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niji.blog 自由気ままなおうちカフェ

自分探しも夜出歩くのもひと区切り。
たまにそんな気になるときは、掃除をするのだ。

ライブハウス

2006-01-15 00:00:31 | 詩 つらつら
賑わう繁華街
一人でふらつきながら 人ごみをすり抜け コンビニ横の階段を上がって行く
オレンジ色の明かりに照らされるステージが中央にあるライブハウス
薄暗い中で 人がざわめいている
ガラス越しに見えるまで近づいた
「いらっしゃい」
ドアを開けた瞬間 声
カウンターを見やると いつもの奴
待っていてくれるのは あんたくらいだよ
今日は 名も知らぬロック好きの若者たち
いつものカクテル片手に
顔はステージへ

いいねここは
差別も偏見も年代も関係ない
いつも愚痴ってばかりのオヤジたちも 仕事を忘れている
だからここが好きなのだ

差別も偏見も年代も

ラストのギターが 遠くまで響くかのような音をかき鳴らす

朝方3時 住宅街で皆が深い眠りに落ちている頃
BARの戸を開け 再びネオンの中へ
「また来てくれよ」
いつもの言葉

熱いものが流れた
まっすぐ前を向いたまま 明日へ眼を向けて
階段を降り始めた

負けるな×2

2006-01-08 23:24:24 | 詩 つらつら
あなたのようなまっすぐな方が沢山いたら
ファミレスで一人
隣のテーブルの笑い声を羨み箸をつける人はいなくなるだろう
音信不通の相手からのメールを待ちわびている人も いなくなるだろう

いつから 早く済ませることに慣れて
自分について来れない ”弱者” というレッテルを貼る人が多くなったのだろう

目まぐるしい世界は 真夏のアスファルト上のもやのように 頭をぐらつかせる

負けるな 決して負けるな
あなたの一言が 明日を生きる支え

笑顔の仮面

2006-01-08 23:15:14 | 詩 つらつら
笑顔の仮面をかぶった優しい人たちは
人の心を傷つけるのもいとわない

私には守るべきものがあるから 逃げたくても逃げられないの

そんな言葉を幾度となく聞いてきた
守るべきものは 家族ですか 恋人ですか
逃げられないのは 積み重なった支払いからですか 社会的地位からですか

結局 守るべきものも 逃げられないのも 自分自身なのだと
寂しい笑顔の自分なのだと
気付いて欲しい

綺麗に着飾って化粧して 笑顔でいても 決して人のせいにはしない
志のまま この先もずっと 私は裸足のままで生きてゆくと決めた

似た者同士

2006-01-07 23:28:33 | 詩 つらつら
「似た者同士だから同じ屋根の下で暮らしたら」
「遠回りしたけど この人しかいないのよ」

どうせ分かっている
二人そろって笑い者になるくらいなら 死んだ方がましだ
私とあの人は 一般の人と価値観がずれているからお似合いだと 常に話題
何も言わないのを良いことに 周囲の思惑に利用されている

言葉を知らない人は 損をする
相手がいかに理不尽で無礼な言い方をしたとしても
気合負けしたら そこで一般論として相手の言葉が採択される

一般論て 何だ
おもしろければ 何でもオーライなのか

似た者同士 情けない響きだ



立ち止まるな

2006-01-07 01:47:36 | 詩 つらつら
立ち止まるな
誰かが言う

振り返るな
誰かが言う

あるがまま なすがまま 動くべし
誰かが言う

四面楚歌

聞こえてくる歌は悲しいものばかり
立ち止まる者 振り返る者は切り捨て
前を向く者だけが勝ち誇る今の世の中がやがてたどり着く場所がどこなのか
誰も知らない

アスファルトに置き去りにされた悲しみや憎しみが
風に吹かれて足元に転がってきた
一瞬で 空に舞い上がって飛んでいった

どうしてみんな楽しそうなのに
後ろ姿しか見えないのだろう
あんなに笑っているのに
背中はみな寂しそうに語りかけている

時には立ち止まって 周囲を見回してみるのも
振り返って 疲れた顔をした人へ手を差し伸べることも
必要

太陽

2005-12-20 12:14:30 | 詩 つらつら
君は太陽みたい
傍にいると私まで 心がぽかぽか暖かくなる
私が苦しんでいても悲しんでいても 大して気にしていない
気にしていないフリをしていつも通り電話を返してくる

「おぅ!どうしたんか?」

カラカラっとした明るさのせいで
今まで沈んでいたことを忘れてしまう

でも私から電話をするのは今日で最後

一言一言が辛くなってきたなんて
死んでも言えないから



一週間

2005-12-19 05:56:14 | 詩 つらつら
時間が早く過ぎるのは 外でご飯食べたりカラオケ行ったり
なんだかんだ誰かと話して笑っている

時間が遅く感じるのは オフィスと自宅行ったり来たり 気付けばずっと一人
肩も顔も凝り固まっている

今日も笑えなくなっている

私はずっと一人で生きていくの
一生付き合えるパートナーなんて要らないの
することがまだいっぱい いっぱいあるから

臆病になったり 考えが周囲に伝わらなかった一週間
寂しいことすら忘れてた
明日は少し小休憩 ゆっくり休もう じっくり眠ろう 

忘却希望

2005-12-16 03:59:58 | 詩 つらつら
記念日をいつまでも覚えている

君と初めて会った日
初めて二人で出かけた日
あの海の青 空の青 やがて沈みゆく太陽
君の優しさと 僕の冷たい心が溶け合って
繋いだ手と手 ずっと離せないままだった

初めて二人で祝った 君の誕生日
いつまでも仲良くしようと言ってくれた

思い出はいつまでも鮮やか
綺麗なことも汚いことも全てがこの胸の中にあったのに
どうしても 笑顔が忘れられない

世の中の恋人たちが 皆幸せそうに見える
羨むことよりも すれ違う度に その二人の幸せが続くように
願っている私

時計は止まったまま
足元も動かない
流れゆく人の波に逆らうように 立ち止まったまま
今年も雪が降り始めた