goo blog サービス終了のお知らせ 

恋愛・結婚一覧

恋愛・結婚一覧

首長監視、乏しい機能 議員の役割検証

2015-03-30 08:07:58 | 地域

 首長監視、乏しい機能 議員の役割検証


 統一地方選の前半戦である県議選の告示が3日に迫った。地方議会や議員の実態を検証し、課題を探る。


  「予算、ありがとうございました」。県議会2月定例会最終日の3月18日、2015年度当初予算案などが可決され閉会すると、谷本知事は各会派を回り、県議らと笑顔で握手を交わした。最終日に恒例の風景だ。


  14年の知事選で、県議らは共産党などを除いたほぼ「オール与党体制」で谷本知事を支援。明確に「反知事」を表明するのは3人にとどまる。


  地方自治体は、首長と議員が別の選挙で選ばれる「二元代表制」で、議会には強い権限を持つ首長の監視機能などが期待されているが、県内では両者の「緊張関係」は乏しい。県議会事務局によると、谷本知事が初当選した1994年以降、県議会で知事提出の議案を否決・修正した例はない。読売新聞の取材では、県内19市町でも、2011年の前回統一選以降で首長提出の議案を否決・修正したのは計9件だけだ。


  谷本知事は県議会との関係について「いたずらに対決することだけが二元代表制ではない。互いに良いものをくみ取り、施策に反映すべき」と話す。


  ある県議は、「多くの議員は、地元の事業がなくなったり後回しにされたりすることを恐れ、予算編成権を持つ首長が嫌がることはしない」と話す。別の県議は、かつて、執行部幹部の再任を阻止する機運が高まったが、立ち消えになったことに触れ、「難しい問題は執行部が事前に各会派の要職に根回しし、ベテラン議員は知事との関係に気を配る」と打ち明けた。


      ◇


  議員には政策立案能力が求められるが、県内の議会ではどうか。


  読売新聞の取材では、前回統一選以降、議員提案の政策条例は、県議会では「いしかわの酒による乾杯を推進する条例」など2件、19市町では加賀市と金沢市で計3件だけ。ある県議は「多くの議員は、議員になることが目的で、実現したい政策がない」、ある市議は「ほとんどの議員は執行部に予算を付けてもらうことにしか興味がない」と話した。


  議員提案で09年に成立した改正「県いしかわ子ども総合条例」は全国で初めて、小中学生の保護者に子供に携帯電話を持たせない努力を義務付けた。提案に関わった元県議は「執行部は住民の反発を恐れて反対し、ベテラン議員は執行部の意をくんで反対した。保護者団体が賛同してくれて、やっと議会内の理解を取り付けた」と振り返り、“執行部の壁”を切り崩す難しさを吐露した。


  東北大の河村和徳准教授(地方政治論)は、「多くの議員は、地元と役所をつなぐ『メッセンジャー』でしかない。北陸新幹線を活用するなどし、まちづくりを進める提案力が求められる」と指摘している。



懐かしい昭和の鯖江写真

2015-03-30 08:07:34 | 地域

 懐かしい昭和の鯖江写真


 ◇お年寄り、場所や時期特定



  • 写真が撮影された場所や年代を特定する参加者たち(鯖江市本町で)

  •  

      昭和期の鯖江の街を撮影した写真について、場所や時期を探る催しが29日、鯖江市本町の交流施設「らてんぽ」で開かれた。地元のお年寄り約10人が昭和30~40年代の風景など約20枚を眺めて特定していた。


      写真は4月にも新設するスマートフォン用アプリ「鯖江今昔写真」で公開する。


      鯖江の昔の姿を知る機会を設けようと、市産業観光ボランティアガイドの会などが企画。参加者は懐かしがりながら「この屋根の形は警察署」「病院があった場所だ」などと記憶を呼び起こし、「西山公園は昔スキー場だった」「日野川で水遊びした」と、昔話に花を咲かせていた。


      催しの中心メンバーの久保田裕之さん(42)は「アプリで公開される写真を見るなどして、鯖江の昔の姿を様々な世代に知ってもらいたい」と話していた。



土居光華の書簡公開 伊藤博文ら明治の要人多数

2015-03-30 08:07:16 | 地域

 土居光華の書簡公開 伊藤博文ら明治の要人多数


 明治時代に活躍した三重県選出の衆院議員土居光華(こうか)(1847~1918年)が、伊藤博文や板垣退助ら当時の政治家や経済人らと交わした書簡215通が親族宅から見つかった。書簡は土居の自宅があった縁で松阪市に寄託され、市立歴史民俗資料館で「土居光華書簡展」として一部が公開されている。


  ひ孫の赤塚邦代さん(77)(松阪市殿町)によると、書簡は東京都北区に住む赤塚さんの兄の自宅に保管されていたが、一昨年に兄が他界。兄の親族は「土居は松阪に縁があるので」と申し出て、赤塚さんを通じて同市郷土資料室に寄託した。


  書簡には、板垣が1882年(明治15年)4月に遊説先の岐阜で暴漢に襲われた岐阜事件に関するものもある。事件2日後、吉田茂元首相の実父で板垣の側近だった竹内綱が土居に手紙を送付。「けがは大いに気になるが案外軽かった。次第に全快しますのでご安心ください」などとつづっている。


  他にも、大隈重信、犬養毅ら首相経験者、実業家の渋沢栄一、破傷風菌の研究で知られる北里柴三郎、大倉財閥の創始者大倉喜八郎、辛亥革命の指導者・孫文など、近代史を語るうえで欠かせない人物との書簡が含まれ、大正時代に政界を揺るがした旧日本海軍への贈賄事件「シーメンス事件」なども話題となっている。


  書簡の解読を進める郷土資料室の杉本喜一さん(57)は、「教科書に登場する人物の手紙が次々と見つかり、歴史的にも重要」と話し、書簡に解説文を付けた史料集を1年かけてまとめる予定。赤塚さんは「土居光華について広く知ってもらうきっかけになれば」と話している。


  企画展は5月6日までで、月曜休館。書簡24点を含め、約50点の資料を展示している。入館料は一般100円、小中高生50円。問い合わせは市立歴史民俗資料館(0598・23・2381)。



大画面に安土城再現映像 信長の館でスタート

2015-03-30 08:06:56 | 地域

 大画面に安土城再現映像 信長の館でスタート


 近江八幡市安土町の「安土城天主 信長の館」で、安土城をコンピューターグラフィックスで再現した映像「絢爛(けんらん)安土城」の映写が始まった。


  上映は15分間で、30~40人の観客が200インチの大画面でシアター型の仮想現実(VR)を楽しむことができる。築城の総棟梁(とうりょう)を務めた岡部又右衛門が、織田信長とも接したイエズス会宣教師のルイス・フロイスを天主などに案内し、城下町を眺める趣向となっている。


  入館料は3月末まで、大人500円、高校・大学生300円、小・中学生150円。4月からはそれぞれ600円、350円、170円。月曜休館。問い合わせは同館(0748・46・6512)。(小宮宏祐)



選抜高校野球 気比頂点見えた

2015-03-30 08:05:53 | 地域

 選抜高校野球 気比頂点見えた


 


  • ベスト4を決め笑顔でスタンドに向かう敦賀気比の選手ら=秋月正樹撮影

  •  

      敦賀気比は29日の準々決勝で静岡(静岡)を今大会初のサヨナラ勝ちで破り、昨夏から2季連続でベスト4に進んだ。先制後、五回に追いつかれたが、九回にサヨナラ打で粘る静岡を退けた。昨秋の北信越、東海両大会の覇者による雨中の対決を約2万3000人が見守った。準決勝は大会第10日の第1試合で、夏春連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)と対戦する。



    • 9回敦賀気比2死1、2塁、サヨナラ打を放った林中を選手たちが出迎える=川崎公太撮影

       

        初回、先頭の篠原涼選手が敵失で出塁すると、4番平沼翔太選手が二死二塁の場面で、先制となる2点本塁打を右翼ポール際に放り込んだ。五回に味方の失策などで一挙3点を奪われて同点に追いつかれたが、最終回二死一、二塁の好機に、2回戦の仙台育英戦でも決勝打を放った林中勇輝選手が勝負強さを発揮して左越え二塁打を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。


        五回に自らの捕球ミスで同点の走者をかえした中堅手の山本皓大選手は「思ったより打球が伸び、判断を誤った。準決勝は集中して臨む」と話していた。


        東哲平監督は「選手には集中力を切らしたら負けだと伝えていた。一戦一戦力をつけている」と目を細めた。


       ◇1球1瞬 サヨナラ打呼んだ選球眼



      • 9回敦賀気比2死1塁、中井が四球を選ぶ=沼田光太郎撮影

         

          フルカウントからの6球目。真ん中への直球と思いきや、手元で外へ流れるように落ちた。読み通りの変化球、スライダーだ。思わずバットが出そうになるのを必死でこらえた。ボール。2番中井基継選手へのこの四球で、九回裏二死一、二塁。続く林中勇輝選手がサヨナラ打を決めた。


          序盤に3点を挙げ、エース平沼翔太投手はこの日も四回まで被安打1と危なげなかった。だが、チームは得意なはずの守備からほころび始めた。五回に失策絡みでまさかの同点に追いつかれ、中井選手は七回の攻撃で「公式戦で失敗した記憶がない」という送りバントを失敗した。「平沼が3点もとられるはずがない」。動揺が気の緩みを招いた、としか言いようがない。


          新チームの持ち味は堅い守りと、つなぐ野球。「守備とバントが得意」(東哲平監督)な中井選手はその象徴で、1回戦では2本の送りバントを確実に決めていた。だがこの試合、振り出しに戻された後の大事な場面で仕事をし損じた。


          思い出せ。俺たちの野球を――。そう念じ、ナインで「延長戦になる前に試合を決めよう」と声を合わせて臨んだ最終回。迎えた好機でここ一番の集中力を発揮し、四球を選んだ。「どんな形でもいい。次につなかれば」と振り返った。


          準決勝は、昨夏の準決勝で敗れた大阪桐蔭が相手。昨夏は「ベンチで何もできず、悔しかった」という中井選手は、「隙のない、つなぎの野球で先輩の借りを返す」と力を込めた。


         (平井宏一郎)