大阪市中央区のイタリア料理店マンドリーノの店主バール日記

大阪でイタリア料理店を経営するマンドリーノの社長大久保の日記です。パスタのことなどをメインに語ります。

食べ物屋あれこれ

2007年11月17日 | 大久保の独り言
昭和21年創業の老舗のグリルが阿倍野地区の再開発に伴い仮店舗へ移転となったので、12日のオープン初日に訪ねてみた。
この店のウリは61年間使い続けてきた“石炭ストーブ”で、真夏でもゴーゴーと炎をあげながらどんどん料理を作っており、見ているだけで食欲が湧いてきた。
小さな仮店舗では無理な事で、ガスと電化厨房ですっきりしているがあの熱気が伝わらない。
お馴染みさんなのだろう、老店主がカウンター越しに声をかけている。“オムレツの味かわってへんか?”
同じ人が、昨日と同じように調理しているはずだから、そうそう味は変わらないとおもうのだが、目の前のハッシュドビーフもそういわれてみると、何かが足りないような気がする。
これまで何度か自店も改装したが、そのたびにお馴染みさんから改装前の店はよかったと言われてきた。もっと古いお客様だと、35年前の最初の店が一番だと今も言われる事がある。何度も通って下さっているお客様は、いつの間にか味と一緒に、その店全体が自分の好みの形としてインプットしているようだ。自戒を込めて“店舗の改装は難しい!”


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