誰も自分を大事にしてくれない!という苛立ちと寂しさから、自分の言動をコントロールできなくなることってある。
大人でも。
この映画はそういった癇癪や相互不理解から人がいがみ合う過程を上手に表現していた。
ホントはみんな仲良くやりたいはずなのにね・・・という人の世の性を「かいじゅう」たちが体現する。
ただ「かいじゅう」たちがしみったれたことばかり考えているため、昂揚感に欠けるところが致命傷だった。
楽しそうなシーンはいくつもあるんだけど、どこか空々しくて。
架空の動物が出てくるファンタジーなんだから、もう少し楽しい世界を見たかった。
かいじゅう!そんな図体でクヨクヨすんな!
音楽はすごくいい。
Yeah Yeah Yeahsのカレン・Oが全面的にサントラに参加している。
かつて監督のスパイク・ジョーンズと付き合っていた縁か。
主題歌なんか、かわいくもどこか切ない名曲です↓