「やっぱり手帳の裏よ。ヒロシはいつも大事なものはそこに隠すわ」
「不二子ちゃん気取りかババア！」
──と息子のヒロシに突っ込まれるご当人ナカジマの台詞、
ルパン三世『カリオストロの城』の中のこの元部分、何十回と再生を繰り返し耳にたたき込んで練習して完コピしたはずのこの大事な台詞を、なんとワタクシメ、大楽にかんでしまいました！
打上げで演出からは泣かれるし、周りからも非難の嵐だし……役者ののゆうこ一生の不覚、末代までも言い継がれるであろう悔やんでも悔やみきれない場面でした。。（泣笑）ほんとすびませぶー
大事にしていた台詞はほかにもたくさんありました。
「よっこいしょういち」
「まあいいよ、あんたなら。あたしより先にアナゴさんって呼ばれてもさ」
──（あれ、何かネタばっかじゃん）（いや、そこ大事大事）（うんうん、百発百中やったもんね）（あゆさんすごいよね）（ギャグセンス抜群！）（そうそう、言われたとおりにやることだけ考えてやってたら絶対外さんかった）（でもあれよアンタ、百発百中っていえば珠代の「駅前の丸井がつぶれて……また丸井かよってくらいがっかりしたわよね」の一連）（笑）（あれにはかなわんわー）（ほんとーあっぱれー）
Ｑ２．自分の役について、苦労した点やこだわりなぞをちょこっと。
九州弁は全部、あゆさんが標準語で書かれた台本を自分で方言に翻訳したんですが、（大分弁交じりの熊本弁といったところ）意外にもこの九州弁の部分がいっちばん苦労しました…^^;
演出から要求されたのは、ほかの標準語の台詞よりもとにかく超早口で流暢にしゃべってほしいってことだけ。
標準語の部分だって私にとっては十二分に速いテンポなのに、もっとかよっって思いながら……いや、実際の熊本弁はほんとに早口だから、やれないはずはない……と思いつつも、やっぱりふだん無意識にしゃべる言葉を台詞として（意識して）覚えてしゃべるってのは、ほんとに、想像以上に大変でした。
なんでしょうね……とにかく役のナカジマとしてちゃんとそこで生きてないと、標準語以上にうまいことしゃべれなかったです。最終稽古一つ前でやっと演出OKが出たくらいでしたから。。
Ｑ３．共演者やスタッフさん含めて、印象に残った言動など思い浮かぶことを。
森谷あずさちゃんね、本番中におにぎり食べるんですよー（笑）
「あたし、今食べとかないと、絶対本番中におなかがグゥ～って鳴るんです」って！
いや、出番前にチョコ１粒くらいパクッとやってから出ていく人はいなくもないですけど、本番始まってから、おにぎりガッツリ１個食べちゃう女優は見かけたことなかったなぁ……
いやね、彼女の役（珠代）ってのは、開演してから40分後くらいにやっと登場して、出たと思ったらガーッとその場の雰囲気全部かっさらっていく（「ジョーズ」みたいだねってお客さまから言われたらしいですけど）、まあ後半集中型だったわけですよ。
それにしてもどんだけ代謝のいい体なんだろか？……今、このタイミングで食べとかないと…って。自分の出番まであと数分ってときにですよ？
さらには「私、オープニングなかったらメイクも本番始まってからでいいくらいですぅ～」なんてことものたまってました。
どんだけ余裕あんだこの人！？
……でもね、初日はもっのすっごく！緊張して震えてたのを、多分共演者はみんな知ってます（笑）
ほんと、どこまでも憎めない人ですわ(#^.^#)
Ｑ４．楽屋での裏話、ぶっちゃけ話などを。
アサ子さんが初日開けてからのち、いつも早く来て楽屋の掃除をしてたこと。
役者の鑑だなと思いました。
初日まで遅くしか入れなかったし私、自分の回りだけ……なんて本人は明るく笑ってましたけど。
そして、衣裳のアイロン掛けまで、自分のだけじゃなく、ほかの人のも。。
私、それ知ったの３日目ぐらいです。情けない（汗）
Ｑ５．今の心境を率直に。
とりあえず、決算とかぜ～んぶ終わらせて、ゆっくり寝たい。（笑）
私、見かけによらずガラスのノドの持ち主でして……
極力、本番中は寝ようと努力します。（笑）
でもまあ今回は毎日４時間前後って感じでした……
風邪で危ういかと心配したときもありましたけど……
私のノドはこの５～６年の間に、確実に鍛えられ、磨き上げられ、
強くなっているというのを実感しました。大きな収穫かも(*^^)v
でも、油断せずにこれからも大事にしていくつもりです、いろいろと…。
生涯一役者目指す身としては！
あと、スペイン行きたい!!──
何か私、独りでしゃべり過ぎ？しゃべり過ぎですか？
じゃ、ちょっと誰か呼んできます～いったん休憩ってことで～（笑）
おつきあいくださって、ありがとうございました<(_ _)>
ではまたのちほど…
人魚８（ナカジマ）役・ののゆうこ
