続いていくもの

以前にも書いたかも知れませんが、音楽だけではとても食べてはいかれず色々する訳です。
昨日は今年になって初めて撮影の仕事に行ってきました。と言ってもテレビで放送されるものではなくて、企業や官庁で用いられる教育ビデオの類です。忘れた頃にばったりお目にかかりたいものです。
朝７時に麹町という場所に集合だったんですが、朝方お腹が空いてカレーヌードルを食べたり朝風呂に浸かったりと余裕ぶっていたら時間がなくなってしまって結局ぎりぎり。。(何時に家を出たかは恥ずかしくて書けません。)
我家から８kmを自転車とばして26分で無事セーフ！
ハタチの頃と変わらぬタイムに“まだいける”と白い息を弾ませた朝でした。

夜は学生時代のサークルの先輩後輩数人で遅めの新年会。
出張で年間の約半分を(今何かと話題の)中国の大連に出張している先輩がいて、その先輩が日本にいる間に時々集まっています。
お店の場所は学校のある駅に集合して“今日はどこにしようか？”となる訳です。
“そろそろあそこにしませんか？”と、今回は僕のリクエストが通りました。
そのお店を訪れるのは10年振り位。
当時おつまみをろくに注文せずにビールばかり飲んで長居していた僕達に、いつも優しい眼差しで接してくれていたオバチャン(と呼んでいたけど、実際は背中がやや丸まったお婆ちゃん)は今どうしているのか気になったからです。

とにかくどれも安い！
でも当時は社会人の先輩が遊びに来てご馳走してくれる時以外は、毎度決まったものしか出てこなかったな。
うーん、ホッケの骨の味が五臓六腑に染みます。

オバチャンの姿は見えなくて、何度も店員さんに訊こうかと思った。
オバチャンの声がした気がして振り返ってカウンターを見ると、別の若いおばさんだった。
時間の経過を実感しつつ、次回の約束をしながらぼちぼちお開きにしようかという時、カウンターの中の一番奥に、、いた！
ずっと椅子に座っていたようだ。また少し小さくなられたのかも知れない。保護色だったし。
帰り際にご挨拶したら、ちっとも変わらずお元気でいらっしゃった！
もしや？と思って尋ねたら、同じ声のおばさんはオバチャンの娘さんでいらっしゃった。
ここにも続いていくものが。

ポケットに370円しかなくて、こっそり後輩に払ってもらった。