浜辺の白昼夢…その3

ゆっくりと折り返し

仰向けになって

空を見ながら

泳ぎだした

青い空に吸い込まれ

雲に引かれ浮かんでいた

海面を滑る風

時折波を大きく

私の体を包み

海の中に引きずり込む

カモメが鳴く

笑うように鳴いていた

疲れた体が

筏のようになって

波のまにまに

揺れ流れていく

ゆらり、ゆらり、ゆらり

ぷかり、ぷかり、ぷかり

夢心地に揺られ

砂地に打ち上げられて

背中に痛みが走る

ああ、ここは…

砂浜に寝そべって

夢を見ていた…