まろおるのメモろーグ

日々の中のガンプラ、完成品TOYやフィギュアなど、ホビーやPC関係の楽しみをスクラップしていくメモです。

空を飛ぶ小説を読む~わたしのファルコン

2010-05-22 14:00:00 | 紙媒体・書籍ジャンル
新装版となった、わたしのファルコン全3冊が刊行されました。


作は夏見正隆氏、イラストレーションは大藤玲一郎氏によるライトノベルです。
この小説は、15年くらい前に仮想戦記小説全盛期に発売された「特撮怪獣物がモチーフの空戦小説のスピンアウト物」だった……はずですw

ミッドウェー海戦でバカ勝ちした日本。
有利に講和した日本がアジア諸国を開放してまわったら、戦費で国が傾き共産主義革命を起こされ日本の北半分が共産国家となってしまった大日本帝国、の現在。
そこに得体の知れない怪獣が現れて……というバックボーンである「リヴァイアサン戦記」という小説のお話。

で、わたしのファルコンはリヴァイアサン戦記の2年後、怪獣を撃滅した究極戦機にとあるトラブルが発生して、急遽元アイドル歌手の水無月忍をパイロットとして養成しなければならなくなった!というところから話はスタートします。
表紙を見ても分かるとおりパイロットスーツがオレンジですので、想定としては90年代初め頃でしょうか。


ま、そんな裏設定は知らなくても、ある程度特撮映画を見聞きしたことのある人なら、なんかこそんなことがあるんだろーなーと想像できますので気にしなくても大丈夫です。
テーマは女の子と戦闘機!(といっても作品内で主人公が乗ってるのはほとんどT3とかT4ですが)の血と汗握る訓練の日々と迫り来る危機!てなかんじの現代風ラノベフォーマットにアップデートされています。

【完全版】と銘打たれた本作では、映画のようにやたら多かったシーンチェンジとモノローグを語るキャラクターの入れ替わり減らされ、ものすごく読みやすくなりましたw
現存している大和の主砲を怪獣に向けて撃ちまくったり、帝国海軍が空母艦隊を運用していて艦載機にF-18やF-16の海軍機仕様を運用していたり、究極戦機と言われる物がなんなのかとかSFらしいガジェットも満載ですw エリアルとかが好きだった方には特におすすめしておきます。
朝靄に煙る浜松基地をトレーニングで走る主人公とか、「日本帝国海軍厚木基地」とか、ガジェット満載ですのでヒコーキ好きな方にも是非。


枝葉の部分の1回読んだだけでは別の作品のオマージュなのか?と思うようなエピソードも書き直されわかりやすい表現に改められています。
まあ、モロバレですけど主人公のモデルは、中山美穂の妹の中山忍ですw
90年代アイドルが大好きだった人たちには特におすすめしつつ、そうでない若い方にも、ちょっと硬派なライトノベルとして楽しめる作品に仕上がっていると思います……。

続編用に閉じてない複線エピソードが新たに追加されているので、続編製作がされるように売れてくれることを期待します。


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もう一つおまけは、前にも一度紹介した「スカイクリア」です。
ブルーインパルスを見に行こう!と思い立ったOLさん(キャリアウーマン?)の奮闘記です。
読んでいるだけで航空祭に行ったことがある人なら、また行こうと思わせてくれる楽しい一本です。
まあ、シャトルバスの渋滞とか航空祭のトイレ問題とかかなりマイルドに表現されている部分もありますが、概ねウソのない表現がされていて、これからの航空祭シーズンの予習復習には最適です。


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今年はブルーインパルス50周年の節目の年です。
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