は針金状の掃除道具を持ち出して、器用に突っ込みガリガリガリ。俺もホースで水を流したり、臨時排水路を造ったり。途中で止める訳にも行かなくなり、炎天下で1時間近い土方作業。焼きたらこみたいな油脂分の塊が、ドンブリに2つくらい。漏れもこれで止まってくれるといいが。コスミックの10枚組DVD最新刊、”名優が演じる迷霧の世界”トップ収録、バーバラ・スタンウィック様主演の『死者との結婚』(監督・ミッチェル・ライゼン・’50米)、文字通り暑さも排水漏れもぶっ飛ばす。
夕方、「シネマテークたかさき」で『1秒先の彼』。観客10数人。原作の威力か、宮藤官九郎のつたな過ぎる駄脚本も、映画自体の完成度を妨害し得てなかったのは幸い。善玉役女優の清原果耶が杉本美樹タッチ。ブリッコ腹黒巨乳シンガー役が池玲子味なのも、クスクスクス。『苦役列車』以来の山下敦弘のスランプ、まだまだ脱し得てない。
7月15日…昨日は帰りに『特攻服少女と1825日』(比嘉健二・小学館)読了。運転免許の無い俺も楽しめた。麻雀のまの字も知らないのに、阿佐田哲也の小説が面白いのと同じか(違う気も…)。著者の履歴は某総長ファイルほどでなくとも、より詳しくても良かったと。バイト先のスポーツ、芸能、エロの『デイリースポーツ』が、6大学卒以外は正社員にしない方針だったというのも笑えた。マスコミ界に限らず、被差別者ほど弱者差別したがる傾向が(世間は『デイリースポーツ』を、『日本観光新聞』『内外タイムス』と同じエロ新聞扱いしてた)。明大夜間部卒の俺も、同社では社員になれなかったはずだ。70年代までは、夜間部はモグリないし裏口入学視されていたし。旭化成だったと思うが、『朝日新聞』求人欄で大卒の条件にカッコして”夜間部不可”と明記。企業も新聞もそれは公然たるものだった。横長の広告スペースまで眼に浮かぶから、多分妄想では無いと(大学時代に一時、中退して就職しようかと新聞求人欄を連日。払った初年度入学金や授業料が惜しくなったので断念したが)。
満洲国問題調査中のリットン一行には、各地で母国を強奪された人々が陳情を試みようとしたが、皇軍の下部組織に次々に”抹消”されたと何かで読んだ。ジャニー喜多川の未成年への強制わいせつ事件で、国連の調査団が来日するらしいが(これで神国ニッポンは、世界に冠たるならず者国家宣言!)、証言者が警視庁公安部他に似たような目に遭わないといいが。底抜()。け無法国家では犯罪者がムコの人を裁いたり、法務大臣になったり、警察庁長官…、おっと総理大臣にさえ就任するしな。
昨夕、解体中の「東急本店」方向から坂を下って来る爺さんが、鈴木清順瓜二つでビックリ。生き返ったのかとややビビったが、身長がかなり低かった(当人を見た経験は無いがイメージで)。「シネマヴェーラ渋谷」前には柄本明御一行様がヨタヨタ。いずれもどうでもいい事だ。WOWOWの番組宣伝がNHK並にうるさい。宣伝してもいいから字幕だけにしてくれ。特に妙な作家意識を込めた代物には無限の吐き気。
7月14日…昨日の『日刊ゲンダイ』。キシダシンゾーが政治への世界観、信念が皆無の”カラッポ総理”だと批判してたが、それは基本的な勘違いだ。米軍への自衛隊の総楯化。米国軍需産業のポンコツ兵器爆買い。空飛ぶ棺桶オスプレイの低空訓練推進。米軍基地猛毒廃液垂れ流しニッコリ笑って大歓迎(国賊が政権支配してない敗戦国、ドイツやイタリアの分も日本で処分してる可能性も)。アベシンゾー同様な混じりっ気なしの朝貢売国政治姿勢は明確。白昼公然と国富で自らの一家の利権を死守、拡大中。普通の国では牢獄に繋がれるか、暴動で吊るされたり海外逃亡が相場。日本じゃ右翼だ愛国者だを自称する連中が(ついでに自称公共放送NHK以下が)、かく一族を支持してる奇怪さ。皇族を足蹴にする韓国カルトに平伏する輩を国士扱いしたり、政治と言葉(文化)の同時破壊が進行中。国家崩壊過程のライブ中継はもううんざりだが、先人の努力で資産は莫大だった模様で、まだまだ続きそう。真っ赤に海を染めた、60年代の洋上での鯨の解体作業を連想。
前説が例によってややつらい『娼婦の栄光と悲惨/下』(バルザック・藤原書店)。ようやく皮からあんこへと突入(ノンブルが上巻の続きなのは馬鹿げてる)。訳は詩人の飯島耕一。種々工夫がなされてるが、読みやすさという点では、マヤコフスキーでの小笠原豊樹(岩田宏)の方が上か。甘楽富岡地方は今朝結構な雨が。念のため傘を持参して恥ずかしい思いを。
夕方「シネマヴェーラ渋谷」で『欲望』(’46伊)。観客25名前後。これもコスミックのDVDで観ていた。いかにもイタリア映画らしい粘っこさ満点の一作。戦時中に製作されてたらしいが、ヒロインはちゃんと乳首を披露。原盤の保存状態の良さと言い、裕仁よりムッソリ―二の方が文化的だったって事か。当時のイタリア映画で、マッシモ・ジロッティ不出演作を体験するにはかなりの努力を。80年代邦画界での緒形拳みたいな存在だったのかも。
7月13日…エロスの眞相ch.第33回 本橋信宏最終回!いよいよジャニーズ問題に深く切り込む!田原俊彦と村西とおる監督の小学館での対決!タレこみ情報による北公次との出会い! - YouTube
昨夜、上信線では『メリナの国で』(山田稔・編集工房ノア)。題名に記憶は無いのに読んだ事あるなと表紙を見ると、”新編旅の中の旅”と題名下に。焼き直し本だった(ボケ老人はこの種の商法についコロリ)。本体2200円もするし、もったいないので読書継続。意外に楽しめる。下層民は突き飛ばされて転んでも、すり傷を話のネタにしちまう生活の知恵を保持。山田稔、福田和也の本にも登場。93歳。母ちゃんと同じ。かくしゃくたる老作家(『新明解国語辞典』、矍鑠の使用例)。
寺山修司は別格として、岡留安則、内田栄一、PANTA…早死にした高取英は、主語(主役)としてはめったに(文化的)舞台に登場しないが、俺が興味を抱いてた人間が亡くなる度に、御尊名が脇役として登場し驚かせる(他にも居たが思い出せない)。生来の子分肌とでも言うのか。糞つまらん戯曲などではなく、そういう人々との交流記録を、詳細に記録しといて欲しかったと常に。自らを刺し身のツマとする選択に耐えられなかったか? 気持ちは分かるが、人間にはそれ相応の務めが(そう考えて俺は、映画館の観客数を毎回カウント)。ウィキによれば本名は非公開と。これも彼の生き方とは整合しない。墓碑銘もペンネームなのか。あるいは存在場所自体も非公開なのか。
夕方、東口の「109シネマズ高崎」で『インディ・ジョーンズ~』の最新作。最後の25分を見れば充分。それ以前は各種類似映画の金掛けたパッチワーク集成。60分は馬鹿でも切れるなま緩さ。観客5~6人。16時15分から予告がステート。終了したのは19時10分前。西口の「高島屋」地下食品売り場の半額セールには当然間に合わず。仕方なく「ION」でつまみを(安いがまずい)。ハリウッド映画の長尺化にいい加減でストップ掛けてくれないと、年寄りは全員が膀胱炎になっちまう。事前に水分断ちしといたせいか、今回はトイレ通いは1度で済んだ。
7月12日…今朝の『赤旗』にようやくPANTAの訃報記事(写真無しの20行。左隣の平和ラッパは16行)。5日間も忘れられてた訳ではなく、党言う所のトロッキスト支持者故に、現場の担当者は苦慮してたのだろう(書類が行き交ったり下手すりゃ会議も?)。新左翼的活動には一切触れず無難でコクの無い内容だが、批判的文言も無し。かもがわ出版は”民主集中制版元”に戻っちまうし(山崎雅弘之『ある裁判の戦記』、少しは宣伝したれよ)。南陀楼綾繁がレギュラーを務める同紙書評欄では、現代書館の本も取り上げられたりしてるが、基本姿勢は相変わらず不動明王ナンダロウ。
ただ固けりゃいいってもんじゃないと、何かの本で読んだ記憶があるが、前著に次いで柔らか過ぎる『放蕩の果て 自叙伝的批評集』(福田和也・草思社)。お陰で片道で200P以上片付いたが、バランスが取れすぎてて歯ごたえ不足。肉体的に衰弱? 絶望的病状の男性追っかけ読者を、仙台に見舞いに行く文章には味が。ここらでぜい肉をそいだ本を出さないと、旧来の読者が逃散しかねない。まあ関係ないが。
「シネマテークたかさき」で午後8時開始の『私、オルガ・へプナロヴァ―』。観客4名。チェコ映画らしい猥褻感溢れる反社会的佳作。主人公は華奢な同性愛者だが、行動は女版石川力夫(『仁義の墓場』で渡哲也が演じた主人公。彼女は骨はかじらない)。チラシもカッコいいしタタキも読んでて赤面はしない(今時貴重)。20分切れば秀作。『放蕩の果て 自叙伝的批評集』(福田和也・草思社)読了。笠原和夫が刺し違えてやると一時は考えてたという獅子文六。その事実を知らぬはずないのに、収録された文六論で器用にスルーしてる所に本書の特徴が。バランスが取れた福田和也なんて、乾き切らないガラパンの履き心地。
7月11日…昨夜は熊谷の辺から、『蛍日和』(小谷野敦・幻戯書房)。この人の本は3~4年振り(新書を1~2冊買ったか?)。特に退屈な訳じゃないが、読了本が各種古本市で全然売れないので自然に遠のいた。その間に退化した様子で、巻頭表題作など読むに堪えない。終始若い女房のノロケ話。しかもそのノロケ振りに芸がない。長い間同居していながら、女房の知らない過去が時々ふっと顕わになる下りだけは面白い 。みすず書房並に糞高いので知られる、同版元の本(本体2900円)。俺的に”小谷野敦オノロケ小説集”は本体1500円が妥当かと。どうでもいいが。
昨日の話題が続くが、夕方には久々に「シネマヴェーラ渋谷」へ。『十字架の男』。観客30人台前半。コスミックのDVDで見物済みだった。手作り感溢れる戦闘場面が新鮮(敵味方の区別が良く付かないがわざと?)。ただ例によってロッセリーニ映画は音楽がうるさい(一昔前の富岡市の防災無線並)。もっと落ち着いて観たい内容(俺的にはリアリティ皆無に近い設定だが)。今日もヤケクソで畑の草刈りするかな。
結局夕方5時から1時間草刈り。サッパリしたが疲れた。夜、青森の真弓大介と夏場の草刈りよもやま話。実践者同士は細部で意見の一致を。最近知ったが、ノンアルコールビールにもロング缶が。当然だ。しかし出来たら、”ニセビール”のロング缶だけは御免こうむりたい。理由は不明だ。
7月10日…せっかく昨夜は早めに寝られたのに、つい蚊取り線香をつけ忘れ、2カ所プックリ腫らして3時半に眼がパッチリ。ああ1万円落とした気分。こういう際のコスミックの10枚組DVD。”珠玉の名作映画/革命児サパタ”収録の『地球の静止する日』(監督・ロバート・ワイズ・’51米)を。ご都合主義も目立つが、演出がシャープなので楽しめる。テレビ局のアナウンサーに、終始帽子を被ってる中年男が1人。出る度に違和感を感じたが、当時はそういう習慣でも?
今日の電車内読書は『あなたも私も』(久生十蘭・角川文庫)。睡眠不足気味の頭にはピッタリ。高崎線で浦和付近まで30分前後寝て後、再び読み入る。例によって最後の差別語がどうのこうのの釈明文で、めくら、きちがい、パンスケ等の言葉を具体的に挙げてるのが異様。グチャグチャ抜かさず、”原文のままとした”の一言でいいのだ。
柄じゃないが”マイホームロッカー”と言う点に興味を覚えて、『鮎川誠~ロックと家族の絆~』のオンライン試写を申し込む。データが送られて来て、さて拝見という段になったら、また何かを打ち込めだと。凄い猜疑心。こんなの初めて。2枚もパンツ履いた奴は男女を問わずに不愉快。『アイヒマンが処刑された日』にチェンジ(こちらは無事鑑賞)。『comicMateL』10月号コラム用。
7月9日…絶好調の数日前の『日刊ゲンダイ』が、それほど安全なら猛暑でもあるしキシダ総理自身が、”原発汚染水”を自ら飲んでみろと主張。笑ったが実に筋がピーン。糞馬鹿女房、ゲロ馬鹿総理、耳垢馬鹿息子の3人が並び、東電提供の絶対安全自称”処理水”を、ひしゃくで汲んでゴクゴクゴク。あ~日本の夏、原発汚染排水グイ飲みの夏!(金鳥感ゼロ) 中国、韓国、台湾、ベトナム他の国々も一安心。身を挺した一番効果的で金のかからない外交政策だ。韓国カルトの使いっ走りで、血統証付き売国奴兼国賊3代目を国葬にした”歴史的暴挙”に比べれば、鼻糞を掘るに等しい手間だが真っ当な行為。法治主義&皇統破壊(大地の牙の虹作戦真っ青!)の罪状も、あるいは少しだけ軽くなるかも(ならないが)。
今日の『東京新聞』、いつも退屈な「日曜訪問」下の「コンパス」なるコラムが激ヨタを。執筆者は石原真樹。肩書きが無いから記者なのだろう。『やさしい猫』を観ると、”よし、NHKに受信料を払おう、と素直に思える”のだそうだ。この文章には基本的な嘘が。あんたが受信料を昔から断固拒否して来たのなら別だが、今は銀行口座引き落とし。唯々諾々と払って来たくせに、あたかも視聴者に随時支払い選択権が存在するかのような、曖昧な文章を書くんじゃない。だいたいあれだけの厚顔な、政府広報情報送り付け商法を知りながら、1本のドラマで全悪行を許すが如き発想が狂っている。公共放送を詐称して受信料を半強制的に集め、政府広報業務に投入してるNHKは、業務上横領の罪で司法に裁かれるべき犯罪者集団(キッパリ!)。何が”よし、NHKに受信料を払おう、と素直に思える”だクソバカヤローが(アマだったら御免なさいよ)。自らが放った屁で窒息死しろよ。そしたら、”よし、『東京新聞』販売店に新聞代を半年分前払いしよう、と素直に思える”かも。自らの奴隷根性を愛撫して何が楽しい?
午前中、御嶽山信仰に基づくものと思われるが、村の境界各所に疫病除けの竹を立て掛ける仕事に従事(全6か所。所要時間約90分)。住民に寄生する極右改憲集団傘下の、貫前”戦争”神社の尊大でふざけた下請け業務強制に比べ(堂々たる憲法違反)、誰もそれで説教こいたり飯を喰ってない伝統行事への参加は、全然苦痛ではない(村の観音様の掃除とか)。他の参加者からは村のゴシップも種々聞けたし。村内にも既に空き家が。徐々に増えるのだろう。
7月8日…昨夜は帰りの上信線から『文学論集 1865-1896』(ゾラ・藤原書店)。プルードン批判から始まった(平凡社ライブラリーからプルードンの新刊が。読む気は無いが)、『美術論集』ほどの華々しさは無いが、きっと次第に盛り上がるのだろう。切り集めた枯れ枝を燃やすのには向いてないが、曇天で絶好の草刈り日和。ホントは『私、オルガ・へブナロヴァ―』見物に出かけたいのだが。
今週は神保町の地下即売会が休みのせいか、昨日の高円寺は見た顔で一杯。先週神保町で量が多くて買い切れなかった、「トンボ書林」出品の『映画評論』『シナリオ』の残りが。10冊前後買う(1冊150円。良心的!)。佐藤重臣編集長の『映画評論』はどの号もホントに面白い。当時(70年前後)『映画芸術』の小川徹や重臣は、大島渚、竹中労、松田政男らの論客にさんざっぱら馬鹿にされてた。高校生だった俺もついその尻馬に(吉本隆明の花田清輝批判の際と構図がソックリ)。でも今となれば、竹中労はともかく、大島渚や松田政男の文章、あるいは松田編集長の『映画批評』は、とても再読する気になれない。確かにゴールデン街の公衆便所で時々見かけた重臣は、小デブでカッコ悪くカリスマ性などゼロの外貌。馬鹿ガキには外見と本質が見極められなかった。死ぬ前に気付いたんだからまあいいや。
2枚の畑の雑草対策は、週1回の草刈りじゃ間に合わない感じ。10日に2度くらいはしないと。先日裏の堤防の草刈りの際に、母ちゃんより1つ下の(92歳)、アメリカ帰りのK爺さんに言われた(一時カリフォルニアに農業修業に。数年で病気のために帰国)。「よっちゃんもえれえよ。何も作る訳でもねえのに、草刈りちゃんとするし。なかなか出来ねえで」「運動代わりですよ」「うめえことゆうなあ」馬鹿にされてるのかしら。どうでもいいけど。母ちゃんと違い全然ボケてない。足が少しだけ不自由そう。
7月7日…ジャニーズ事務所をめぐる幼児&未成年強制ワイセツ事件。大マスコミも共犯者とようやく言われ始めたが、それに警察、検察、司法を加えない現状は更に罪深い。本件でBBCの記者は警察に取材拒否されたと、『東京新聞』の「こちら特報日」で呆れてたが、NHK、朝日、読売、毎日、日経以下の自称記者は、拒否される段階にさえ達していない。そもそも名前こそ記者だが、実態は十手持ちの使いっ走り(同業者)。本件にはこの国の衰退要因が凝縮。当然知らないはずがなかった、欲に狂った被害者家族も糾弾されるべきだ。一昨日、昨日の『日刊ゲンダイ』は独走。まさか黒テントの名前が出てくるとは(同劇団創立メンバーの1人、服部吉次の実名写真入りジャニー喜多川告発)。最近は長過ぎるので敬遠してた、松尾潔の連載も夫婦で熟読(今回は更に長いが)。運にも恵まれた有能な担当者。おみそれしました。
高円寺の「一番館」で五目冷やし中華(590円)。駅前店舗なのに妙に静まり返っている(客もそれなりに入ってるのに)。一方でピンポン音がエンドレスBGM状態。静かなんだかうるさいんだか判別不能。老いぼれにはやや麺が硬かったか。同チェーンの経営状態はかなり重症と。末端にもその影響が出てるのか。
今朝は4時半頃に目覚め、睡眠不足だったので大助かり。19時35分からの「シネマテークたかさき」の『エリック・プラクトン』。観客6名。115分の7割は熟睡。ロックの干物。素材がいくら良くても馬鹿が編集、演出すればかく代物が。不眠症気味の老人にお勧め。行き帰りで『富士日記の人びと 武田百合子を探して』(校條剛・河出書房新社)読了。最初の方でアベシンゾーに皇族並の敬語を。数ある武田百合子腰ぎんちゃく本の底辺だろうと予測したらズバリ。武田を巡る評伝の類いなのに、自分語りがくどいの何の。校條家のペットの数や、別荘の生活の知恵なんざ興味ねんだよは俺たちは。『富士日記』に頻繁に登場する出入り商人一族のその後等、努力賞ものの部分もあるのに、3流の物書き特有の自己顕示欲でメタメタ(かなり斜め読み)。担当編集者も、この程度のサンピンに指くわえて放置してるんじゃないよ。
7月6日…昨日は6月分の「盛林堂書房」、”嫌記棚”の返品(売れ残り)が届いた。な…何と19冊も。控えによれば9冊しか売れてない。ホントに商才がない水飲み百姓の末裔だ。俺がモンガ堂のような夢を抱いてたら、夜逃げは必至だった。5~6年は御尊顔を拝してないが、モンの字爺さん元気? 北方人は北海道をヨタヨタしてたと(北方ヨイヨイ爺さん)。ああいうやせたタイプは長生きを。顔見知りの古本マニアも、コロナでくたばった奴が居ないはずないが、噂を聞かない。つまらない。
寝転んで『安倍晋三の正体』(適菜収・祥伝社新書)を一気に。適菜ウォッチャーにすれば特に新味はないが、血統証付き売国奴兼国賊が国の象徴までを動員、ギャグではなく国葬に遇される発狂国家もどきでは、何度も何種類も刊行されて、人々に反芻咀嚼される必要が。コレを原作にした漫画版も読みたい。伝統的保守反動エロ劇画のプリンセス(上皇か?)、阿宮美亜に担当させれば面白いが。美亜おばさんともすっかりご無沙汰(多分10年以上)。ただ商売上の繋がりは今も。ご機嫌伺いの電話を時々かけてたが、いつの間にやら不通に。家電撤去したのだろうか。ガッコの勉強は出来た夫婦なので(醜いが)、子供もいい会社に就職したろう。孫も居るかな。信濃の国の人たち。
「シネマテークたかさき」で『ここに幸あり』。観客8名。オタール・イオセリアーニ監督の’06年監督作品。大津美子の同題名ヒット曲とは無関係らしい。丁寧に撮られた瑕疵の少ない個性的映画。ただヤボテン人生一筋の俺とは終始感情が交錯せず。ファンも多いだろうに、所詮は他人の交合、ないしオナニー。キートンよりはやや波長が。こういう映画もある。上信線の行き帰りで読み終えた、『ゲゲゲの鬼太郎/6』(水木しげる・中公文庫)の各作品題名レタリングが余りにつたない。初出時の『少年マガジン』編集長の親戚かしら?
7月5日…昨日「シネマテークたかさき」でもらったチラシの中に、「ユーロスペース」で7月15日公開の『たまつきの夢』が。ショボさ爆発のチラシですぐ捨てようとしたら、下仁田町で上映とのポストカードも。どうやら同町の廃屋だか何だかで、長期ロケを断行した模様で、先行上映の案内。帰郷後約30年。下仁田町には1度も足を踏み入れた経験がない。これを機会にと思ったが、問題のカードが行方不明。駅から徒歩5分とあったような。どうでもいいか、『彼岸のふたり』の類似品の可能性もあるし。チラシ裏の”時代劇というより、純文学的なファンタジック現代劇”(TAMA NEW WAVE)、”純文学的なルックと物語”(下北沢映画祭)なる推薦の言葉が、大いに鑑賞意欲を減退させる。最近は集団や映画祭が個々の映画を評価?
『タナ―と謎のナチ老人』(ローレンス・ブロック・創元推理文庫)、後半メタメタでガックリ。幸い300ページ以下だったが、これで500ページもあったら、「俺の残り少ない人世を返せ!」と月に向かって叫びたくなったはず。『娼婦の栄光と悲惨/下』(バルザック・藤原書店)を早く購入、頭の洗濯をしないと。全然知らなかったが、コスミックの10枚組DVD”珠玉の名作映画/革命児サパタ”収録、『ラベンダー・ヒル・モブ』が面白すぎる。ヘプバーンの目立ちすぎるチョイの間出演もすぐ忘れる軽快さ。
ポストカードが出て来た。『たまつきの夢』先行上映会は、7月8日の午後3時と午後7時。場所は「下仁田町文化ホール」。入場無料。富岡市内でロケしてる新東宝映画、宇津井健&高島忠夫の『坊ちゃんの特ダネ記者』(監督・近江俊郎)との2本立てにしてくれれば、老いぼれも杖を突いて出掛けるが(貫前”戦争”神社や、昔は市が毎年開かれた、富岡高校に隣接する蛇宮様が出てきた記憶)。
7月4日…日本の古本屋や富士通のシステム障害の醜態を見るにつけ、大日本帝国の土人国家化はほぼ最終段階に達したなと(例によって情報は全て隠匿、誰も責任を取らない)。海外市場で敗退の末に国内転進。ロクに納めてない税金に寄生して延命をとの調子良さ。図体のみ巨大な日の丸企業の総軍需産業化志願。死の商人だ? 今更何を。爺ちゃんや父ちゃんだって、朝鮮戦争やベトナム戦争で火事場泥棒的に大儲け、一瞬の先進国体験を。俺たちが同じ真似して何が悪い。政界も司法もマスコミも、全部俺たちの味方だ! 大震災やB29不要の内部からの自国焦土化計画(史上最低のタコ足大作戦)。他国は嘲笑してるだろうが、破綻原発汚染水垂れ流しには黙ってないだろう。
昨日、高崎駅の「くまざわ書店」で『冤罪ファイル』夏号。同誌、とっくに廃刊になったのかと。多分注意力散漫で1~2号買いのがしてる。カラー見開きの「裁判官オリンピック」が超ナイス企画。冤罪大量生産判事の顔写真入り顕彰グラビア。小倉正三(金)、陶山博生(銀)、大島隆明(銅)、坪井祐子(銅)他。罪なき人々を何十年も牢屋に閉じ込めたり、淡々と死刑にする方々は、こういう高貴な顔をなされてたのですね。竹田某がほざくように、日本が世界から一番愛されるのも当然だ。放射能汚染水大量海洋垂れ流しは、そのささやかなお礼代わり。遠慮せずに体中で受け取ってください。
高崎に早めに帰還。「シネマテークたかさき」で『彼岸のふたり』。観客7名。監督・脚本・編集、北口ユースケ(第1回監督作品)。この類いのエイゼンシュタイン&チャップリン気取りのガキ監督には、昔からロクな奴が居ない(『鉄男』の監督あたりが走り?)。監督・脚本・編集に加え、主演女優・撮影・美術・衣装も素人芸。クズ映画終了後の館内の脱力感て独自のものが。意訳するなら「ああダマされて悔しい!」か。母親役女優の不快感溢れる演技のみ拾いもの(衣装が全然なってないが)。自宅のプチゴミ屋敷ぶりもハンパ。もっと汗流して汚せよ。ホテルの廊下場面で画面に汚れが舞う。脚本の3割強の台詞も不要。キャスティングセンスも最悪。分不相応な役で主演女優が気の毒に。邦画の負の最深部地帯に限界との文字は無い。母親のDV彼氏役も上手かった。
7月3日…ラサール石井のマイナンバーカード返上が話題に。もっともな行為でどんどん拡大すべき動きだが、疑問も一つ。彼のような思想信条の人間が、なぜ”人民総屠殺用カード”を早期に作ってたかという点。日本国を信頼してた、撒き餌に引っ掛かった、周囲が持ってたので…種々の理由が想定されるが、文章で生計を立ててる人間は、曖昧にすべき次元の問題ではない。転んでもタダで起きない精神は立派で、隠す必要もないのだ。
ツイッターが面倒な手間をかけないと見られなくなったが、拙宅に3台あるノートパソコンの一番古いタイプは、なぜか今も昔のままで閲覧可能。老いぼれを馬鹿にしちゃあかんな。映画雑誌に限らず昔の広告は楽しいが、今日トイレでパラパラしてたのは『シナリオ』74年1月号(同誌はアバウトで、頭に”月刊”が付いたり無かったり)。『水谷浩 映画美術の創造』を出してる、光潮社なんて全然知らなかった。新宿に在って『絵金の芸術』なんて本も。映画本を出したがる版元はすぐ潰れるから(発売直後に「日本特価書籍」にデンと平積みだったり)。同一ページの下は市民書房。田英夫の『マスコミの危機』他。半世紀後の今は、危機どころじゃありませんぜ。自称大手マスコミは、全部広告代理店になっちゃいましたから。
「シネマテークたかさき」で『探偵マーロウ』。観客2名。ピリッとしない出来だが(ニール・ジョーダンも老いたり)、本畑のファンのためかそれなりに楽しめた。リーアム・ニーソン、歩き方を工夫すべきでは。檻の中の白クマみたい。高崎駅19時13分発の上信線下仁田行き。高校生や勤務帰りの人々で満員。吉井駅まで座れず(誰も老人に席を譲らなかった)。『タナ―と謎のナチ老人』(ローレンス・ブロック・創元推理文庫)を開いてたためか、余り気にならなかったが。
7月2日…巨大化した石神井公園駅は昨日が初めて。トイレに入って呆れる。自宅ゴミ持ち込みが増えたのでゴミ箱を廃止したと。次には自宅でためた大小便は自宅で処理して欲しいので、トイレも廃止すると言いかねない暴論。天下り役人天国東京メトロを見倣って、経費を節減しただけだろうが(そのくせ駅構内で派手に商売、ゴミ出し放題のデタラメ振り)。金持ちが多い地域らしいが、公共機関たる腐れ鉄道屋のかくなる横暴を許してる、地元住民の民度は地下にもぐっている。
朝7時から各地域で分担して堤防の草刈り(もっと遅いスタートの所も)。俺の村の連中はガダルカナル島での大日本帝国の最低最悪な軍事行動、”逐次投入”にも似たダラダラした仕事振りで(男女を問わずに無駄話好き)毎年閉口させられて来たが、今回はドイツ機甲師団並の迅速さでビックリ。90分で終了(普段より30分短縮)。解散後、せっかく野良仕事ファッションで決めてるのだしと、近所の畑の雑草狩りも約30分追加。9時過ぎにこちらも終了。風呂場で汗を流してスッキリ。ゆったりと副業に着手。ところがやはり、年寄りは張り切り過ぎるべきではない。さすがに腰があのその…。
金曜日に「神田珈琲」で読んだ『週刊文春』で、田村智子が次期共産党委員長就任確実との報は知っていたが、昨日の『日刊ゲンダイ』が更に詳しく。山添拓が書記局長で、志位は責任を問われる事もなく議長になるんだと(赤い中村格か?)。絶望的なのは、この絵図を書いたのが不破哲三らしい点(ボケ母ちゃんと同じ93歳)。これでは新共産党誕生ではなく、自らの地位と独裁的民主集中制を守るための姑息なびぼう作。新コンビがかつての党の功罪者の首をスッパリ斬らない限り、同党には今日も明日もない。130%間違いなし。
7月1日…昨夕は「シネマヴェーラ渋谷」で『鏡の女たち』(’02)。観客30数名。21世紀になっても、世界で唯一の原爆被曝国という、”日本映画人のジョーカー”は有効と考えられてたのだね。三島由紀夫の天皇、自公極右政権の北朝鮮拉致被害者問題同様に。福島を経ながら再び原発推進政策を取る凋落国家ニッポン。本作の深刻振りが滑稽。無論映画が予言者である必要はないが、洞察力を欠いた一作なのは事実。米軍捕虜を登場させ、原爆は敵も味方も無く被害を与えるという、チープな喧嘩両成敗論を披露するのも笑止千万。吉田喜重監督の駄目な部分が圧縮された愚作。当然早くから熟睡体制に入ったのだが、黛敏郎と武満徹をミックスしたような不安な音楽(原田敬子)が怖くて願いかなわず。
新設墓地説明会風の死に損ない老人ばかりだった、「石神井公園ふるさと文化館」での田中開(孫)&南陀楼綾繁の”田中小実昌トークショー”。参加無料パワー恐るべしで100人近い聴衆が。予想通り大した内容ではなかったが、参加者が糞尿垂れ流したり泡噴いて救急車で搬送されるアクシデントも起きずに、無事終了したのはめでたい。ただ俺は後方右端に座ってたのだが、孫の声が良く聴こえなかった。一方で左側席はそうではなかったらしく、笑い声が頻繁に。右側の墓地購入予定者、ではなくヨイヨイ参加者はシーン。角度、ないしマイクのせいか?(どうでもいい南陀楼の声はクリア)主催者も左側席だったから、分からなかったのか。タダじゃ文句も出ないか。展示は、ピンク系映画やセルフ出版の雑誌等でのエロハゲオヤジ作家としての勇姿はバッサリ。人々に誤解を与えかねないので、”夜の田中小実昌”もヨロシク。学芸員、事なかれ主義のアホな上司と闘わなけりゃ無意味。
動画で、堀川英晴氏の「好色青姦天国」の背景の墓地に「塩山芳明之墓」が描かれていた謎が動画で解けました。昔のエロ劇画家についてまたどこかで思い出話を書いてくださるとうれしいです。
稀見さんとかゲスト的に面白そうですが…
エロスの真相で、池本浩一さんとかゲストに読んでいただけたら、私的に面白い話が出てきそうですが。エロ同人誌界隈を「業界人同士のケンカ」という形で総括、「新・懐かしの業界ケンカ史」とでも銘打って・・・・