表面では見えない
体験、経験の中身
人それぞれの感性が
その人の頭脳に
その人の心に
どのような回路を
埋め込んでいるのか
その人にも分からない
そんな不可解な人間
その人間が歩む道
異なって当たり前
同じ道を辿ろうとしても
それは、無理な相談
だから、日々の道
心して歩みたい
日々の味を噛み締めたい
人生の道
それぞれに異なる道
全く同じ道などない
受け継いた遺伝子
一日一日の環境
親子、兄弟であっても
一瞬一瞬の時点に
みんな異なっている
時間の前では
みんな公平で、公正
その瞬間に
何処で、何を考え
何を行動し
何を吸収し
何を会得しているか
その瞬時に、道は異なっている
何食わぬ顔
むき出しの醜さの尻尾
賢さを装うほどに
愚かさに気づかない
そして…
気づいて
愚かさを知り
素直に顧みて
絶え間ない積み重ねに
人間として、輝きたい
学び、学ぶほどに
知らないことを知り
知らぬ事の謙虚さを
常に持ち続け
人間らしく、輝いていたい
人間、裸のまま
あるがままに
無理な装いをせず
型にはめないほうがいい
そして…
中途半端な賢さ
気付かずに
ひたすら奢りに酔い
傲慢という顔が覗く
そして…
賢いという
幻覚に惑わされ
現実と取り違え
理性を装う
そして…
感情が冷えて
散乱とした現実に
それまでの賢さが
愚かさをさらけだす
そして…
なまじの知識
なまじの能力
傍目を気遣いながら
取り繕うとする
そして…
虚栄の鎧
プライドという兜
慌てた装いに
滑稽な姿
そして…