SORAの散歩道

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残照…その3

2024-11-09 08:44:38 | 日記
ほんの一休止
目に映る残照
いのちの終わりに見る
美しいもの
一瞬の輝きな中に
安堵が得られない

生きて、生ききって
心残りがある
沈む夕日に向かって
時よ止まれと叫ぶ
叫んで、叫んで
枯れて届かない




残照…その2

2024-11-08 08:39:36 | 日記
今日と明日
その繋ぎの約束
永遠に残るのだろうか
残照を観るたびに
心象が揺らぎ
寝付かれぬ夜が怖い

寝苦しいうたた寝
不安に怯え
空を見上げる
真っ暗な空に
点滅する星
別れの合図に見えた

走り、走って
駆けまくっているうちに
いつの間にか
足が鈍り
萎えていく気力
立ち止まっていた


残照…その1

2024-11-07 09:23:35 | 日記
切り絵のような
鋭角の家並みの向こうに
夕日が沈み
しばらく照り映え残る
柔らかな明かりが
心なしか寂しい

空いっぱいに広がる
真昼の太陽の明るさ
その安堵感と異なり
残照の趣は妙に
最後の残り火のように
心象に焼き付く

今沈む夕日が
明日の朝日に昇る
疑うこともないのに
不安と寂しさが
脳裏の空間の中に
一瞬駆け抜ける


三十年ぶりの宴…その3

2024-11-06 08:54:27 | 日記
おお、おまえか
この一瞬に
気さくな言葉が
飛び交い、爆発する
今の己の年齢など
一瞬にして吹っ飛んでしまった

酒を酌み交わし
飲むほどに
昔の顔に戻っていく
三十年をタイムスリップし
若き日の顔が
きらきらと輝いている

言葉の端々に
毒舌が走る
その毒舌が心地いい
あの頃は…
語り尽くせない
時の凝縮がはかれない

ああ、青春
この言葉がしみわたる
心の奥底まで
美酒の酔が
青春の顔を蘇らせ
青春を語らせる


三十年ぶりの宴…その2

2024-11-05 08:48:41 | 日記
学窓を巣立ち
志を持って別れ
それぞれの道を歩み
世の中の荒波に揉まれ
浮き、沈み、這い上がり
彫り込まれた顔がある

セピア色の写真
その中の顔ぶれ
あいつもいる、こいつもいる
この世にいないものもいる
時の流れに映る
懐かしい顔、顔、顔

三十年ぶりに
居並ぶ顔ぶれに
道にすれ違って
通り過ぎる顔
頭髪も薄く、白い
時を凝視し面影が蘇る